新製品ニュース
2024.11.07
◆モリサワ 60周年キャンペーン開催中のミツカンのぽん酢ブランド 「味ぽん」のオリジナルフォント「味ぽんフォント」を開発
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151、代表、以下モリサワ)は、株式会社Mizkan(代表取締役社長兼CEO:吉永 智征、本社:愛知県半田市、以下ミツカン)のぽん酢ブランド「味ぽん」の発売開始60周年の節目に合わせてオリジナルフォント「味ぽんフォント」を開発した。
1964年11月10日に発売を開始したぽん酢ブランド「味ぽん」は、かんきつ果汁・醸造酢・しょうゆがひとつになった他では味わえない絶妙な風味の調味料として、長年多くの消費者の方に愛されている。この度開発したオリジナルフォント「味ぽんフォント」は、今年で発売60周年の節目を迎える「味ぽん」がこれからも愛され続けるブランドであるために、世界観を守り、より強いブランドにしていくことを目的として、企画、制作された。ブランドを象徴する商品ロゴの文字をベースとし、ひらがなの95文字に加え「味ぽん」「ぽん」のロゴをフォントとして制作した。親しみやすさやあたたかみのある文字の印象はそのままに、モリサワのUD(ユニバーサルデザイン)フォント「UD新ゴ」の漢字と混植しても違和感がなく、味ぽんフォントとしての特徴が伝わるようにデザインされている。
味ぽんフォントは、味ぽん発売60周年記念企画として制作されたLINEスタンプや
一部関係者の名刺などにすでに使われており、今後もさまざまな使用先が検討されて
いる。
味ぽん製品ページはこちら
https://www.mizkan.co.jp/ajipon/cm/pon-change/
株式会社Mizkan マーケティング本部 コミュニケーション戦略部デザインチーム 山田英子氏 コメント
味ぽんフォントを作ろうと思ったきっかけは、社内から「名前入りの味ぽんのデザインを作れないか」という相談を受けたことでした。その時は外部のデザイナーさんにお願いし対応したのですが、今後フォントがあれば統一された世界観で、スピーディーに安く対応できるのではと考え、モリサワ様に相談しました。何度もディスカッションし、調整いただいたお陰で、味ぽんのキャラクターを存分に表現したフォントになったと思います。今年60周年を迎えた味ぽんは、「お客様の声を形に」をテーマにさまざまな取り組みを実施中です。今後より広く・深く味ぽんを愛していただけるような企画も検討中ですので、楽しみにしていただければと思います。
なおミツカンでは、味ぽんの発売から60周年を迎えることを記念して、2024年11月
10日から味ぽんの生誕祭「ぽんまつり」を開催予定である。ミツカン公式Xでは、60種類もの味ぽんオリジナルグッズ、題して「ぽんまつりグッズ」を抽選で計600名様にプレゼントするキャンペーンも実施される。
味ぽんの生誕祭「ぽんまつり」 詳細はこちら
モリサワについて
株式会社モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けるフォントメーカー。プロデザイナーにご愛用いただく定番フォントから、Windows10以降にも搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体などより多くの人に読みやすく設計したUDフォントまで、幅広く開発している。クラウド型のフォントサブスクリプションサービスMorisawa FontsやWebフォント、組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスの提供のほか、コーポレートフォントや製品サービス向けの専用フォントなど包括的な利用のご提案も行っている。
●オリジナルフォントについての相談はこちら
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/original-font/
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ コーポレート・ブランディング部 広報宣伝課
E-mail: pr@morisawa.co.jp
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合があります。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2024.11.07
◆富士フイルムビジネスイノベーション プロダクションプリンター「Revoria Press E1」シリーズ 印刷物の検品工程を自動化し、印刷品質と生産性の向上を支援 新オプションの追加でモノクロ印刷の幅広いニーズに対応
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、プロダクションモノクロプリンター「Revoria Press E1」シリーズ※1の新オプションとして、印刷物の検品工程を自動化し、印刷品質と生産性の向上を支援する「検査マネジメントシステム」を11月7日より発売した。印刷時の品質不良を自動検出する同オプションにより、バラつきのない一貫した検品品質を維持できるため、オペレーターの作業負担軽減に貢献している。また、企業や官公庁、教育機関などで求められる集中印刷や基幹業務印刷など大量印刷へ対応する給紙オプションも新たに拡充。高い印刷品質を保ちながら短納期での印刷や多品種小ロット生産、大量印刷などのモノクロ印刷の幅広いニーズへ対応している。
