新製品ニュース
2024.09.13
◆モリサワ 「Morisawa Fonts」から使いたいフォントが選べる新プラン「Select8」「Select24」と「Webフォント」を2024年9月12日より提供開始
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、フォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」にて使いたいフォントが選べる新プラン「Select8」「Select24」と「Webフォント」を、2024年9月12日(木)よりオンラインで提供開始した。
「Select8」「Select24」は、好きなフォントを選んで利用できるデスクトップフォントのプランである。書体選択は契約単位となるため、複数ライセンスでご契約の場合も全員が同じ書体を使うことができ、プロジェクトやプロダクト単位のチームでの利用に適している。また、「Webフォント」提供開始により、Morisawa Fontsは共通のMorisawa IDでデスクトップフォントとWebフォントを購入・利用が可能となるプラットフォームへと進化している。用途やプロジェクトの規模に応じて最適なプランを選択でき、豊富なフォントライブラリーを効率的に利用することが可能である。これにより、ユーザーの幅広いクリエイティブ活動を支援するとともに、より効果的なデザインを実現することができる。
提供プラン
■Select8
Select8は、モリサワ、TypeBank、字游工房、Arphic Typesをはじめとする1,400書体以上のラインナップから8書体を選択して利用できるため、利用したいフォントが限られるユーザーはもちろん、初めてモリサワのフォントを利用されるユーザーにも使いやすいプランである。契約期間は1年で、価格は1ライセンスあたり26,400円(税込)である。
対象フォントや詳しい利用方法、購入手順については、Select8プラン紹介ページを参照。
https://morisawafonts.com/plans/select8/
■Select24
Select24は、Morisawa Fonts スタンダードプランと同じ2,000書体以上から24書体を選択して利用できるため、複数のフォントファミリーを使用したい方も使いやすく、デザインやコミュニケーションの品質向上に寄与するプランである。契約期間は1年で、価格は1ライセンスあたり43,560円(税込)である。
対象フォントや詳しい利用方法、購入手順については、Select24プラン紹介ページを参照。
https://morisawafonts.com/plans/select24/
■Webフォント
Webフォントは、特定のフォントスタイルを事前に登録して、必要なフォントファイルのみを配信するため、Webページの読み込み速度のパフォーマンス向上および信頼性の高い配信を実現している。また、JavaScriptを必要とせず、WebサイトのHTMLに配信用の埋め込みコードを組み込むだけで簡単に実装できることから、作業も容易になっている。契約期間は1年で、価格は年間1,200万PVあたり66,000円(税込)〜。
対象フォントや詳しい利用方法、購入手順については、Webフォントプラン紹介ページを参照。
https://morisawafonts.com/plans/webfont/
Morisawa Fontsについて
Morisawa Fontsはクラウド型のフォントサブスクリプションサービスである。 グラフィックデザイン、WebサイトやプロダクトのUI/UX、映像や動画といったモーショングラフィックスなど、さまざまなクリエイティブスタイルに必要なフォント環境を柔軟に提供している。また、事業規模に応じたエンタープライズ要件に対応する機能も随時アップデートし、効率的なワークフローをサポートしている。さらに、日本国内だけでなく2024年3月にはシンガポールで販売開始するなど、国境をまたぐグローバルなクリエイティブワークにも対応していく。
Morisawa Fontsのサービスサイト https://morisawafonts.com/
●同件に関する問い合わせ
https://support.morisawafonts.com/hc/ja/requests/new
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2024.09.04
◆モリサワ 2024年度新書体を追加発表 世界観づくりにぴったりな和文デザイン書体やグローバルな情報発信にも対応できる多言語書体など 新書体ティザーサイトや紹介ムービーも同時公開
