新製品ニュース
2024.01.12
◆モリサワ 字游工房の書体設計士 鳥海修氏による待望の新刊 「明朝体の教室 〜日本で150年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか〜」発売記念! 直筆サイン本が当たるフォロー&リポストキャンペーンを実施
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、関連会社である有限会社字游工房の書体設計士 鳥海修氏による書籍「明朝体の教室 〜日本で150年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか〜」が、2024年1月10日にBook&Designから発売されたことを記念して、直筆サイン本をプレゼントするフォロー&リポストキャンペーンを実施した。また、各書店による関連イベントの開催も予定されている。
書体デザインの第一人者である鳥海修氏が上梓した書籍「明朝体の教室 〜日本で150年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか〜」は、制作手順から各書体の比較検討、文字の歴史まで、明朝体のすべてをわかりやすく解説している。字游工房の游明朝体を基準にして、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、約物の順に文字デザインの特徴を説明しているほか、さまざまな明朝体と比較しながら明朝体の本質に迫る内容になっている。
■書籍の情報
「明朝体の教室 〜日本で150年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか〜」
著者:鳥海 修
発行:Book&Design
発売日:2024年1月10日
A5判、並製本、352頁
価格:3,200円+税
ISBN:978-4-909718-10-5
詳細はこちら https://book-design.jp/works/602/
■直筆サイン本が当たるフォロー&リポストキャンペーン
本書の刊行を記念して、応募期間中、モリサワ公式X(旧Twitter)をフォローし、対象のキャンペーン投稿をリポストした人の中から抽選で5名に、著者の鳥海修氏による直筆サイン本をプレゼントする。
■キャンペーン概要
タイトル:字游工房の書体設計士 鳥海修氏の直筆サイン本をプレゼント!
刊行記念!フォロー&リポストキャンペーン
期間:2024年1月12日(金)〜2024年1月28日(日)23:59
賞品および当選者数:「明朝体の教室 〜日本で150年の歴史を持つ明朝体はどのように
デザインされているのか〜」直筆サイン入り本…5名
■応募方法
(1)モリサワ公式X(旧Twitter)アカウント「@Morisawa_JP」をフォロー
※すでにフォロー済みの人は、追加の対応は不要である。
(2)本キャンペーン対象の投稿をリポスト
■当選者発表
キャンペーン期間終了後、当選した人にXのダイレクトメッセージにて当選通知を連絡する。
■注意事項
・応募する際に預かる個人情報の保護方針に関しては、同社プライバシーポリシー
(https://www.morisawa.co.jp/privacy-policy/)を確認して応募を
・預かった個人情報は、当選の連絡および賞品の発送に使用する。
※賞品の画像は、実際にお送りするデザインと異なる場合がある。
※応募は、期間中1人1回限りとなっている。
※同キャンペーンについての連絡や発送に関して、連絡をする場合がある。
※賞品の発送は2024年2月下旬を予定しているが、諸事情により遅れる場合がある。
また、送付先は日本国内に限る。
※当選の連絡後、3日以内に正確な送付先などの必要な情報を提供されない場合は、当選は無効となる。に
※賞品発送の日時は指定できない。
※同キャンペーンによって生じたトラブルや損害に、株式会社モリサワは一切の責任を負わない。
※アカウントが非公開設定の人は、抽選の対象外となる。また、今回のキャンペーンはリポストキャンペーンのため、引用ポストは抽選の対象外となる。
※賞品に不良がある場合を除き、返品・交換には応じかねる。また賞品に不良がある場合は、到着後7日以内に連絡を。
■発売記念の書店フェアおよびイベントについて
同書のパネルの展示などを行うフェア、および鳥海氏が出演するトークイベントが開催される。
・代官山 蔦屋書店
期間:2024年1月10日(水)〜1月31日(水)
会場:代官山 蔦屋書店内(東京都渋谷区猿楽町17-5)
書店詳細はこちら https://store.tsite.jp/daikanyama/
・青山ブックセンター トークイベント
タイトル:TypeTalks 第53回 「明朝体の教室」刊行記念「書体設計士としての近況」
日時: 2024年2月2日 (金) 19:00〜20:30
会場:青山ブックセンター本店 大教室
(東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F)
詳細・申し込みはこちら
https://aoyamabc.jp/collections/event/products/typetalks53
※現在、展示企画も準備中。発売記念関連のイベントは、発行元のBook&DesignのWebサイト
■著者プロフィール
鳥海修 (とりのうみおさむ)
