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◆導入事例株式会社フィード  軟包装用UVインクジェットデジタルプレス Jet Press 540WV

ロットやデザインの制約がなくなり、商品企画の自由度が拡大。

ホテルアメニティや化粧品の分野で新たな価値の提供を目指す。

 

株式会社フィード Profile

設立:198888

代表者:舟越丈夫氏

住所:福岡県遠賀郡遠賀町尾崎馬場久保420-1

ホームページ:http://ffid.co.jp/

 

 
   舟越靖常務取締役

■導入背景  小ロットの別注品ニーズにフレキソ印刷で対応

 株式会社フィードは、ホテルや旅館などの宿泊施設向けアメニティグッズをはじめ、化粧品、入浴剤などの製造を手がけるメーカーである。親会社で、ホテルアメニティ専門商社である株式会社マインが、顧客ニーズにきめ細かく応えられるよう、「メーカー機能を備えた商社」への転身を図るべく、1988年に設立した。商品(内容物)の製造だけでなく、パッケージの印刷、充填までの全工程を自社で完結できる一貫体制が大きな強みだ。

 ホテルアメニティの分野は、施設ごとのオリジナルデザインの別注品が多いため、もともと小ロット・多品種の傾向が強く、パッケージも、1,0002,000m程度のロットが珍しくないという。

小規模の施設さんほど、アメニティやパッケージへのこだわりは強く、『オリジナルの商品で差別化を図りたい』という思いを持っていらっしゃいます。しかし、ロットはどうしても小さくなってしまう。そこで当社は、グラビアに比べて小ロットに有利なフレキソ印刷機でパッケージの印刷を行なってきました」(舟越常務)

 ホテルアメニティのパッケージは12色のものが多かったことから、同社が当初導入したフレキソ印刷機は、200mm幅の2色機であった。ただ、ロス率は少ないものの、色柄によっては追い刷りが必要になり、見当精度にも課題があったという。また、同社は短納期対応のために表刷りを基本としており、ヒートシールを行なう場合はシールバーを避けてデザインしなければならないなどの制約があった。

 一方、色数が多く、高い耐薬品性も求められる化粧品パッケージなどは、協力会社のグラビア印刷機で印刷していたが、小ロットに対応しにくい点がネックになっていた。

 こうした中、最初に導入したフレキソ印刷機が置き換えの時期を迎えたこともあり、同社は3年ほど前から、新たな印刷設備としてデジタルプレスの検討を開始した。

 

 

  印刷経験の浅いオペレーターでも運用でき、現場のスキルレス化にもつながっている

 

■導入メリット  ロットの縛りから解放され、デザインの自由度も高まった

 『Jet Press 540WV』を設置したのは、20188月。わずか1カ月ほどで垂直立ち上げを果たし、9月から早くもテスト生産を開始した。第一段階として、現在はアメニティパッケージをメインに使用している。

「インクの密着性が高いため、さまざまな素材に印刷できますし、耐薬品性にも優れているので、アルコールや活性剤を含む化粧品のパッケージにも対応できます。さらに、耐熱性も万全なので、ヒートシールによる印刷領域の制約がなくなり、デザインの自由度が上がりました」(舟越常務)

 印刷品質についても、「発色が良く、お客さまからも好評をいただいている」と評価する。そのうえで、舟越常務は、「デザイン性の高い商品の小ロット生産が可能になったことが最大の導入メリット」と強調する。

「ロットの縛りがなくなり、デザイン表現の幅が広がったことで、アメニティだけでなく、化粧品や入浴剤、フェイスマスクなどでも、オリジナル商品を提案しやすくなりました。お客さまから新しい企画やデザインの相談をいただくことも増えています」(舟越常務)

 『Jet Press 540WV』による小ロット対応は、いままで「やりたい企画はあるがロットの関係で諦めていた」という販売会社や宿泊施設に、新たな価値を提供することにつながっているのだ。また、アメニティグッズにおいては、こんなメリットもあるという。

「一般的な洗面アメニティのシリーズは7品種ほどありますが、いままではロットの関係で、たとえばハブラシだけを別注し、他のアイテムは汎用品を組み合わせるという形をとらざるを得なかった。しかし、Jet Press 540WV』によってロットの制約から解放されたことで、カミソリやシャワーキャップなども含めたシリーズ一式を、オリジナルデザインの別注品で揃えることができるようになりました。これは販売会社さんにとって、当社と取引のない他社との大きな差別化要素になります。」(舟越常務)

 

■今後の展開  機動性や表現力の高さを活かし、販路拡大に取り組む

 フィードでは、これまで協力会社に外注していた化粧品などのパッケージも、今後『Jet Press 540WV』で内製化していく考えだ。

「『Jet Press 540WV』では、耐薬品性の課題もクリアでき、2,000m程度の小ロットでも生産が可能です。また、パッケージの切り替えがより容易に行なえるようになるため、同じ商品でも季節ごとにパッケージデザインを変えるといった展開もできます。内製化と同時に、企画提案の幅を大きく拡げられると考えています」(舟越常務)

 さらに、デジタル印刷ならではの機動性や表現力を活かし、新たな市場への販路拡大にも取り組んでいくという。

「現状は売上の8割を業務用商品が占めていますが、販促用のノベルティなど、一般向けのアイテムも強化していきたいですね。ブランドオーナーとのコラボレーションにより、内容物からパッケージまでトータルで企画・製造する形も考えています。Jet Press 540WV』のメリットと社内一貫生産体制という強みを、どのように活かせるか、これまでの事業領域にとらわれず、より幅広い視点で模索していきたいと思います」(舟越常務)

 

        

Jet Press 540WV』では右写真のようなバリアブルパッケージも可能。顧客から大きな期待が集まる

 

 

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