一般的にモノクロ印刷は、企業や官公庁のマニュアルやガイドライン、また請求書や報告書、さらには教育機関での模試やテキスト教材に加え、商業印刷など高速で大量印刷が必要とされる分野での印刷に使われることが多く、今後も安定した需要が見込まれる。また、現在では、カスタマイズ出版など小ロットの書籍出版といった新たな出版ニーズの高まりによるモノクロデジタル印刷への新しい需要がある。一方、印刷会社では、短納期や多品種少ロット生産、バリアブル印刷など高付加価値印刷への対応に伴う生産性と印刷品質の向上、さらには生産現場の効率化が課題となっている。
「Revoria Press E1」シリーズは、プロフェッショナルからオフィスまで幅広くオンデマンド・プリント・ビジネスを支えるプロダクションモノクロプリンター。今回、新オプションとして搭載する「検査マネジメントシステム」は、印刷しながら自動でリアルタイムに印刷不良を検出するシステムである。プリントされた画像を印刷ジョブの元データ(RIP画像データ)と比較し、最小0.3mmまでの黒点、汚れ、プリント抜け、用紙折れを検査する。また、プリントされたバーコードやOCRフォントの読み取り、ページ間での数字の連続性、表裏の番号一致も検査する機能に加え、新たに検査結果をCSVファイルで比較する機能も搭載。LCDS※2データ形式にも対応することで、基幹業務における出力データの検査も可能である。さらには、プリント中の濃度変動や表裏レジ精度の変動を検知した際に警告を表示する。警告表示後の対応は、印刷を継続・中断するか事前に設定が可能なため、安定した印刷品質を維持、管理が可能。加えて、パージ機能により印刷不良が見つかった用紙は排除され、自動的に再プリントすることにより、オペレーターの作業時間と負担を大幅に削減し、印刷物の適切な品質を保証する印字保証への対応にも貢献する。
また、給紙オプションは、従来、給紙トレイ1台のみの運用だったが、今回より、大容量給紙トレイ、またはエアーサクション給紙トレイ※3を2台接続することが可能になった。2台の給紙トレイを連結することで、大量印刷時に用紙補給の回数が削減できるため、オペレーターの作業負荷軽減と長時間の連続稼働が可能となる。
富士フイルムビジネスイノベーションは、「Revoria Press E1」シリーズの新機能提供により、企業、官公庁、教育機関などにおける集中印刷や基幹業務印刷、また商業印刷など高速モノクロ大量印刷が必要とされる分野において、短納期や多品種少ロット生産の幅広いニーズに対応し、ユーザーのビジネスの収益性向上に貢献していく。
■「Revoria Press E1」シリーズのその他特長
l 136ページ/分※4の高速プリント、2400dpiの出力解像度と極小粒径のEA-Eco LGK※5トナーによる高精細・高画質を実現
l 用紙の厚さは52g/m2の薄紙から350g/m2の厚紙まで、サイズは100×148mmから最大330.2×660.4mmの長尺用紙にまで対応※6
l 筋入れ、中とじ、三方断裁、角背仕上げによる中とじ製本などにも対応する、多彩なインライン後加工ラインアップ
l 専用チャートをスキャンすることで画質を自動補正するSIQA(Simple Image Quality Adjustment)により、画質補正作業を効率化※7
l オフィス業務に役立つコピー、スキャン機能を搭載※7
※1:Revoria Press E1136 / E1125 / E1110 / E1100、Revoria Press E1136P / E1125P / E1110P
※2:Line Conditioned Data Streamの略
※3:重送しやすいコート紙などでも確実に給紙するトレイ
※4:Revoria Press E1136/E1136P、A4ヨコ
※5:EA:Emulsion Aggregation、LGK:Low Gloss Kuro
※6:オプション
※7: 基幹業務出力向けプリンターモデル(Revoria Press E1136P/E1125P/E1110P)を除く
※プレスリリースに掲載されているサービス、商品名等は各社の登録商標または商標である。
富士フイルムビジネスイノベーションについて
働く人々がより創造力を発揮し組織の力を最大化するために、DXを通じた知識と情報の効果的な利活用を支援している。1962年の創業以来培った技術や知見をもとに、ワークフローソリューション、ITサービス、デジタル複合機などの印刷機器に関する研究・開発・生産・販売を行っている。基幹システムの販売や導入支援、業務プロセスのアウトソーシングサービスも提供し、世界中のユーザーのビジネスを革新するグローバルリーダーであり続けている。
https://fujifilm.com/fb
2024.09.17
◆リコー モノクロプロダクションプリンター「RICOH Pro 8420S/Pro 8410S/Pro 8400S」「RICOH Pro 8420Y/ Pro 8420HT/Pro 8410Y/Pro 8410HT」を発売
~高品質と高生産性を両立、環境に配慮した設計・機能でサステナブルな社会の実現に寄与~