書体設計士。1955年山形県生まれ。多摩美術大学卒業。79年写研入社。89年字游工房の設立に参加する。 ヒラギノシリーズ、こぶりなゴシック、游書体ライブラリーの游明朝体・游ゴシック体など、ベーシックな書体を中心に100以上の書体開発に携わる。2002年佐藤敬之輔賞、05年グッドデザイン賞、08年東京TDCタイプデザイン賞を受賞。12年から「文字塾」を主宰し、現在は「松本文字塾」(長野県松本市)で明朝体の仮名の作り方を指導している。22年には個展「もじのうみ 水のような、空気のような活字」(京都dddギャラリー)を開催した。 著書に「文字を作る仕事」(晶文社、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、「本をつくる 書体設計、活版印刷、手製本――職人が手でつくる谷川俊太郎詩集」(河出書房新社、共著)がある。
●同件に関する問い合わせ
株式会社モリサワ ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2023.12.01
◆モリサワ ビジュアル・コミュニケーション・プラットフォーム「Canva」へ、UD新ゴや勘亭流など日本語フォントと欧文フォント Roleを提供開始
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、ビジュアル・コミュニケーション・プラットフォーム「Canva」に日本語フォント10書体、欧文フォント2ファミリーの提供を開始した。Canvaは、オーストラリアのCanva Pty Ltdが2013年から提供を開始したオンラインデザインおよびビジュアルコミュニケーションのデザインプラットフォームである。
今回提供したのは、スタンダードな明朝体「リュウミン」やUD(ユニバーサルデザイン)フォントである「UD新ゴ」、近年ではうちわ文字としても人気の筆書体「勘亭流」など日本語10書体と、欧文フォント「Role」。「Role」は4つのスタイルと3つのサイズシーンに最適化されたデザインのバリエーションを持つ、200書体を誇る欧文スーパーファミリーで、今回提供したのはRole Serif Text ProとRole Sans Text Proの2つのファミリーから32書体である。モリサワのフォントラインナップは、フォントメニュー名の冒頭に「Morisawa」と記載があるため探しやすくなっている。今後これらのフォントが、世界中のCanvaのデザインコミュニティで利用できるようになっている。
モリサワは、あらゆる人がデザインで輝ける社会をめざすCanvaへのフォント提供を通じて、より多くの人にモリサワの高品質でバラエティー豊かなフォントを利用してもらい、デザインの世界と想像を広げる支援をしている。
■提供書体
リュウミン L-KL
じゅん 101
ゴシックMB101 L
UD新ゴ L
UD新丸ゴ L
UD黎ミン L
UD新ゴ コンデンス80 L
勘亭流
ラピスエッジ B
プフ ホリデー
Role Serif Text Proファミリー
ExtraLight / ExtraLight Italic / Light / Light Italic / Regular / Italic / Medium / Medium Italic / Bold / Bold Italic / ExtraBold / ExtraBold Italic / Heavy / Heavy Italic
Role Sans Text Pro ファミリー
Thin / Thin Italic / ExtraLight / ExtraLight Italic / Light / Light Italic / Regular / Italic / Medium / Medium Italic / Bold / Bold Italic / ExtraBold / ExtraBold Italic / Heavy / Heavy Italic / Black / Black Italic
■提供開始日
2023年12月1日
■利用範囲
Canva Pro
https://www.canva.com/ja_jp/pro/
Canva for Teams
https://www.canva.com/ja_jp/for-teams/
Canva for Education
https://www.canva.com/ja_jp/education/
Canva for NPO
https://www.canva.com/ja_jp/canva-for-nonprofits/
■Canvaコメント
Kagan Sen
Japan Country Manager
インパクトのあるデザインは、優れたイラスト、色の組み合わせ、グラフィック、そして最終的には適切なフォントから始まる。今回のモリサワとのコラボレーションは、美しいデザインを、あらゆる場所で、あらゆる言語で、誰もが、より簡単に、よりアクセスできるようにするという私たちの使命の証である。私たちは、この新しいリソースを使ってデザイン・コミュニティがどのような作品を生み出すのか、今から待ち遠しい。
Canvaの詳細はこちら https://www.canva.com
モリサワについて
