印刷・出版業界向けデジタル・コンテンツ・ビジネスに関する情報サイト

FUJIFILM 「守り」から「攻め」の環境対応へ。

ニュースリリース バックナンバー

spacer

ニュースリリースの一覧へ戻る ▲

◆富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ SUPERIA ZP/ZD 導入事例――望月印刷株式会社 UV・油性含めて完全無処理化。品質の安定性、現場の安心感高まる

ガム処理に関わる手間・コストがゼロに。ロングランでの地汚れも解消

 

埼玉県の総合印刷会社、望月印刷株式会社(本社:さいたま市中央区円阿弥5-8-36、代表取締役社長:望月 諭氏)は、20179月、ガム処理タイプの現像レスCTPプレートを、富士フイルムの完全無処理サーマルCTPプレート『SUPERIA ZP/ZD』に切り替え、100%無処理化を達成した。執行役員 生産部部長・山根徹也氏に、『SUPERIA ZP/ZD』導入の経緯や効果などについてお話を伺った。

 

■環境負荷低減と地汚れ解消のため最新のプレートを検討

望月印刷は、1950年に創業。官公庁や大学・専門学校などの文教関係、自動車ディーラー、金融機関などを主な得意先とし、埼玉県を拠点に堅調に成長を遂げてきた。設備面では、A全判UV印刷機など5台のオフセット印刷機と、カラー/モノクロ合わせて3台のPOD機を有し、クライアントからの多様な要望に応えている。全国各地の中堅印刷企業15社で構成される事業協同組合「EPC-JAPAN」にも参画し、課題解決型ビジネスの強化にも力を入れている。

 
   山根部長

また、同社は201310月から独自の環境マネージメントシステムを運用しており、法令遵守はもちろん、環境教育の実施、環境負荷低減の目標値管理などを徹底している。早い時期からベジタブルインキを採用するとともに、全社を挙げて3R・ゼロエミッションを推進。2008年にFSC森林認証、2014年に環境保護印刷推進協議会の「クリオネ・ゴールドプラス」を取得している。

 生産工程で導入する機資材についても、環境性を重視しながら、品質やコスト面などを総合的に評価したうえで選定している。

20145月に、従来の有処理プレートから現像レスプレートに切り替えたのですが、それから3年が経過したのを機に、より環境負荷の少ないシステムをあらためて検討することにしました。コストや使い勝手なども含めて“現在の最良のもの”を採り入れようという考えです。また、これまで使用していた現像レスプレートでは、ロングラン印刷の際約15,000通で地汚れが発生することがあり、それをいかに解消するかということも課題になっていました」(山根部長)

 同社では、CTPプレートなどの印刷資材に関して、導入から約3年を目途に再検討を行なうことが多いという。それは、メーカーの技術が日進月歩で進化する中、つねに最新の製品を使用していきたいと考えているからだ。今回のCTPプレートの見直しでは、有処理に戻ることなく完全無処理化を推進したいとの思いから、2社の製品に絞って比較検討した。

 

■印刷診断、勉強会を経て、3カ月間の検証テストへ

 望月印刷は、20175月から3カ月間にわたり、色の再現性や耐刷性、視認性などを中心に、『SUPERIA ZP/ZD』ともう一社の版で検証を進めた。望月印刷からの相談を受け、FFGSでは、『SUPERIA ZP/ZD』の立ち上げ時に、無処理版を安定的に導入でき、生産性と品質安定性を向上させる印刷現場改善支援ソリューション『EcoFastPntng』を実施した。


 
    プレート出力
SUPERIA ZP/ZD』の特性や完全無処理化のメリットについて説明し、印刷診断を行った。その結果から、無処理化を進めるための課題を明確化し、専門家によるコンサルティングを行った。

FFGSから立ち上げ時に『EcoFastPntng』の提案があった時は、煩わしさを感じました。しかし、印刷機の状態を含めた印刷診断の結果から、プリンティングアドバイザーの方に、現状の印刷機で水を絞るようアドバイスをいただきました。すると、基準の90枚以内の刷り出しが可能になり、ロングラン運転では、5万枚でも地汚れがでませんでした。また、理論的に機上現像のメカニズムや、水の絞り方などの運用上のポイントを説明いただいたことも、導入・運用への安心感につながりました。」(山根部長)

同社は2社のプレートを比較検証した結果、色の再現性、汚れの出にくさ、耐刷性などの点で優れていた『SUPERIA ZP/ZD』の導入を決めた。山根部長によると、プレート性能の優位性だけでなく、印刷診断やオペレーターへの丁寧なアドバイスなどのFFGSの親身な対応も、選定にあたって大きな決め手となったという。

 

UV機でのZD導入も、万全のサポートでスムーズに

 同社では、UV・油性の印刷機を運用しており、UV印刷機で『SUPERIA ZD』、油性印刷機で『SUPERIA ZP』を使用することとし、9月から本格運用に入った。とくにUV印刷機は、導入直後のプレート切り替えとなったため、慎重を期して移行を進めた。

UV印刷機での無処理プレートへの移行についても、FFGSさんが現場でさまざまなアドバイスしてくださり、非常に心強かったですね。2週間ほどで本格運用に入れました。刷り出しの早さも期待通りです。また、汚れが出なくなり、品質がいままで以上に向上したことで、オペレーターの安心感が高まったのではないかと思っています。現在、UV印刷機を含め、すべての印刷機で安定した運用を行なっています」(山根部長)

また、当初懸念されたプレートの視認性についても、版面に作業番号・品名・折り・表裏・色などの情報をいままでより大きな文字で打ち出すことで対応できており、現場のオペレーターも「不便は感じない」と話しているという。

「モアレなどの確認・調整は、プレート出力の前段階、データ上でのチェックを徹底しているので、運用上まったく問題はありませんでした」(山根部長)

  
  
  印刷現場1                  印刷現場2

■ガム処理に関わる手間とコストがゼロに

 山根部長は、『SUPERIA ZP/ZD』の導入メリットについて、「ロングラン運転でもまったく汚れが出なくなったことで、安心して刷ることができ、現場のオペレーターの負担軽減につながったことが大きな成果」と語り、『SUPERIA ZP/ZD』に対する高い信頼性を強調する。

 また、プリプレス部門においては、従来使用していたガム液や洗浄ユニットが不要になったことで、これまで週に1回程度行なっていた清掃作業もなくなり、その分の時間と労力が削減できている。さらに、年間5060万円かかっていたガム液の購入費用や、産廃として処理するためにかかっていた手間とコストがゼロになったことも見逃せない。そして環境面では、同社がこれまで取り組んできた環境対策をまた一歩前進させることになった。

 最後に山根部長は、今後の取り組みについて次のように語った。

UV印刷機での『SUPERIA ZD』の運用はまだ日が浅いので、今後、実績を重ねながらデータ収集を行ない、さらなる品質の改善に努めていきたいと思っています。同時に、FFGSさんには、より使いやすく信頼性の高い製品の開発を期待していますし、これからも、UV印刷に関するアドバイスなど、品質向上につながるような情報を提供していただきたいと期待しています」

 

インタビュー&レポート 出版・印刷産業の最新動向を探る!

「デジタルブック」作成システム My PAGE View