株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃)は、コピー/スキャナー機能を搭載した「RICOH Pro 8420S」「RICOH Pro 8410S」「RICOH Pro 8400S」、プリンター専用モデルの「RICOH Pro 8420Y」「RICOH Pro 8420HT」「RICOH Pro 8410Y」「RICOH Pro 8410HT」のあわせて5機種7モデルを2024年9月19日に発売する。
新製品は、「RICOH Pro 8320S/8310S/8300S」「RICOH Pro 8320Y/8320HT/8310Y/8310HT」の後継機に位置付けられます。
前身機同等となる高速出力、高画質に加えて、新たなADF(自動原稿送り装置)の採用で名刺や領収書など小サイズ原稿の読み取り対応やスキャンスピードが向上*1。さらに、オフィス向け複合機と共通の操作部を採用することで、さまざまなアプリケーションの利用が可能となっている。紙折りオプションは省スペースながら出力物の積載量が向上している。これらの進化した機能や多彩なオプションで生産性向上に貢献することで、官公庁やオフィスでの大量出力業務や、商業印刷など幅広く活用できる。
機器本体には再生プラスチック*2や電炉鋼板*3を使用しており、ユーザーの環境経営への取り組みに寄与していく。
リコーは今後も人にやさしいデジタルで“はたらく”に寄り添い、ユーザーがはたらく歓びを感じる、そのサポートをしていく。
*1 ADFの搭載は「RICOH Pro 8420S/Pro 8410S/Pro 8400S」のみである。
*2 一度使用されたプラスチックを回収し、再利用して作られたプラスチックのこと。
*3 原則として、鉄スクラップを100%原料とする鋼板。
新製品の主な特徴
1. 前身機を引き継ぐ高品質とユーザビリティー向上で安定した稼働をサポート
●面発光型半導体レーザーVCSEL*4技術を搭載し、解像度2,400×4,800dpiの高画質を実現。
●スキュー(紙の傾き)補正を行うメカニカルレジストレーション機構に前身機で搭載したCIS
(Contact Image Sensor)を採用することで、濃色紙や濃色デザインのプレプリント紙など、これまで読み取りづらかった用紙でも端部を正確に検知し、 正確な搬送を継続。台形での表裏画像倍率 補正が可能。
●リコーのオフィス向け複合機と同じ操作部を採用。アプリケーションサイトからさまざまなアプリケーションの活用が可能。
●前身機で搭載された自動復帰機能が不定形サイズに対応し、操作を停止せずに紙詰まりや多重給
紙を解消。ダウンタイムを最小限化。
*4 Vertical Cavity Surface Emitting Laser。多ビームによるレーザー書き込みが可能な技術。40チャンネル面発光型半導体レーザーアレイ素子(VCSEL)
2. 進化した機能と多彩なオプションで高生産性を実現
●「RICOH Pro 8420S/Pro 8410S/Pro 8400S」は、スキャナー読み取り速度が両面A4ヨコ280ページ /分(200/300dpi時)と前身機より向上。また名刺や領収書など小サイズ原稿の読み取りに対応。
●エアピック式A3LCT(大量給紙トレイ)は新たに3連結まで対応。多様な用紙を大量に給紙セットできるため、紙を入れ替えることなく連続した印刷が可能。
●省スペース型中綴じフィニッシャーの積載量が、2,000枚から3,000枚に向上。
●フィニッシャーSR5110/SR5120は2段シフトソートトレイでリミットレス排紙にも対応し、お客様の業務を止めずに出力が可能。
●紙折りユニットは、従来機の半分以下の幅で省スペース。折り品質が向上し、折り畳みの高さ低減で積載量が増加。厚い用紙にも対応。
●Plockmatic International AB製の前後処理機に本体直結で対応。印刷から三方断裁や角背加工の中綴じ製本といった後処理まで簡易操作で可能。
3. 環境に配慮した製品設計
●再生プラスチック材、電炉鋼板*3を機器本体に使用。
RICOH Pro 8420S RICOH Pro 8420Y
2024.09.13
◆モリサワ 「Morisawa Fonts」から使いたいフォントが選べる新プラン「Select8」「Select24」と「Webフォント」を2024年9月12日より提供開始
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、フォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」にて使いたいフォントが選べる新プラン「Select8」「Select24」と「Webフォント」を、2024年9月12日(木)よりオンラインで提供開始した。
「Select8」「Select24」は、好きなフォントを選んで利用できるデスクトップフォントのプランである。書体選択は契約単位となるため、複数ライセンスでご契約の場合も全員が同じ書体を使うことができ、プロジェクトやプロダクト単位のチームでの利用に適している。また、「Webフォント」提供開始により、Morisawa Fontsは共通のMorisawa IDでデスクトップフォントとWebフォントを購入・利用が可能となるプラットフォームへと進化している。用途やプロジェクトの規模に応じて最適なプランを選択でき、豊富なフォントライブラリーを効率的に利用することが可能である。これにより、ユーザーの幅広いクリエイティブ活動を支援するとともに、より効果的なデザインを実現することができる。
提供プラン
■Select8