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、2024年度新書体として、すでに発表済みの写研フォントや当社初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」に加えて、世界観づくりにぴったりな和文デザイン書体やグローバルな情報発信にも対応できる多言語書体など、合わせて140以上のファミリーをリリースすることを発表した。
また、このほどの追加ラインナップ発表に合わせ、新書体ティザーサイトを公開した。サイト内では、ラインナップや書体見本をまとめた紹介ムービーを掲載している。新書体のデザインや特徴については、紹介ムービーで閲覧できる。
新書体ティザーサイト
https://new.morisawafonts.com/2024/
Morisawa Fonts 2024年度 新書体紹介ムービー
https://youtu.be/bFRz3RvBKls
今年度は、サイケデリックなアートや音楽からインスパイアされた極太の「虹蛸天国(にじたこてんごく)」のほか、丸い輪のような装飾が楽しげな印象を与える「はるかぜ」、江戸文字からインスパイアされた「てやんでぇ」など、世界観づくりにぴったりなデザイン書体をリリースする。さらに書家による毛筆の文字が元となった 「花氷(はなごおり)」など、華やかな筆文字系デザイン書体の選択肢が広がっている。明朝体には、2023 年にリリースした「欅(けやき)明朝 Oldstyle」の見出し書体「欅見出明朝」や、人気の「秀英にじみ」シリーズから「秀英にじみ初号明朝」などを新たに追加します。ユニークなファミリー展開が特徴の「Heavy」シリーズなど、デザインに彩りを加える特色豊かな欧文書体にも注目である。
そのほか、グローバルな情報発信にも対応できる多言語フォントがより充実している。オールドスタイルのゴシック体「A1ゴシック」に簡体字や繁体字が、欧文スーパーファミリー「Role」にインドと東南アジアの主要な種類の文字に対応する多言語展開ファミリーが、それぞれ登場している。
株式会社SCREENグラフィックソリューションズのヒラギノフォントには、人気書体「こぶりなゴシック」の最も細いウエイト、W0が追加される。
※ 「ヒラギノ」「こぶりな」 は、株式会社SCREENホールディングスの登録商標です。
2022年にモリサワグループの一員となった、台湾を代表するフォントメーカーArphic Typesからは、中国語の表現がより豊かになる簡体字・繁体字書体ラインナップを追加している。シンプルで可読性の高いユニバーサルデザイン(UD)書体「AR UDJingxiheiE1(アーフィックユーディージンシーヘイイーイチ) 」や、柔らかくも力強い印象の「AR ShuYuanSong(アーフィックスーユェンソン) Text H32」などArphic Typesの代表書体が仲間入りしている。
また、温かみとリズミカルな動きを表現した「AR Mochi(アーフィックモチ) H16C90」や、近未来的な雰囲気の「AR Xinyi(アーフィックシンイー)」は、翠流(すいりゅう)シリーズのベースとなった書体である。和文書体「翠流きら星」や「翠流アトラス」などと合わせて使うことにより、日本語と中国語の両方を必要とする場面でデザインの統一感が生まれている。
アメリカに拠点を置くOccupant Fontsの欧文ライブラリも加わる。Occupant Fontsは、タイプデザイナーとして長いキャリアを持ち、2017年からはモリサワUSAのクリエイティブディレクターとして活躍するサイラス・ハイスミスがリードする書体ライブラリである。シンプルながら遊び心を感じさせる書体「Magmatic(マグマティック)」や「Zócalo Text(ソカロテキスト)」のほか、目を引く華やかなディスプレイ書体「Occupant Gothic(オキュパントゴシック)」や「Biscotti(ビスコッティ)」など、バラエティ豊かなラインナップを追加している。欧文組版の選択肢が増えることはもちろん、和文書体との混植や併記利用で、表現の幅も一段と広がるという。
上記以外の書体を含む2024年度新書体の詳細はティザーサイト内の紹介ムービーで閲覧できる。新書体は今秋以降順次、高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを提供するサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」などの対象製品を通じて利用できる。
新書体ティザーサイト
