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2020年2月28日
◆富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ page2020 FFGSセミナーレポート FFGS独自コア技術を活用した 次世代型『PDFソリューション』を紹介

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社(社長:辻重紀、以下FFGS)は、「page2020 FFGSセミナー」の一環として「FFGS独自コア技術を活用した次世代型『PDFソリューション』のご紹介」と題するセミナーを、印刷メディアビジネスの総合イベント「page2020」期間中の202025日に開催した(会場:サンシャインシティワールドインポートマート5F)。事前に定員の100名を上回る申し込みがあり、当日も満席で、非常に関心を集めるセミナーになった

昨今、印刷発注元である一般企業は、「文書の電子化」「文書制作のリードタイム短縮」に対応するためドキュメント制作の内製化を進め、PDF加工・生成技術を導入し、デジタル化を行うケースが多くなっている。こうしたトレンドを受け、印刷会社にはPDFを印刷するだけでなく、これら発注元の課題を解決する汎用的なソリューションが求められている。同セミナーでは、FFGSが独自に開発した汎用性の高い『PDFソリューション』について、活用事例や実演デモを交えて紹介した。

  
    セミナー風景

■次世代型『PDFソリューション』概要

 

はじめに、この新しいソリューションを開発・提供するFFGSシンプルプロダクツ事業部について、同事業部 課長の谷川茂久氏から紹介があった。シンプルプロダクツ事業部は、1984年に株式会社シンプルプロダクツとして創業、2005年に富士フイルムの100%子会社になった後、2012年にFFGSの事業部となった。創業以来36年間日本語組版に取り組んでおり、現在は高機能自動組版ソフト「Form Magic」やBtoBWeb to Printシステム「iAutolay Magic」などの「パッケージ製品」と、競馬新聞や名刺、DM、年賀状などの自動組版などを開発・提供する「個別開発(システムインテグレーション)」の2つの事業を展開している。今回のセミナーで紹介した次世代型『PDFソリューション』は、「個別開発」の製品になる。

                  谷川課長

次世代型『PDFソリューション』は、FFGSの強みである、「日本語の高速自動組版」「バリアブル処理」「独自PDF処理ライブラリー」「安全性・安心感」を活かして開発され、発注先からの要望や現状の課題解決を実現する。

 

またこのPDFソリューションは、

1.サーバーやPC内でPDFの一括バッチ処理、WEBでのPDF編集処理が可能

2.サーバーから各拠点の工場、協力会社へのPDF配布、関係会社へのコアソフト配布が可能

といった特徴を持っている。

 

■『PDFソリューション』の活用事例紹介

 

まず、富士フイルムグループ内での事例としては、手持ちの写真でポストカードや年賀状をつくるサービス「フジカラーポストカード」や、「フォトブックサービス」などで活用されている。これらのサービスでは、店頭端末やインターネット(PCおよびスマートフォン)で受け付けたジョブを高速で自動組版・面付処理し、印刷・加工する工場に送付します。その際、富士フイルムの画像処理技術「Image Intelligence」で同時に画像補正も行なっている。

また、株式会社セブン-イレブン・ジャパンでは、このソリューションを年賀状システムに活用している。店頭・PC・スマートフォンアプリで受け付けたジョブのPDFを高速生成し、そのPDFを各地の拠点印刷会社で印刷して店舗に配送する仕組みを構築している。また、発注者個人が、そのPDFを使って店頭のマルチコピー機からセルフ出力することも可能になっている。

北海道の総合商研株式会社では、あるドラッグストアの店頭POP用のPDF作成に使われている。店舗ごとの商品情報をCSVで読込み、トータル数十万点分のPOPを制作している。『PDFソリューション』の活用により、面付済みPDF生成までの所用時間が約30分で実現できるようになった。

他にも、株式会社キタムラ様や株式会社ラボネットワークでは、フォトブック、年賀状、ポストカードの写真画像と文字組版の合成処理、画像表示の最適化、文字の自動組版処理などの実現に、また、大手印刷通販サイトでは、大量文字自動処理および超高速面付けなどで活用されている。

 

■デモンストレーション・今後の展開

 

後半では、シンプルプロダクツ事業部 中村佑輔氏が、「DM(高速生成)」「POP(高速面付)」「年賀状(組版)」「封筒宛名(組版)」「カタログ(PDF編集)」といったアプリケーションへの活用方法を紹介するデモンストレーションを行なった。

                   中村氏

DM活用では新たに開発したAdobe Illustratorのプラグインによって、誰でも簡単に自動組版用テンプレート(PDF形式)作成が可能になったことを紹介し、Illustratorで作成したテンプレートを使い、1万件分のPDFの生成をたった12秒で完了するというデモンストレーションを実施した。

カタログ活用では、専用アプリケーションや文字フォントを使用せず、WEBブラウザのみでPDFをダイレクトに編集し、文字修正、文字装飾、テキスト組版、画像差替え、組版後のレイアウト微調整など、多彩な作業ができるデモンストレーションを実施した。もちろんPC・タブレット・スマホといったマルチデバイスで対応可能となっている。

また、「3Dプレビュー(PDF編集)」のデモでは、WEBブラウザ上でペットボトルのラベルデータ(PDF)を直接編集すると、3Dモデル上のペットボトルに貼られたラベル上の文字などもリアルタイムで修正される機能を紹介した。この機能はさまざまな立体物で利用することができる。

 

FFGSでは、この次世代型『PDFソリューション』の市場への提供方法は、Web APIや組み込み型モジュール(SDK)など柔軟に対応する予定とのことだ。今後は、様々なメーカーとのアライアンスにも力を入れ、組版について課題を持つ企業、また新たなビジネスチャンスの獲得を考えている企業からの相談に応じていくとのことだ。

 

 

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