株式会社モリサワは、大阪市に本社を置くフォントメーカー。Windows10以降に搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体など、より多くの人にとって読みやすく設計されたUD(ユニバーサルデザイン)フォントも開発している。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa FontsやWebフォント、組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスを提供している。
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ 東京本社 グローバル統括部 フォントソリューション課
E-mail:fontsolution@morisawa.co.jp
SNSでも最新情報を公開しております
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2023.11.10
◆モリサワ 新世代モノクロデジタル印刷システム 「RISAPRESS 7136/7120」を発売
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tei:06-6649-2151代表、以下モリサワ)は、このほど、新世代モノクロデジタル印刷システム「RISAPRESS 7136」と「RISAPRESS 7120」(2機種合わせて、以下「RISAPRESS 7136シリーズ」)を順次発売した。
同シリーズは、2018年に発売開始した「RISAPRESS 6136」と「RISAPRESS 6120」の後継機にあたり、高生産性と高信頼性をさらに追及した「RISAPRESS 7136シリーズ」では印刷現場の課題解決を推進し、収益拡大をサポートしている。
■「RISAPRESS 7136シリーズ」が提供する価値
1.かんたん設定機能により高画質印刷をスキルレスで実現
少子高齢化による労働人口減少が大きな社会課題となっているなか、特に熟練した技術と経験を必要とする印刷業界ではより深刻な問題である。「RISAPRESS 7136シリーズ」のかんたん設定機能では、印刷機の操作経験が浅い担当者でも画質を最良にするための設定をより少ない操作で行うことができる。高度で緻密な調整業務がスキルレスとなり省力化につながることで、印刷現場で人員を効率的に配置でき、全体的な生産性向上を実現している。
2.検査工程の大幅削減で高付加価値業務へのシフトを可能に
オフセット印刷と違い、デジタル印刷機は通し番号や宛名書きなどの可変データを一枚ごとに印刷することが可能。タクシーチケット、回数券、地域振興券などにシリアルナンバーやQRコードキーを印刷する活用が進んでいるが、印刷後の検品作業は工数もかかるため現場の課題となっている。「RISAPRESS 7136シリーズ」では、 自動品質最適化ユニット「インテリジェントクオリティオプティマイザー(IQ-501)(※1)」の「1to1印刷(バリアブル印刷(※2)の自動検査機能」が利用可能である。印刷と同時に対象領域の読み取り結果をCSVデータとして保存することにより、人の手による検査工数が大幅に削減でき、空いた時間を他の印刷作業や付加価値の高い業務に充てることで印刷会社の収益拡大につながる。
(※1)印刷現場で手間と専門性が必要な、色や濃度・見当位置の調整、人的操作ミス・
ロスによる廃棄や仕事のやり直しなどを、独自の技術で自動化したユニット。
(※2)可変印刷。宛名書きや通し番号など、1枚1枚で文字や画像を差し替えて行う印刷のこと。
3.オンデマンド印刷で在庫レスを実現し環境負荷低減にも貢献
デジタル印刷機は、必要な時に必要な場所で必要な分だけ印刷することができる。例えば、メーカーの生産現場に「RISAPRESS 7136シリーズ」を設置することで、製品同梱用のマニュアルを、必要数だけその場で印刷できます。オフセット印刷機による手配では発注業務や在庫を管理する手間とコストがかかるが、「RISAPRESS 7136シリーズ」と印刷ワークフローシステムの導入により、在庫費用と工数を削減するだけでなく、廃棄ロスも最小化することができ、環境負荷低減にも貢献できる。
近年、消費行動や労働環境の変化、気候変動や限られた資源といった環境問題への関心の高まりに伴い、印刷物やその生産に対する要求も変化しており、受発注者をはじめ印刷に関わる人々全体の変革がより強く求められている。
モリサワは、デジタル印刷こそがその変革の中心において役割を発揮するという信念のもと、これまで提供してきた自動化やスキルレスといった「生産プロセス効率化」と、売上利益向上を支援する「付加価値創造」の両輪をさらに追求していく。そして、より多用化するニーズに応え、印刷物を企画・発注する人々、印刷物の生産・物流に関わる人々、印刷物を利用する全ての人々に新しい印刷の世界を広げていく。
販売開始日:2023年11月10日(金)
詳しい製品情報と仕様はこちらから
https://www.morisawa.co.jp/products/pod/risapress-7136/
●製品に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ 本社 ユーザーサポート部 大阪サポートセンター
Tel:06-6649-2247 Fax:06-6649-5832
〒556-0012 大阪市浪速区敷津東2-6-25
