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◆富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ 【導入事例】軟包装用UVインクジェットデジタルプレス「Jet Press 540WV」 昭北ラミネート工業株式会社

アルミ箔にも高品位に印刷できるUVインクジェット印刷機の開発に協力

ジェネリック医薬品の小ロット・多品種化へ、新たな対応力が生まれた


昭北ラミネート工業株式会社

創業:1903 /設立:1951年 

従業員数: 116名 (2018年3月時点)

住所:本社工場 〒930-0821 富山県富山市飯野1 番地1

ホームページ:http://www.shohoku.co.jp/ 

 


導入背景

グラビア印刷の作業負荷を軽減できる理想のデジタル印刷機を求めて

 

 医薬品メーカーの多い富山県で1903年に創業してから115年もの長きにわたり、昭北ラミネート工業株式会社は、薬の品質が変わらないよう保護して利用者(患者)に届けるための、高機能な医薬品パッケージを作り続けてきた。とくにアルミ素材に関する技術の蓄積においては他社と一線を画し、主力製品の一つである『PTPPress Through Package:錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート状パッケージ)』は、現在、全国の医薬品メーカーに採用され、普及が進んでいる。品質追求の体制も万全だ。2017年に完成したフェニックス棟には、完全クリーンルーム化された“PTP用アルミフィルムの最新生産ラインを導入。包装機材も製薬会社と同じものを設置し、包装時の検証・分析を自社内で高精度に実施する、という徹底ぶりである。そんな同社がいま取り組んでいるのが「小ロット・多品種ニーズへの、さらなる効率的な対応」だ。廣田本部長がその背景を説明する。
  

 
  廣田本部長

当社が主力とするジェネリック医薬品用包装資材の場合、商品サイクルもが短く、当然、リードタイムも短くなるわけですが、そうした状況に、生産体制をいかに無駄なく対応させていくかということが、大きな課題になっていました

 ジェネリック医薬品という小ロット且つ多品種のニーズに、これまで同社はグラビア印刷機5台のパワーをフルに活かして対応してきた。しかしグラビア印刷の場合、リフトを使っての半自動とは言え、印刷版を切り替えるたびに溶剤で洗浄をしたり、重いシリンダーを交換したりと、オペレーターの身体の負担は決して軽くない。「できるだけ“いい就業環境で、社員に長く安全に働いてほしい」。つねづねそう考えていた四十野部長がIGAS2015の富士フイルムブースで運命的に出会ったのが、軟包装向けUVインクジェットデジタルプレス『Jet Press 540WV』だった。

UVインクのデジタル印刷機にはそれまでも注目していましたが、インクの特性上、割れて剥離しやすく、当社の品質要求を満たしてくれるものがありませんでした。しかもアルミ箔への印刷はフィルムに比べて乾燥経路が長くなり、さらに難しい。ところが『Jet Press 540WV』は熱加工に強く、エンドレス印刷も可能だというので、これは面白い!と直感し、アルミ箔に出力できないかと、その場で担当の方に相談しました

 これがきっかけとなり、『Jet Press 540WV』の評価をスタートする。

「紙やフィルムに印刷するために開発された『Jet Press 540WV』をアルミ基材用に使用するには多くの課題があり、とくに、インクの密着強度を高めるのには苦労しました。それでも富士フイルムさんは、『これが成功したら世界中で売れますよ』という、当社の言葉にも共感してくれ、最後まで真摯に改良に取り組んでくれました。完成したときは、凄いものができた!と、本当に嬉しかったですね」(四十野部長)

 
   四十野部長

■導入効果■

発色もグラビアと遜色なく安定性も抜群。環境改善の効果も歴然

 

 実運用を開始したのは今年(2018年)の8月。すぐに実感できた導入メリットについて、四十野部長は、まず品質の安定性を挙げる。

「グラビアでは、室温やアルミ箔そのものの条件などによって同じ色を出すのが難しいのですが、『Jet Press 540WV』は、数メートルの色見本とまったく同じ色で実製品が刷れ、発色もグラビアと比べて遜色ありません。色見本を出しやすくなり、いつでも自信を持ってお客さまに製品を提供することができると、営業も喜んでいます

  
   2017年に完成したフェニックス棟の完全クリーンルームに設置されているJet Press 540WV

 もう一つの課題であったオペレーターの就業環境の改善についても「大きく貢献していくだろう」と、廣田本部長が続ける。

「グラビアにはグラビアのよさがあるので、お客さまが選択できるよう、従来の技術も継承していきたいと考えています。そのためには少しでも次代を担う若手社員の負担を減らしていかなければいけません。その点、デジタルであれば溶剤を使わず、重いシリンダーの交換もありません。お客さまと社員、どちらのことを考えても、『Jet Press 540WV』の導入は必然だったと言えるでしょう」

 

■今後の展開■

将来の変化を見据え、新たなマーケットを創出したい

 

 10月に東京ビッグサイトで開催された『TOKYO PACK2018』の富士フイルムブースで、『Jet Press 540WV』で作成した色鮮やかなPPT包装のサンプルが披露された。「それを見た企業の担当者から、多くの問い合わせがあった」と、四十野部長は嬉しそうに、そして気持ちを引き締めるように語る。

「共同でやりませんかというお誘いを、複数のメーカー様からいただきました。“お客さまを第一に、その声に応えること”が当社の信条ですから、本当にありがたいことです。当社では、現在の『Jet Press 540WV』を医薬品向け包装製品のデジタル印刷の市場を創るための設備と位置付けており、富士フイルムさんとさらに評価を進め、現状のニーズに応えるだけでなく、この先の社会の変化を見据えて、自ら新たなマーケットを創出していきたいですね。そうすることによって、若い社員たちが大きな夢を持てるような仕事、会社を作っていければいいなと思っています」

201811月取材)

   

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