https://new.morisawafonts.com/2024/
■対象製品
Morisawa Fonts (※1)
MORISAWA Font Select Pack 製品 (※2)
Webフォントサービス TypeSquare (※2)
(※1)MORISAWA PASSPORTへの新書体提供は終了している。新書体の利用についてはMorisawa Fontsへの移行の検討を。
詳細はこちら https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport/migration/
なお、業界別MORISAWA PASSPORTを利用中のユーザーは下記を参照。
■教育機関向け MORISAWA PASSPORT
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport-for-education/fonts/
■公共団体向け MORISAWA PASSPORT
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport-public/fonts/
MORISAWA PASSPORTのサービス終了予定のお知らせ以前に複数年で契約され、現在も利用中のユーザーを対象に、新書体サポートプログラムを実施している。対象条件などの詳細は下記を参照。
https://www.morisawa.co.jp/about/news/9507
(※2)提供書体が一部異なる。詳しいラインナップは、新書体提供開始後、下記より対象製品を選択して確認を。https://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/
■提供時期
2024年秋より順次
●Morisawa Fontsへの契約移行に関する問い合わせ先
〈MORISAWA PASSPORTご契約者様向け〉 Morisawa Fonts 移行サポートサイト
https://mf-migration.morisawa.co.jp/hc/ja
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ 東京本社 コーポレート・ブランディング部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2024.07.29
◆モリサワ より多くの方に読みやすく学習を支援する新書体 「UD学参丸ゴシック」を8月6日提供開始
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、このほど、新書体「UD学参丸ゴシック」を2024年8月6日(火)より提供開始することを発表した。「UD学参丸ゴシック」は、モリサワのUDフォントが使えるサービス「MORISAWA BIZ+」および「MORISAWA BIZ+ 公共団体向けUDフォントプラン」を通じて利用できる。
「UD学参丸ゴシック」は、教科書・教材のために開発された丸ゴシック体。全ての和文の文字が文部科学省の学習指導要領の字形に準拠(学参化)しているため、「UDデジタル教科書体(https://www.morisawa.co.jp/topic/upg201802/)」と並んで、読み書きに困難さのある児童・生徒を含む多くの子どもたちの学習を支援する書体である。子どもたちの発達段階や使用目的などに合わせて、「BIZ UDゴシック」「UDデジタル教科書体」など他のUDフォントと併用したり、使い分けていただくことが可能だ。
「UD学参丸ゴシック」の漢字やかなは、ひと文字ひと文字が大きく見えるように作られており、お年寄りやロービジョンの人の読み間違いが少なくなるよう、細かな工夫が施されている。ロービジョンの方を対象とした検証でも評価が高いフォントである。
英数字は、ロービジョンの人へのヒアリングを踏まえ、読み間違えにくいことに焦点を当てた丸ゴシックの形状が優先されている。学校で習う形状とは異なるが、「1」と「l(小文字エル)」や、「a」と「o」、「W」と「VV」などの読み間違いを減らす工夫が施されている。グラフや表組みの数字表記などにも適している。
福岡教育大学での学生約273名を対象としたアンケート調査では、複数の書体を比較した結果、4割以上の学生が「UD学参丸ゴシック」を最も英数字の形がはっきりわかる書体と回答した。
そのほか、書体の詳しい特徴や、教育現場で活躍されている人たちの活用事例などを7月29日(月)公開の特設ページで紹介している。ぜひ参照のほど。
教科書・教材のために開発された丸ゴシック体「UD学参丸ゴシック」
