ドキュメント活用をサポートする、株式会社サイバーテック(代表取締役社長:橋元 賢次
本社:東京都渋谷区、以下サイバーテック)は、このほど、ドキュメントの「標準化・効率化・ヌケモレ防止」を実現し、Web配信や多言語にも強い国産CMS「Publish MakerX」のマイナーバージョンアップを行う「Version5.2」をリリースした。
今回のバージョンアップで主に機能強化を実施した部分は、「MS Wordファイルの取り込み機能および多言語コンテンツ管理機能の強化」。先日のプレスリリース(2020年3月24日付「サイバーテック、「Publish MakerX」と翻訳支援(CAT)ツール連携アダプタの提供を開始」)において、Trados(トラドス)をはじめとする翻訳支援ツールとのシームレスな連携を通して、対話コーパスによる統計翻訳や昨今進化が著しいニューラル機械翻訳、さらに翻訳メモリの活用が可能となった。
今回のリリースは、翻訳支援ツールとの連携をさらに強化するためのさまざまな機能強化を、マニュアルCMS「Publish MakerX」に行い、さらに、かねてよりMS Wordファイルの取り込み機能の強化を求める要望に応えている。
今回のバージョンアップにより、MS Wordを編集エディタとして活用できるだけではなく、MS Wordファイルで存在するマニュアルのソースファイルを取り込んだうえで、翻訳支援ツールを活用し多言語マニュアル化するといったことが可能となり、多言語コンテンツの作成・管理・運用をより強力に行うことが可能となっている。
■「Publish MakerX」Version5.2で新たに追加された機能
◎多言語コンテンツ管理における対象言語を拡大
従来の多言語コンテンツ管理オプションで対応していた言語セット(ロケール)は、DITAコンテンツを出力する際に多用されるDITA-OT(DITA Open Toolkit)と同一である。今回のバージョンアップにおいて、DITA-OTのサポート対象外となる任意の外国語(例:ベトナム語、ヒンディー語、スロベニア語など)を言語セットに加えることを可能とし、ブラウザが対応するあらゆる外国語がサポート対象となっている。
※DITA(Darwin Information Typing Architecture)技術情報を制作・発行・配布するためのXMLに基づいたアーキテクチャ
◎多言語コンテンツをカンタンに作成可能
今回のバージョンアップにおいて、ソース言語のマップから、多言語のマップを作成することが可能となった。あらかじめ対応言語のトピックを準備しておくことで、同一言語のマップを複製するのみで、ドキュメントやコンテンツの構造や関連性を損うことなく、多言語マニュアルの新規作成が可能となった。
◎トピック単位でのMS Word取り込み機能の追加
従来はソース言語のMS Wordファイル取り込みのみに対応していたが、同パージョンでは言語を問わず、トピック単体によるMS Word入出力が可能となった。今回のバージョンアップにおいて、MS Wordで作成された多言語コンテンツの取り込みが行えるようになるだけではなく、MS Wordをエディタとして活用し、コンテンツを登録することも可能となっている。
※同機能はオプションとなる
◎MS Word取り込み機能の強化
従来のMS Word取り込みオプションの上位版として、サードパーティのMS Word変換ライブラリを組み込むことが可能となった。取り込み対象となるMS Wordデータに応じた形で変換ライブラリを選択できるため、データ取込み時の精度がさらに高まり、MS Word取り込み後の微修正を極小化できる。