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◆富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ  FormMagic5導入事例――福博印刷株式会社 DM制作の効率化で販促支援サービスを一層強化 各種ツールとの連携活用も視野に、さまざまな可能性を模索

 佐賀県に本社を置く福博印刷株式会社(本社:佐賀市兵庫南4-22-40、代表取締役社長:宮原和弘氏)は、昨年、富士フイルムの高機能自動組版ソフト『FormMagic5』を導入し、DMなどの販促用印刷物制作の効率化、クライアントへの付加価値提案のためのツールの一つとして活用している。現在、制作から出力までの作業精度向上・生産性向上などの効果が挙がっており、将来的には様々なツールやシステムとの連携を図りながらサービス向上につなげていく計画だ。現時点での具体的な導入効果と今後の活用戦略について、経営管理本部 総務部 経営企画室 室長・生方一成氏、生産本部 生産部 出力係 主任・谷口邦保氏に伺った。

  

       本社社屋

 
■流通小売業をメインに、包括的な販促支援に取り組む

福博印刷は、1948年、福岡県の福博綜合印刷株式会社の佐賀支店として創立し、64年に分離独立。以来、佐賀を本拠地として商業印刷を中心に事業を展開している。佐賀本社のほか、福岡・熊本・東京・名古屋に営業所を置き、生産拠点を佐賀と名古屋の2カ所に持つ。チラシやパンフレットなどの商業印刷を主軸としながら、マーケティングやブランディング、Web制作なども含め、企業や自治体のプロモーション活動全般の支援を手がけており、流通・小売業を中心にさまざまな分野のクライアントから厚い信頼を獲得している。

「紙媒体の需要が減少傾向にある中でお客さまと印刷だけの取引を続けていては、価格勝負になってしまうという危機感を持っていました。そこで、お客さまの販売促進をより包括的に支援するために、お預かりした情報をどう加工し発信していくかというところに着目し、これまで培ってきた経営資源を組み合わせ、新たな領域にもチャレンジしながらサポート範囲を広げています」(生方室長)

  

     生方室長
包括的な販促支援の一環として、同社は10年ほど前に流通小売業向けのコンサルティングチーム『流通ドット・ジェーピー』を発足。クライアントのPOSデータ(購買明細データ)などに基づく顧客分析から販促戦略の策定、売り場づくり、データ解析までを一貫サポートするサービスを開始している。従来の印刷ビジネスの枠を超え、お客さまに寄り添いながら課題解決に貢献しているのだ。

 最近では、この『流通ドット・ジェーピー』の中でデータ分析を担当するチームが中心となり、AI活用支援サービスもスタート。より高精度な需要予測に基づく販促施策の提案などにより、集客効果アップ、販促業務効率化といったニーズに応えている。

 印刷物についても、「いかに高い効果が得られるか」という視点で提案している。その結果、メインとなる流通小売業の販促ツールも、折込チラシなどのマス向けのものから、One to OneDMなど、ターゲットを絞ったものへとシフトしてきているという。

「私どもは、お客さまが求めているのは印刷物そのものではなく“効果”なのだということを念頭に置いて提案に取り組んでいます。実際に、より効果の出る印刷物を提案してほしい、というご相談をいただく機会は以前より確実に増えてきました。DMも、単にバラ撒くだけでなく、より高い反応率を得るにはどうするか、という視点が求められている。そこで当社としては、エリアマーケティングの結果に基づいてポスティングを行なうなど、いかに少ない部数で効果を出すかということに、数年前からチャレンジしています」(生方室長)

 このように、クライアントの高度な要望に応えるソリューションを追求する中で、今回、効果的な印刷物をより効率的に提供するためのツールとして導入したのが『FormMagic5』だ。

 

FormMagic5の活用で、制作のみならず後工程にも大きなメリットが

 FormMagic5導入の具体的な目的の一つは、「DMの宛名印字に関わる作業のミス防止と効率化」だった。FormMagic5のオペレーションおよびPOD出力を担当する谷口主任はこう語る。

「これまでは、宛名印字の際、InDesignでレイアウトに合わせて宛名データを配置し、必要に応じて微調整を行なっていたため、宛名データをInDesignで直接編集しなければならず、バージョン違いやフォント環境違いによる事故が避けられませんでした。そのため、出力後の検品作業に大きな負荷がかかっていたので、より安心して作業できる仕組みがほしいと感じていました」