https://www.morisawa.co.jp/topic/udgakusanrgo/
■提供開始日
2024年8月6日(火)
■対象製品
MORISAWA BIZ+
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/bizplus/
MORISAWA BIZ+ 公共団体向けUDフォントプラン
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/ud-public/
※提供開始日より以前に公共団体向けUDフォントプランを契約しているユーザーへは、対応の準備が出来次第メールにて知らせる。
■提供書体
UD学参丸ゴシック R
UD学参丸ゴシック B
UD学参丸ゴシック H
●同件に関する問い合わせ先
https://support.bizplus.typesquare.com/hc/ja/requests/new
SNSでも最新情報を公開しております
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2024.06.25
◆富士フイルムグラフィックソリューションズ 総合カラーマネージメントソリューション『FFGS QC Navi』 「色」に関する課題解決をサポートし、生産効率の最大化に貢献
富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社(本社 : 東京都港区、代表取締役社長 : 山田周一郎、以下FFGS)は、このほど、印刷会社の「色」に関する課題解決をサポートし、生産効率の最大化に貢献する総合カラーマネージメントソリューション『FFGS QC Navi』の提供を開始した。
昨今、印刷物製造工程においては、小ロット・多品種、短納期化への対応が急務となる一方、印刷オペレーターなどの人材の高齢化、人手不足も深刻化しており、多くの印刷会社にとって「作業の効率化・省力化を図りながら、いかに安定した品質を保つか」が重要な課題になっている。
こうした課題の解決策の1つとして、FFGSでは「デジタル印刷機とオフセット印刷機の共存による生産環境の最適化」を提案してきた。FFGSが考える「生産環境の最適化」とは、デジタル印刷機・オフセット印刷機それぞれの特性を最大限に活かした運用(ジョブの振り分け)により、人材・設備・時間・資金の余力を生み出せる体制をつくること。こりにより、生産の無駄が削減できるだけでなく、成長戦略に向けた経営資源の再配分が可能になる。
この「最適な生産環境」を実現するためには、デジタル印刷機とオフセット印刷機の色品質が統一され、安定した状態にもあることが重要であるが、日々の業務の中でこの状態を維持し続けることは、印刷会社にとって技術的・体制的に困難な場合もあり、「専門的なアドバイス・サポートがほしい」という声も多く寄せられていた。
今回提供を開始した『FFGS QC Navi』は、富士フイルムの長年にわたる印刷診断活動で得た知見・ノウハウを活かし、印刷会社における色品質の統一化・安定化を包括的にサポートするソリューションである。
網点形状に着目した高精度な印刷診断を実施
具体的なサポート内容としては、まず、現状確認のため印刷診断を実施し、色に関する課題を明確化すること。色の測定値だけでなく網点形状にも着目し、印刷品質にどんな課題・リスクがあるのか、印刷会社の経営層や現場スタッフと共有する。その上で、各社の生産設備に合わせた「色品質の統一・安定化」のための改善策を提案し、「色基準の策定」から、「デバイス間のカラーマッチング」、「機械メンテナンス方法の見直し」、さらには「品質の維持管理(定期診断)」に至るまで、長期的視点で一貫したサポートを提供する。
このソリューションにより、印刷現場で課題となっている「色調整や刷り直しなどに伴う無駄な作業・コスト」が削減でき、生産工程全体の効率を高めることができる。また、印刷品質の安定化は、品質トラブルの削減、クライアントとの信頼関係強化にもつながる。
【カラーマネージメントサポートの流れ】
【印刷品質の統一・安定化によるメリット】
・ジョブ振り分けの自由度が高まり、工場全体の効率が上がる。
・複数の拠点間の品質を均一化できる。
・刷り出しで色調整にかかる時間・損紙・作業負荷を削減できる。
・刷り直しに伴うロス(時間・資材など)を削減できる。
・営業が自信を持ってクライアントに校正・仕上がりを届けられる。
・品質クレームが減り、クライアントとの信頼関係を強化できる。
FFGSは今後も、ソリューションのさらなる拡充に取り組み、印刷会社の課題抽出・加太解決にさまざまな角度から貢献していく。