Select8は、モリサワ、TypeBank、字游工房、Arphic Typesをはじめとする1,400書体以上のラインナップから8書体を選択して利用できるため、利用したいフォントが限られるユーザーはもちろん、初めてモリサワのフォントを利用されるユーザーにも使いやすいプランである。契約期間は1年で、価格は1ライセンスあたり26,400円(税込)である。
対象フォントや詳しい利用方法、購入手順については、Select8プラン紹介ページを参照。
https://morisawafonts.com/plans/select8/
■Select24
Select24は、Morisawa Fonts スタンダードプランと同じ2,000書体以上から24書体を選択して利用できるため、複数のフォントファミリーを使用したい方も使いやすく、デザインやコミュニケーションの品質向上に寄与するプランである。契約期間は1年で、価格は1ライセンスあたり43,560円(税込)である。
対象フォントや詳しい利用方法、購入手順については、Select24プラン紹介ページを参照。
https://morisawafonts.com/plans/select24/
■Webフォント
Webフォントは、特定のフォントスタイルを事前に登録して、必要なフォントファイルのみを配信するため、Webページの読み込み速度のパフォーマンス向上および信頼性の高い配信を実現している。また、JavaScriptを必要とせず、WebサイトのHTMLに配信用の埋め込みコードを組み込むだけで簡単に実装できることから、作業も容易になっている。契約期間は1年で、価格は年間1,200万PVあたり66,000円(税込)〜。
対象フォントや詳しい利用方法、購入手順については、Webフォントプラン紹介ページを参照。
https://morisawafonts.com/plans/webfont/
Morisawa Fontsについて
Morisawa Fontsはクラウド型のフォントサブスクリプションサービスである。 グラフィックデザイン、WebサイトやプロダクトのUI/UX、映像や動画といったモーショングラフィックスなど、さまざまなクリエイティブスタイルに必要なフォント環境を柔軟に提供している。また、事業規模に応じたエンタープライズ要件に対応する機能も随時アップデートし、効率的なワークフローをサポートしている。さらに、日本国内だけでなく2024年3月にはシンガポールで販売開始するなど、国境をまたぐグローバルなクリエイティブワークにも対応していく。
Morisawa Fontsのサービスサイト https://morisawafonts.com/
●同件に関する問い合わせ
https://support.morisawafonts.com/hc/ja/requests/new
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2024.09.04
◆モリサワ 2024年度新書体を追加発表 世界観づくりにぴったりな和文デザイン書体やグローバルな情報発信にも対応できる多言語書体など 新書体ティザーサイトや紹介ムービーも同時公開
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、2024年度新書体として、すでに発表済みの写研フォントや当社初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」に加えて、世界観づくりにぴったりな和文デザイン書体やグローバルな情報発信にも対応できる多言語書体など、合わせて140以上のファミリーをリリースすることを発表した。
また、このほどの追加ラインナップ発表に合わせ、新書体ティザーサイトを公開した。サイト内では、ラインナップや書体見本をまとめた紹介ムービーを掲載している。新書体のデザインや特徴については、紹介ムービーで閲覧できる。
新書体ティザーサイト
https://new.morisawafonts.com/2024/
Morisawa Fonts 2024年度 新書体紹介ムービー
https://youtu.be/bFRz3RvBKls
今年度は、サイケデリックなアートや音楽からインスパイアされた極太の「虹蛸天国(にじたこてんごく)」のほか、丸い輪のような装飾が楽しげな印象を与える「はるかぜ」、江戸文字からインスパイアされた「てやんでぇ」など、世界観づくりにぴったりなデザイン書体をリリースする。さらに書家による毛筆の文字が元となった 「花氷(はなごおり)」など、華やかな筆文字系デザイン書体の選択肢が広がっている。明朝体には、2023 年にリリースした「欅(けやき)明朝 Oldstyle」の見出し書体「欅見出明朝」や、人気の「秀英にじみ」シリーズから「秀英にじみ初号明朝」などを新たに追加します。ユニークなファミリー展開が特徴の「Heavy」シリーズなど、デザインに彩りを加える特色豊かな欧文書体にも注目である。
そのほか、グローバルな情報発信にも対応できる多言語フォントがより充実している。オールドスタイルのゴシック体「A1ゴシック」に簡体字や繁体字が、欧文スーパーファミリー「Role」にインドと東南アジアの主要な種類の文字に対応する多言語展開ファミリーが、それぞれ登場している。
株式会社SCREENグラフィックソリューションズのヒラギノフォントには、人気書体「こぶりなゴシック」の最も細いウエイト、W0が追加される。
※ 「ヒラギノ」「こぶりな」 は、株式会社SCREENホールディングスの登録商標です。
