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◆富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ 11000 Inkjet Press導入事例――図書印刷株式会社様 オフセット印刷に迫る高品質・高速ロール印刷が 小ロット・多品種・短納期対応「DSR戦略」の新たな力に

 図書印刷株式会社(本社:東京都北区東十条3-10-36、代表取締役社長:川田和照氏)は、201810月、主力生産拠点の一つである沼津工場(静岡県沼津市大塚15)に、高速デジタル印刷・加工設備とWeb受発注システムを導入し、小ロット領域におけるワンストップサービス『DSR(デジタルショートラン)』を開始。その5カ月後には『11000 Inkjet Press』を新戦力に加え、製造体制の強化を図った。同機が、DSRを展開するうえでどのように活用され、どんな特性や機能がどのように評価されているのか。DSR推進センター本部長・入山俊昭氏、沼津工場工場長・青藤晃義氏にお話を伺った。

 

「幅広い用紙で最高画質」が導入の決め手

 明治44年に創業し、印刷の歴史にその名を刻む老舗の総合印刷会社が、なぜいま「デジタルショートラン」なのだろうか。その狙いや意義について、入山本部長はこう説明する。「当社が“情報デザイン事業”と呼んでいる出版分野とマーケティング分野において、市場ニーズも顧客ニーズも多様化し、小ロット・短納期への要求がどんどん高まってきています。そうしたニーズの変化に柔軟に対応しながら、印刷事業において、新たな市場創出や小ロット領域の受注を獲得していくために、いま最も有効なソリューションは何か。当社にとってその答えの一つが、小ロット・多品種・短納期に特化した『DSR(デジタルショートラン)』という戦略だったわけです」

 
   入山本部長

 DSRの核になるのは、Web受発注システムとデジタル印刷機。そのデジタル印刷機の中でも主力機として稼働しているのが、高画質・高速出力で注目される輪転型インクジェットデジタルプレス『11000 Inkjet Press』だ。「採用の決め手になったのは、用紙を選ばない描画品質の高さだった」と、入山本部長が、導入時を振り返る。

「従来機では、品質重視の場合どうしてもインクジェット専用紙で出力する必要がありましたが、『11000 Inkjet Press』では、プレコートなしで上質にもコートにもマットコートにも、オフセット印刷に迫るクォリティーで高速なロール印刷が行なえる。画質においても生産性や汎用性においても、まさに当社のDSR設備構想にぴったりのインクジェットプレスでした」

 

■出版系で本領を発揮する「優れた文字品質」や「広い活用範囲」

 『11000 Inkjet Press』ならではの高画質・高速ロール印刷の優位性は、どんな仕事で発揮されているのだろうか。入山本部長が、いくつかの事例を挙げてくれた。

「たとえばマーケティング分野では、ユーザー嗜好のカスタマイズ化に対応する商品カタログなどを作成していますし、教育分野でも、学校別過去問題集や卒業制作集といった小・中ロット多品種案件に活用しています。あとはコミックスの小ロット重版対応とか企業の周年史ですとか。用紙を選ばず高速・高品質に出力できることで、とにかく活用範囲が広いんです」

 画像だけでなく「文字品質の高さも際立っている」と、青藤工場長が評価する。文字のキレにこだわる出版系の仕事でも、これだけの印字精度があればまったく心配ありませんね


   青藤工場長
 『11000 Inkjet Press』が加わったことで、クライアントに対するDSRの訴求力は確実にアップしたという。オフセット印刷では少部数作成は採算が合わないという得意先のニーズにも柔軟に応えられるようになり、在庫の適正化・僅少化によって、顧客の収益性向上にも貢献できるのだから、評価が高まるのも当然だ。対外的な効力だけではない。「色調調整不要によりオペレーターの負荷軽減や人員効率化につながる」など、青藤工場長は、『11000 Inkjet Press』の社内的な工程変革のメリットにも注目している。

 

「顧客と営業の関わり方」を一新するDSR

 高速デジタル印刷機、加工設備、Web受発注システムを組み合わせたDSR全体の導入効果も、明確になってきた。加工機連携により断裁・折りがなくなり下拵えが要らず、作業情報が受発注システムで管理されているため製造順番などの管理も不要。デジタル検品で印刷・製本ラインの品質管理を一貫して自動化できるなど、DSRがもたらした変革は数多い。なかでも「営業スタイルを一新できることがとくに大きい」と、入山本部長は強調する。

Webオーダーでページ数や判型・部数を入れてもらえれば自動的に金額が出る。つまり営業にとって見積レスになるということです。この仕様であればお互いこの金額でやりましょうと。標準化されたフォーマットにすることで、営業の効率アップにつながるわけですね」

 「今回のDSR構築にあたり『11000 Inkjet Press』導入だけでなく、Web受発注システムから後加工機にいたるまですべてをトータルにサポートしてくれたFFGSさんには感謝しています」と、入山本部長。今後のDSR展開について、どうお考えなのだろうか。

「教育関連市場などでの実績をベースに、Webマーケティングやデジタルマーケティングと連携させた新たなサービスも検討しながら、より幅広い分野のお客さまにDSRを活用していただけるよう、営業面でも製造面でもさらに環境を整えていきます。また、『11000 Inkjet Press』をはじめ高度な設備が揃っていますので、小ロット・多品種・短納期で困っている同業の方がいらっしゃいましたら、お力になれるのではないかなとも思っています」

 パートナーシップを大切に成長を続けてきた同社ならではの柔軟性が伝わってくる。

 

左からDSR沼津生産グループ・渡邊課長、DSR推進センター・入山本部長、林主任、
    沼津工場・青藤工場長


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