2024.05.20
◆富士フイルムビジネスイノベーション 商業印刷向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」
新開発の事前乾燥ユニットで印刷品質の安定化を実現!コート紙への印刷にも新たに対応
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、このほど、商業印刷市場向けの高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」を、本日から国内で発売する。「Jet Press 1160CFG」は、印刷前に用紙を乾燥させ、用紙が含む水分量が一定となるよう制御する新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー※1」で、印刷品質の安定化を実現し、新たにコート紙への印刷にも対応する商品である。なお、北米及び欧州地域での販売も、順次開始する予定だ。
インクジェットプリンターは、インクをノズルから紙に直接吹き付けて印刷する方式であり、小ロット生産やバリアブル印刷を容易かつ高速に行うことができるが、印刷用紙の保管状態によっては、印刷時にインクの乾燥不足を招き、印刷後の用紙が変形するなど印刷品質が低下する課題があった。また、厚紙への印刷は、インクの乾燥工程に時間がかかるため生産性を低下させる。加えて、用紙を保管する場所の気温や湿度によって、用紙が含む水分量が変動するため、インクジェットプリンターには、生産性と印刷品質を向上させる機能が求められている。
今回発売する「Jet Press 1160CFG」は、ダイレクトメールやパンフレットをはじめとする商業印刷の幅広い用途で活用が可能な商品。新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー」は、印刷前に用紙を乾燥させ、用紙が含む水分量を一定に制御することで、厚紙でのインク定着性の向上や薄紙の波打ちを抑制する。印刷前の用紙は、季節や保管場所の気温、湿度で状態が異なるため、印刷品質が変動するリスクがある。ペーパースタビライザーを使用することで用紙全体を乾燥させ、用紙の水分含有量を一定に保つことができるため、印刷品質の安定化を実現する。また、新商品では、自社独自の水性顔料インクを採用。インクが浸透しにくいオフセットコート紙に対しても、インクの定着を向上させるプライマーの塗布が不要で、高画質な印刷を実現する。加えて、最大160m/分(A4カット紙換算で毎分2,096ページ)の印刷スピードと、最大1,200×1,200dpiの解像度により、高生産かつ高精細な印刷が可能である。
富士フイルムビジネスイノベーションは、新商品の提供を通じ、ユーザーの印刷ビジネスにおける付加価値向上と省力化を実現することで、ビジネス拡大に貢献していくとしている。
「Jet Press 1160CFG」の特長
新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー」
〇インクが浸透しにくい厚手コート紙※2に対してもインクの乾燥プロセスを効率化し、最大80m/分の印刷速度で、最大1,200×1,200dpi の書き込み解像度を実現。薄紙においても用紙のしわや波打ちを軽減。
〇印刷前の事前乾燥プロセスで用紙の水分量を調整するため、両面印刷時における用紙の伸縮を低減し表裏の印字位置精度を向上。また、用紙表面の余分な水分を除去することで、インク滴同士が混ざり合うことによる滲みを防止し、表裏の画質均一性向上を実現。
オフセットコート紙への高精細印刷
自社独自の水性顔料インクの採用により、オフセットコート紙への高画質な印刷を実現。
独自技術のプリントサーバーで高画質・高速データ処理
〇出力用の1,200×1,200 dpi、8 bitの高画質データ変換処理とプリントを同時並行で実施することで、プリント前のデータ生成時間を節約し印刷作業時間を短縮。プリンター本体の生産性を最大限に発揮。
※1 用紙水分量を制御する独自技術で構成された新開発ユニット
※2 最大250g/m2
標準価格
商品名 Jet Press 1160CFG
標準価格(税別) オープン価格
備考 プリンター本体、およびサーバー
◆問い合わせ先
富士フイルムビジネスイノベーションお客様相談センター
TEL 0120-27-4100
土・日・祝日を除く 9:00~12:00、13:00~17:00
2024.04.10
◆モリサワ 初の和文バリアブルフォント、4つの可変軸をもつ「DriveFlux」を発表