2022年にモリサワグループの一員となった、台湾を代表するフォントメーカーArphic Typesからは、中国語の表現がより豊かになる簡体字・繁体字書体ラインナップを追加している。シンプルで可読性の高いユニバーサルデザイン(UD)書体「AR UDJingxiheiE1(アーフィックユーディージンシーヘイイーイチ) 」や、柔らかくも力強い印象の「AR ShuYuanSong(アーフィックスーユェンソン) Text H32」などArphic Typesの代表書体が仲間入りしている。
また、温かみとリズミカルな動きを表現した「AR Mochi(アーフィックモチ) H16C90」や、近未来的な雰囲気の「AR Xinyi(アーフィックシンイー)」は、翠流(すいりゅう)シリーズのベースとなった書体である。和文書体「翠流きら星」や「翠流アトラス」などと合わせて使うことにより、日本語と中国語の両方を必要とする場面でデザインの統一感が生まれている。
アメリカに拠点を置くOccupant Fontsの欧文ライブラリも加わる。Occupant Fontsは、タイプデザイナーとして長いキャリアを持ち、2017年からはモリサワUSAのクリエイティブディレクターとして活躍するサイラス・ハイスミスがリードする書体ライブラリである。シンプルながら遊び心を感じさせる書体「Magmatic(マグマティック)」や「Zócalo Text(ソカロテキスト)」のほか、目を引く華やかなディスプレイ書体「Occupant Gothic(オキュパントゴシック)」や「Biscotti(ビスコッティ)」など、バラエティ豊かなラインナップを追加している。欧文組版の選択肢が増えることはもちろん、和文書体との混植や併記利用で、表現の幅も一段と広がるという。
上記以外の書体を含む2024年度新書体の詳細はティザーサイト内の紹介ムービーで閲覧できる。新書体は今秋以降順次、高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを提供するサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」などの対象製品を通じて利用できる。
新書体ティザーサイト
https://new.morisawafonts.com/2024/
■対象製品
Morisawa Fonts (※1)
MORISAWA Font Select Pack 製品 (※2)
Webフォントサービス TypeSquare (※2)
(※1)MORISAWA PASSPORTへの新書体提供は終了している。新書体の利用についてはMorisawa Fontsへの移行の検討を。
詳細はこちら https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport/migration/
なお、業界別MORISAWA PASSPORTを利用中のユーザーは下記を参照。
■教育機関向け MORISAWA PASSPORT
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport-for-education/fonts/
■公共団体向け MORISAWA PASSPORT
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport-public/fonts/
MORISAWA PASSPORTのサービス終了予定のお知らせ以前に複数年で契約され、現在も利用中のユーザーを対象に、新書体サポートプログラムを実施している。対象条件などの詳細は下記を参照。
https://www.morisawa.co.jp/about/news/9507
(※2)提供書体が一部異なる。詳しいラインナップは、新書体提供開始後、下記より対象製品を選択して確認を。https://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/
■提供時期
2024年秋より順次
●Morisawa Fontsへの契約移行に関する問い合わせ先
〈MORISAWA PASSPORTご契約者様向け〉 Morisawa Fonts 移行サポートサイト
https://mf-migration.morisawa.co.jp/hc/ja
●同件に関する問い合わせ先
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2024.07.29
◆モリサワ より多くの方に読みやすく学習を支援する新書体 「UD学参丸ゴシック」を8月6日提供開始
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、このほど、新書体「UD学参丸ゴシック」を2024年8月6日(火)より提供開始することを発表した。「UD学参丸ゴシック」は、モリサワのUDフォントが使えるサービス「MORISAWA BIZ+」および「MORISAWA BIZ+ 公共団体向けUDフォントプラン」を通じて利用できる。
「UD学参丸ゴシック」は、教科書・教材のために開発された丸ゴシック体。全ての和文の文字が文部科学省の学習指導要領の字形に準拠(学参化)しているため、「UDデジタル教科書体(https://www.morisawa.co.jp/topic/upg201802/)」と並んで、読み書きに困難さのある児童・生徒を含む多くの子どもたちの学習を支援する書体である。子どもたちの発達段階や使用目的などに合わせて、「BIZ UDゴシック」「UDデジタル教科書体」など他のUDフォントと併用したり、使い分けていただくことが可能だ。