導入ソフトの検討にあたっては、FormMagic5の体験版をインストールし、操作性や各種機能を検証。その結果、「直感的に操作でき、複雑な面付けなどにも柔軟に対応できるため、さまざまな仕事に活用できそうだと感じた」(谷口主任)という。

  
      谷口主任
まずは制作作業の効率化に主眼を置き、運用をスタート。そのメリットについて、谷口主任はこう語る。

宛名印字の際、FormMagic5では、宛名データの項目数や文字量などに合わせて自動でレイアウトできるため、テンプレートさえきちんと作れていれば、過去発生した同様のミスは発生しません。また、InDesignデータではなく、PDFデータにバリアブル部分のみ追記することができます。これは印刷ミスを防止するうえでも非常に重要なポイントで、いま実感している一番のメリットですね。現状、FormMagic5POD機は製版部門で運用しているのですが、製版部門の役割としては、完成したデータを受け取って間違いなく出力するというのが基本なので、FormMagic5は当社の運用形態に非常にマッチしていると感じています」

 また、FormMagic5Unicodeに対応しているため、文字化けなどのトラブルも解消され、その点も精度向上に寄与しているという。

 さらに、谷口主任はナンバリング印刷でも効果を実感していると語る。

ナンバリング印刷に必要な、串刺し面付けのためのデータ生成やレイアウト、面付けも、FormMagic5ではサイズと部数から自動生成することができるため、大幅な省力化が図れました

 ナンバリング機能は、PODでの印刷時、部数確認にも活用しており、これによって検品作業の負荷軽減も図れているという。

POD出力する印刷物では、部数の正確さが求められるものも多く、受注した部数より12枚多いだけでもクレームになることがあるので、部数を正確に合わせなければいけません。そのため、印刷後に全数検品が必要になるのですが、FormMagic5でナンバーを自動生成し出力すれば、部数を正確に素早く確認でき、検品作業の大幅短縮が可能になります。FormMagic5はバリアブル印刷や宛名印刷だけでなく、社内のワークフローの改善に活かすことができるなど、アイデア次第でさまざまな用途に活用できると感じています」(生方室長)

 
    

                DMの宛名印字やナンバリングで大幅な省力化・時間短縮が実現

 

■システム連携でさらなる販促効果の提供を目指す

 FormMagic5導入によって、社内の作業効率化に確かな効果を挙げている福博印刷。今後は、各種システムとも連携させながら、より効果的な販促支援サービスを提供するための戦略的ツールとして活用していく考えだ。

「お客さまが保有している顧客データを用いて、お客さまのテーマに沿った分析を効率的に行なえるソリューションづくりを目指しています。AIを活用し、テーマに沿った分析予測を行ない、人では見つけることの出来ない潜在顧客をリスト化します。その結果を基にDMを発送することで、いままで3万通送っていたところ、半分で同等以上の効果が得られています。そこでDMの内容も、顧客の趣味嗜好に合わせてFormMagic5でパーソナライズ化していくことで、より効果的なものにしていく。そんな販促支援が可能になるのではないかと思っています。」(生方室長)

 部数を減らして効果を高めるという提案は、印刷の売上という観点で見ると複雑なところだが、印刷物も「量」ではなく「質」を追求する時代。クライアントが求める「費用対効果」を第一に考えれば、必然的な方向性と言える。

 また、生方室長は、紙とWebとを連動させた販促施策にも、FormMagic5を積極的に活用していきたいと語る。

「最近は印刷物の位置づけも変化しており、Webの情報への入口になるような、新たな役割が出てきています。ですから当社も、紙媒体からWebへのつながりについても模索しているところです。FormMagic5QRコードも発行できるので、紙のDMからQRコード経由でWebに誘導し、そこで購買につながる新たな施策を打ったり、購買行動を追ったりすることも可能になる。より確度の高いプロモーションを提案できるようになると考えています

 紙媒体とデジタルコンテンツ、さらにはAIなどの先端技術をフレキシブルに組み合わせながら、販売促進のプロフェッショナルとして、クライアントの課題解決に取り組んでいく。それがより深い信頼関係を生み、結果的には差別化にもつながっていきますし、同業社向けにもAI導入支援をサービス化しています。と生方室長は語る。

「印刷の枠にとらわれず、顧客データを使ったさまざまな施策を幅広い視点で提案できるようになれば、お客さまに当社を選んでいただく理由が明確になってくると思います。数ある印刷会社の中で“選ばれる理由”をつくれないと、今後生き残っていくことは難しいでしょう。ですから、“福博印刷ならこういうことができる”という独自の価値を示していくことが重要だと考えています。」(生方室長)

  

 

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