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、このほど、2024年度の新書体として、当社初の和文バリアブルフォント「DriveFlux(ドライブフラックス/仮称)」を開発中であることを発表した。
「DriveFlux(仮称)」は、バリアブルフォントとして新しくデザインされた、シンプルでシンメトリーな骨格と幾何学的なストロークで構成された和文書体。見出しなど、目を引きたいシーンに幅広く活躍している。
従来の静的なファミリー書体では、ウエイトや字幅ごとにフォントファイルが用意されてきたが、次世代のフォントフォーマットであるバリアブルフォントは、それらのフォントファイルを1つに集約し、軽量で柔軟なスタイル選択が可能となった。そして、モリサワにとって初めてとなる今回のバリアブルフォントは、“Drive your Design. Drive your Typeface.”をコンセプトに掲げ、可変機能を活かした多彩なデザインバリエーションを直感的かつシームレスに選択できるようにした。
タイポグラフィの世界に新たな一歩を踏み出し、自分だけのデザインを生み出せるバリアブルフォントに期待が寄せられている。
「DriveFlux」の紹介動画を公開中。
https://www.youtube.com/watch?v=GnS5UTDQ-8I
4つのデザインスタイルが可変軸として搭載
それぞれのデザイン軸を横断的かつ無段階に選択できるため、力強さやスピード感など、表現したいイメージを細部まで調整できる。
・太さを調節するWeight(ウエイト)軸
・エレメントに流線型のカーブデザインを与えるSmoothness(スムースネス)軸
・主に横画の太さを変化させるContrast(コントラスト)軸
・傾斜角を調節するSlant(スラント)軸
■仕様
・フォーマット…OpenType
・文字セット…Min2(※)
・プロポーショナルメトリクスやカーニング情報を搭載予定
(※)Adobe-Japan1に準拠するサブセットを採用し、4,833文字を収録したモリサワ独自の文字セットである。
■対象製品
Morisawa Fonts
https://morisawafonts.com/
「DriveFlux(仮称)」は、2024年度中の提供に向けて開発を進めている。提供時に仕様やデザイン等が変更となる場合がある。
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ コーポレート・ブランディング部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2024.04.10
◆富士フイルムビジネスイノベーション 商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向け 高精細な画質と毎分105m以上の高速印刷を両立するプリントヘッドの駆動技術を新開発
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜直樹)は、このほど、商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向けに、1200×1200dpiの解像度による高精細な画質と、毎分105m以上の高速印刷を両立する、プリントヘッドの駆動技術を新たに開発した。
印刷業界では、人手不足に伴い業務効率化への対応が迫られる中、生産性の向上が重要な課題となっている。そのため、印刷会社には、オペレーターの作業負担を軽減するため、高品質な印刷物を安定的に生産するための最適な生産設備や印刷技術が求められている。
今回開発した技術は、高精細な画質を保ちながら印刷速度を高速化するために、インクの最適な吐出状態を制御する駆動技術である。富士フイルムグループは、従来より高性能インクジェットヘッド「SAMBAヘッド」をインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズに搭載※1してきた。「SAMBAヘッド」は、プリントヘッドのノズル付近のインクを絶えず循環させることでインクの乾燥を抑制しノズル詰まりを防止。常にインクの最適な吐出状態を維持し、長時間の連続印刷でも安定的に高画質な印刷が可能だ。今回の新技術は、「SAMBAヘッド」を活用し、1200×1200dpiの解像度で高精細な画質を維持しながら、毎分105m以上の高速印刷を同時に実現している。
同社は、今回のプリントヘッドの駆動技術を搭載した高速ロール紙カラーインクジェットプリンターの新商品開発に着手しており、新商品の国内販売は、2024年冬以降の予定である。