「UD学参丸ゴシック」の漢字やかなは、ひと文字ひと文字が大きく見えるように作られており、お年寄りやロービジョンの人の読み間違いが少なくなるよう、細かな工夫が施されている。ロービジョンの方を対象とした検証でも評価が高いフォントである。
英数字は、ロービジョンの人へのヒアリングを踏まえ、読み間違えにくいことに焦点を当てた丸ゴシックの形状が優先されている。学校で習う形状とは異なるが、「1」と「l(小文字エル)」や、「a」と「o」、「W」と「VV」などの読み間違いを減らす工夫が施されている。グラフや表組みの数字表記などにも適している。
福岡教育大学での学生約273名を対象としたアンケート調査では、複数の書体を比較した結果、4割以上の学生が「UD学参丸ゴシック」を最も英数字の形がはっきりわかる書体と回答した。
そのほか、書体の詳しい特徴や、教育現場で活躍されている人たちの活用事例などを7月29日(月)公開の特設ページで紹介している。ぜひ参照のほど。
教科書・教材のために開発された丸ゴシック体「UD学参丸ゴシック」
https://www.morisawa.co.jp/topic/udgakusanrgo/
■提供開始日
2024年8月6日(火)
■対象製品
MORISAWA BIZ+
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/bizplus/
MORISAWA BIZ+ 公共団体向けUDフォントプラン
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/ud-public/
※提供開始日より以前に公共団体向けUDフォントプランを契約しているユーザーへは、対応の準備が出来次第メールにて知らせる。
■提供書体
UD学参丸ゴシック R
UD学参丸ゴシック B
UD学参丸ゴシック H
●同件に関する問い合わせ先
https://support.bizplus.typesquare.com/hc/ja/requests/new
SNSでも最新情報を公開しております
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2024.06.25
◆富士フイルムグラフィックソリューションズ 総合カラーマネージメントソリューション『FFGS QC Navi』 「色」に関する課題解決をサポートし、生産効率の最大化に貢献
富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社(本社 : 東京都港区、代表取締役社長 : 山田周一郎、以下FFGS)は、このほど、印刷会社の「色」に関する課題解決をサポートし、生産効率の最大化に貢献する総合カラーマネージメントソリューション『FFGS QC Navi』の提供を開始した。
昨今、印刷物製造工程においては、小ロット・多品種、短納期化への対応が急務となる一方、印刷オペレーターなどの人材の高齢化、人手不足も深刻化しており、多くの印刷会社にとって「作業の効率化・省力化を図りながら、いかに安定した品質を保つか」が重要な課題になっている。
こうした課題の解決策の1つとして、FFGSでは「デジタル印刷機とオフセット印刷機の共存による生産環境の最適化」を提案してきた。FFGSが考える「生産環境の最適化」とは、デジタル印刷機・オフセット印刷機それぞれの特性を最大限に活かした運用(ジョブの振り分け)により、人材・設備・時間・資金の余力を生み出せる体制をつくること。こりにより、生産の無駄が削減できるだけでなく、成長戦略に向けた経営資源の再配分が可能になる。
この「最適な生産環境」を実現するためには、デジタル印刷機とオフセット印刷機の色品質が統一され、安定した状態にもあることが重要であるが、日々の業務の中でこの状態を維持し続けることは、印刷会社にとって技術的・体制的に困難な場合もあり、「専門的なアドバイス・サポートがほしい」という声も多く寄せられていた。
今回提供を開始した『FFGS QC Navi』は、富士フイルムの長年にわたる印刷診断活動で得た知見・ノウハウを活かし、印刷会社における色品質の統一化・安定化を包括的にサポートするソリューションである。
網点形状に着目した高精度な印刷診断を実施
具体的なサポート内容としては、まず、現状確認のため印刷診断を実施し、色に関する課題を明確化すること。色の測定値だけでなく網点形状にも着目し、印刷品質にどんな課題・リスクがあるのか、印刷会社の経営層や現場スタッフと共有する。その上で、各社の生産設備に合わせた「色品質の統一・安定化」のための改善策を提案し、「色基準の策定」から、「デバイス間のカラーマッチング」、「機械メンテナンス方法の見直し」、さらには「品質の維持管理(定期診断)」に至るまで、長期的視点で一貫したサポートを提供する。
このソリューションにより、印刷現場で課題となっている「色調整や刷り直しなどに伴う無駄な作業・コスト」が削減でき、生産工程全体の効率を高めることができる。また、印刷品質の安定化は、品質トラブルの削減、クライアントとの信頼関係強化にもつながる。
【カラーマネージメントサポートの流れ】
【印刷品質の統一・安定化によるメリット】
・ジョブ振り分けの自由度が高まり、工場全体の効率が上がる。
・複数の拠点間の品質を均一化できる。
・刷り出しで色調整にかかる時間・損紙・作業負荷を削減できる。
・刷り直しに伴うロス(時間・資材など)を削減できる。
・営業が自信を持ってクライアントに校正・仕上がりを届けられる。
・品質クレームが減り、クライアントとの信頼関係を強化できる。
FFGSは今後も、ソリューションのさらなる拡充に取り組み、印刷会社の課題抽出・加太解決にさまざまな角度から貢献していく。
2024.05.20
◆富士フイルムビジネスイノベーション 商業印刷向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」
新開発の事前乾燥ユニットで印刷品質の安定化を実現!コート紙への印刷にも新たに対応
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、このほど、商業印刷市場向けの高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」を、本日から国内で発売する。「Jet Press 1160CFG」は、印刷前に用紙を乾燥させ、用紙が含む水分量が一定となるよう制御する新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー※1」で、印刷品質の安定化を実現し、新たにコート紙への印刷にも対応する商品である。なお、北米及び欧州地域での販売も、順次開始する予定だ。
インクジェットプリンターは、インクをノズルから紙に直接吹き付けて印刷する方式であり、小ロット生産やバリアブル印刷を容易かつ高速に行うことができるが、印刷用紙の保管状態によっては、印刷時にインクの乾燥不足を招き、印刷後の用紙が変形するなど印刷品質が低下する課題があった。また、厚紙への印刷は、インクの乾燥工程に時間がかかるため生産性を低下させる。加えて、用紙を保管する場所の気温や湿度によって、用紙が含む水分量が変動するため、インクジェットプリンターには、生産性と印刷品質を向上させる機能が求められている。
今回発売する「Jet Press 1160CFG」は、ダイレクトメールやパンフレットをはじめとする商業印刷の幅広い用途で活用が可能な商品。新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー」は、印刷前に用紙を乾燥させ、用紙が含む水分量を一定に制御することで、厚紙でのインク定着性の向上や薄紙の波打ちを抑制する。印刷前の用紙は、季節や保管場所の気温、湿度で状態が異なるため、印刷品質が変動するリスクがある。ペーパースタビライザーを使用することで用紙全体を乾燥させ、用紙の水分含有量を一定に保つことができるため、印刷品質の安定化を実現する。また、新商品では、自社独自の水性顔料インクを採用。インクが浸透しにくいオフセットコート紙に対しても、インクの定着を向上させるプライマーの塗布が不要で、高画質な印刷を実現する。加えて、最大160m/分(A4カット紙換算で毎分2,096ページ)の印刷スピードと、最大1,200×1,200dpiの解像度により、高生産かつ高精細な印刷が可能である。
富士フイルムビジネスイノベーションは、新商品の提供を通じ、ユーザーの印刷ビジネスにおける付加価値向上と省力化を実現することで、ビジネス拡大に貢献していくとしている。
「Jet Press 1160CFG」の特長
新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー」
〇インクが浸透しにくい厚手コート紙※2に対してもインクの乾燥プロセスを効率化し、最大80m/分の印刷速度で、最大1,200×1,200dpi の書き込み解像度を実現。薄紙においても用紙のしわや波打ちを軽減。
〇印刷前の事前乾燥プロセスで用紙の水分量を調整するため、両面印刷時における用紙の伸縮を低減し表裏の印字位置精度を向上。また、用紙表面の余分な水分を除去することで、インク滴同士が混ざり合うことによる滲みを防止し、表裏の画質均一性向上を実現。
オフセットコート紙への高精細印刷
自社独自の水性顔料インクの採用により、オフセットコート紙への高画質な印刷を実現。
独自技術のプリントサーバーで高画質・高速データ処理
〇出力用の1,200×1,200 dpi、8 bitの高画質データ変換処理とプリントを同時並行で実施することで、プリント前のデータ生成時間を節約し印刷作業時間を短縮。プリンター本体の生産性を最大限に発揮。
※1 用紙水分量を制御する独自技術で構成された新開発ユニット
※2 最大250g/m2
標準価格
商品名 Jet Press 1160CFG
標準価格(税別) オープン価格
備考 プリンター本体、およびサーバー
◆問い合わせ先
富士フイルムビジネスイノベーションお客様相談センター
TEL 0120-27-4100
土・日・祝日を除く 9:00~12:00、13:00~17:00
2024.04.10
◆モリサワ 初の和文バリアブルフォント、4つの可変軸をもつ「DriveFlux」を発表
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、このほど、2024年度の新書体として、当社初の和文バリアブルフォント「DriveFlux(ドライブフラックス/仮称)」を開発中であることを発表した。