※1:Jet Press 2150CFG、Jet Press 750S
「SAMBAヘッド」
富士フイルムビジネスイノベーションについて
働く人々がより創造力を発揮し組織の力を最大化するために、DXを通じた知識と情報の効果的な利活用を支援している。1962年の創業以来培った技術や知見をもとに、ワークフローソリューション、ITサービス、デジタル複合機などの印刷機器に関する研究・開発・生産・販売を行っている。基幹システムの販売や導入支援、業務プロセスのアウトソーシングサービスも提供し、世界中のお客様のビジネスを革新するグローバルリーダーであり続ける。
https://fujifilm.com/fb
・プレスリリースに掲載されているサービス、商品名等は各社の登録商標または商標である。
同件に関する問い合わせ先
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
グラフィックコミュニケーション事業部
TEL : 03-6271-4118
2024.03.27
◆富士フイルムグループ 商業印刷向け連帳インクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」を初出展
富士フイルムグループは、drupa2024 にて世界展開する商業印刷向け連帳インクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」を初出展する。
同社は、1970 年代後半よりインクジェット技術の開発に着手し、2011年に世界初のシングルパス枚葉インクジェットプリンター Jet Press 720 を発売した。同製品は1200dpi の高解像印刷とオフセット印刷を凌駕する高品質を実現し、ワールドワイドの商業印刷市場においてこれまでに累計300 台以上の販売実績を持っている。
同じく2011 年には、連帳インクジェットプリンターを日本・アジアパシフィックのトランザクション市場に、2019 年には日本の商業印刷市場に向けて販売を開始した。トランザクション市場に対しては、同社開発のプリントサーバーによりバリアブルデータの高速大量安定出力を、商業印刷市場に対しては、プレコートレスインクによりユーザーが求める高画質を実現した。日本・アジアパシフィックにて、これまでに累計150 セット以上を販売し、トップクラスの販売シェアを獲得してきた。
同社はこの度、これらのインクジェット事業で長年培った経験と技術力を結集し、ユーザーのニーズに対応するために開発した商業印刷向け連帳インクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」をdrupa2024 にて初出展する。新開発の水性顔料インクの採用により、非コート紙・インクジェット専用紙に加え、オフセットコート紙への高画質な印刷を実現した。
また、「Jet Press 1160CFG」は富士フイルムグループ独自の新技術「ペーパースタビライザー※1」を採用した革新的なインクジェットプリンター。インクジェット前に用紙コンディションを制御する新たなコンセプトを採用することで、「厚紙でのインク定着性」「薄紙での波打ち」「環境や季節による品質変動」といった、これまで連帳インクジェットプリンターのユーザーが抱えていた生産課題を解決する。ダイレクトメールやパンフレットをはじめとする商業印刷の幅広い用途で活用が可能で、drupa2024 ではこの新たな技術をデモンストレーションにて初披露する。
同社は、同製品の提供を通じ、ユーザーのビジネスにおける付加価値向上と省力化を実現するとともに、今後もユーザーの印刷ビジネスの拡大に貢献していくとしている。
※1 : 用紙コンディションを制御する技術
2024.03.27
◆富士フイルムグループ 「Revoria Press GC12500」drupa2024で欧州の展示会において初めて展示 ~世界初、乾式トナー方式によるB2サイズ枚葉デジタルプレス
富士フイルムグループは、5 月28 日からドイツ・デュッセルドルフで開催される、世界最大規模の印刷・メディア産業展drupa 2024 に出展し、世界初となる乾式トナー方式によるB2 サイズ枚葉デジタルプレス「Revoria Press GC12500」を欧州の展示会において初めて展示する。
同社では、印刷市場に向け、業界最高水準の画像品質と印刷速度を誇るB2 枚葉デジタルプレス「JetPress 750S」を水性インクジェット方式のフラッグシップ機として累計300 台以上の販売実績を持っている。