「DriveFlux(仮称)」は、バリアブルフォントとして新しくデザインされた、シンプルでシンメトリーな骨格と幾何学的なストロークで構成された和文書体。見出しなど、目を引きたいシーンに幅広く活躍している。
従来の静的なファミリー書体では、ウエイトや字幅ごとにフォントファイルが用意されてきたが、次世代のフォントフォーマットであるバリアブルフォントは、それらのフォントファイルを1つに集約し、軽量で柔軟なスタイル選択が可能となった。そして、モリサワにとって初めてとなる今回のバリアブルフォントは、“Drive your Design. Drive your Typeface.”をコンセプトに掲げ、可変機能を活かした多彩なデザインバリエーションを直感的かつシームレスに選択できるようにした。
タイポグラフィの世界に新たな一歩を踏み出し、自分だけのデザインを生み出せるバリアブルフォントに期待が寄せられている。
「DriveFlux」の紹介動画を公開中。
https://www.youtube.com/watch?v=GnS5UTDQ-8I
4つのデザインスタイルが可変軸として搭載
それぞれのデザイン軸を横断的かつ無段階に選択できるため、力強さやスピード感など、表現したいイメージを細部まで調整できる。
・太さを調節するWeight(ウエイト)軸
・エレメントに流線型のカーブデザインを与えるSmoothness(スムースネス)軸
・主に横画の太さを変化させるContrast(コントラスト)軸
・傾斜角を調節するSlant(スラント)軸
■仕様
・フォーマット…OpenType
・文字セット…Min2(※)
・プロポーショナルメトリクスやカーニング情報を搭載予定
(※)Adobe-Japan1に準拠するサブセットを採用し、4,833文字を収録したモリサワ独自の文字セットである。
■対象製品
Morisawa Fonts
https://morisawafonts.com/
「DriveFlux(仮称)」は、2024年度中の提供に向けて開発を進めている。提供時に仕様やデザイン等が変更となる場合がある。
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ コーポレート・ブランディング部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2024.04.10
◆富士フイルムビジネスイノベーション 商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向け 高精細な画質と毎分105m以上の高速印刷を両立するプリントヘッドの駆動技術を新開発
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜直樹)は、このほど、商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向けに、1200×1200dpiの解像度による高精細な画質と、毎分105m以上の高速印刷を両立する、プリントヘッドの駆動技術を新たに開発した。
印刷業界では、人手不足に伴い業務効率化への対応が迫られる中、生産性の向上が重要な課題となっている。そのため、印刷会社には、オペレーターの作業負担を軽減するため、高品質な印刷物を安定的に生産するための最適な生産設備や印刷技術が求められている。
今回開発した技術は、高精細な画質を保ちながら印刷速度を高速化するために、インクの最適な吐出状態を制御する駆動技術である。富士フイルムグループは、従来より高性能インクジェットヘッド「SAMBAヘッド」をインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズに搭載※1してきた。「SAMBAヘッド」は、プリントヘッドのノズル付近のインクを絶えず循環させることでインクの乾燥を抑制しノズル詰まりを防止。常にインクの最適な吐出状態を維持し、長時間の連続印刷でも安定的に高画質な印刷が可能だ。今回の新技術は、「SAMBAヘッド」を活用し、1200×1200dpiの解像度で高精細な画質を維持しながら、毎分105m以上の高速印刷を同時に実現している。
同社は、今回のプリントヘッドの駆動技術を搭載した高速ロール紙カラーインクジェットプリンターの新商品開発に着手しており、新商品の国内販売は、2024年冬以降の予定である。
※1:Jet Press 2150CFG、Jet Press 750S
「SAMBAヘッド」
富士フイルムビジネスイノベーションについて
働く人々がより創造力を発揮し組織の力を最大化するために、DXを通じた知識と情報の効果的な利活用を支援している。1962年の創業以来培った技術や知見をもとに、ワークフローソリューション、ITサービス、デジタル複合機などの印刷機器に関する研究・開発・生産・販売を行っている。基幹システムの販売や導入支援、業務プロセスのアウトソーシングサービスも提供し、世界中のお客様のビジネスを革新するグローバルリーダーであり続ける。
https://fujifilm.com/fb
・プレスリリースに掲載されているサービス、商品名等は各社の登録商標または商標である。
同件に関する問い合わせ先
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
グラフィックコミュニケーション事業部
TEL : 03-6271-4118
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