「Revoria Press GC12500」 は、乾式トナー方式での対応サイズをA3 からB2 に拡げた商品で、生産効率、高いスキルを必要としない操作性、メディア汎用性を強みとする。これらの特徴と高い印刷品質とを両立した本商品をB2 機ラインナップに加えることで、デジタル印刷市場の拡大を加速させる。
同商品は、デジタルB2 機市場では最大となるB2XL サイズ※1(750mm x 662mm)用紙に対応している。A4 サイズが最大6 面付け可能であり、A4 250ppm の高い生産性を発揮する。ポスター等の大判アプリケーション以外にも小サイズアプリケーションの効率的な多面付けが可能になり、生産性の向上に貢献。給紙部/排紙部とマシン操作パネルを1か所にまとめたオリジナルの構成は、印刷オペレーターの日々の作業性や生産性を格段に高めることができる。
多くのユーザーに利用されているPOD 機と同様、特別なスキルを必要とせずB2 印刷を可能にすることが、乾式トナー技術でB2 デジタル機を開発した最大の理由。またメンテナンス性の向上、定期作業の最適化を図る事でダウンタイムの最小化も実現している。
これまで乾式トナー技術ではB2 用紙への印刷は困難とされてきたが、その実現のため独自の新技術も搭載している。定着部や現像機の機構を新たに開発したことで、印刷工程で用紙へかかる負荷を軽減し品質や画質を高めている。新たな技術により、最大用紙サイズをB2XL まで拡大した上で、用紙坪量も64g/㎡から450g/㎡まで自動両面で対応した。乾式トナーの強みでもある幅広い用紙対応力※2と併せ、適応するアプリケーションの幅を広げる。
drupa 2024 の出展ブースで同商品を「Jet Press 750S」とともに展示する予定。乾式トナー方式とインクジェット方式のB2 デジタル機を、唯一有する富士フイルムのデジタル印刷技術が導く幅広いソリューションと、新たな印刷ビジネスの拡がりと可能性をブースにて紹介する。
※1 : 一般的なB2サイズ(728mm×515mm)を上回る同社独自の用紙サイズ
※2 : 特殊用紙の使用には、一部制限あり
2024.03.27
◆富士フイルムグループ 進化を続けるRevoria Pressが新たな価値を提供 ~ユーザーのビジネスに貢献する新ラインアップ登場~
富士フイルムグループは、2021 年7 月にプロダクション関連商品のブランドとして新たに「Revoria」を立ち上げ、ハイエンドプロ市場向けのプロダクションカラープリンター「Revoria Press PC1120」とプロフェッショナルからオフィスまで幅広くビジネスを支えるプロダクションモノクロプリンター「Revoria Press E1」シリーズの2 機種を発売し、以降、Revoria ブランド商品を拡充してきた。
「Revoria」は、「プロダクションプリンティング領域のビジネスに変革を起こすことで、未知なる地を切り拓き、顧客と共にこれまでにない価値を創出していく」という想いと決意を示し、ユーザーのデジタル化を強力にサポートしていく。
特にRevoria Press PC1120 は、ビジネスユーザー向け印刷機器の独立評価機関である米国のKeypoint Intelligence 社より、「Buyers Lab(BLI) 2022 PRO Award」をハイボリューム CMYK+機部門で受賞するなど、各方面から高画質、高生産性と特殊色による付加価値創出に対する高い評価を受けて、欧米やアジアパシフィックなどワールドワイドの市場でドライトナーによるプロダクションプリンティングの領域をけん引してきた。
drupa 2024 では、そのRevoria Press PC1120 を核として、さらなる拡充を図った新たなRevoriaPress の商品ラインアップを披露する。世界で初めて最大用紙サイズをB2XL サイズ (750 × 662㎜) まで拡張し、A4×最大6 面付けやポスターなどの大判アプリケーションにも対応したRevoria PressGC12500 を展示。さらに、最大の特徴の一つである特殊色の技術を搭載しながら、幅広いユーザーが利用できるミッドレンジの新商品2 機種を初披露する。
以上の新商品の他にも、ドライトナーのデジタルプリンティングによるアプリケーションの可能性を拡げるための新オプションも、技術展示として紹介予定。昨今の人件費高騰やオペレーター確保の課題解決に寄与するインライン中綴じ製本機や、色域拡大に寄与する新たな特殊色の他、接着機能を持つ、世界初の機能性トナー「圧着トナー」も欧州初展示の自動化ラインと共に紹介する。
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