株式会社モリサワ 東京本社 ユーザーサポート部 東京サポートセンター
Tel:03-3267-1234 Fax:03-3267-1359
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2-27
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp <mailto:pr@morisawa.co.jp>
SNSでも最新情報を公開している。
X(旧Twitter):@Morisawa_JP Facebook:@MorisawaJapan
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2023.10.31
◆SCREENグラフィックソリューションズ 安全性を向上させた「Truepress ink LV02シリーズ」を「Truepress LABEL 350UV SAI S」向けに発売
株式会社SCREENグラフィックソリューションズはこのほど、ラベル・シール印刷用UVインクジェットラベルプリンティングシステム「Truepress LABEL 350UV SAI S」向けに、安全性を向上させ、EuPIA(欧州印刷用インク協会)のガイドライン※1に準拠する「Truepress ink LV02シリーズ」を開発。2023年10月30日(月)から全世界に向けて販売を開始した。
近年、ラベルを含めたパッケージ業界では安全性の観点から、さまざまな懸念物質に関する調査、再分類が行われている。「持続可能性」という観点においてパッケージ業界は多くの課題を抱えており、印刷用インクもその一つである。特にUVインクは重合開始剤やモノマーなどを含んでおり、水性インクと比べ懸念の強い化学物質であるため、ECHA(欧州化学物質庁)を中心に欧州域内での各種規制や、EuPIAによるインク安全性の自主運用が主に行われるなど、化学物質への制限はますます強まる一方である。
その中でもEDB※2は、一般的にUVインクの光重合開始剤として使用され、以前から生殖毒性が強いと考えられてきたことから、今回、欧州CLP規則※3で定められる生殖毒性を区分する「H360」に再分類された。これを受けてEuPIAでも、独自に定めている除外リスト(ネガティブリスト)にEDBを追加することとなった。また、TPO※4についても同様に、生殖毒性の観点から「REACH高懸念物質リスト(SVHC)29次」に追加されることとなり、今後EDB同様にECHAによる再分類やEuPIAネガティブリストに組み込まれることが予想される。
このような動向を受け同社は、「Truepress LABEL 350UV SAI S」向けに、EDBやTPOを含まない(EDB/TPOフリー)「Truepress ink LV02シリーズ」を発売。このインクは、2023年4月に再分類されたEuPIAガイドラインに準拠するものである。また併せて、イエローインクにおける耐光性を向上させ、安全性と機能性の両面を改善。より安全なラベル印刷への市場要求に応え、懸念物質を取り除いたインクセットとして安全性を向上させ、環境に優しい印刷プロセスを提供していくとしている。
同社は、これまで培ってきた高速かつ高品質なインクジェット印刷技術と高性能なインク開発、生産ライン自動化の推進、ユーザーの課題解決を実現するソリューションの開発などを組み合わせることにより、新たな印刷マーケットを切り開いていくとともに、印刷業界のさらなる発展に貢献していくとのことだ。
※1 EuPIA Exclusion Policy for Printing Inks & related Products(March 2021)
※2 4-(ジメチルアミノ)安息香酸エチル
※3 「Regulation on Classification, Labelling and Packaging of substances and mixtures」の略。
EUにおける化学物質の分類、表示、包装に関する規則。
※4 ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキサイド
*TRUEPRESS、Truepress inkは日本またはその他の国における(株)SCREENホールディングスの商標または登録商標である。
2023.10.03
◆SCREEN GA 軟包装向け高速水性インクジェット印刷機の販売を開始
株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(以下、SCREEN GA)は、2023年10月2日(月)から軟包装向け高速水性インクジェット印刷機「Truepress PAC 830F」の受注を開始した。
Truepress PAC 830F Truepress PAC 830Fで印刷したサンプル
近年、パッケージ業界では、海洋プラスチックの問題、フードロスの削減、脱炭素社会の実現などの環境課題に対し、サプライチェーン全体で改善可能な供給体制を見つけ出す、企業の垣根を越えた動きが始まっている。一方で、消費者の嗜好の多様化を受けブランドオーナーは、1つの商品であってもさまざまなパッケージをラインアップし、販売につなげるケースも増えている。これらの動きを背景に、軟包材パッケージにおいても小~中ロット生産に切り替えることで、環境負荷低減につなげながら、多様なニーズに対応できる効率的な印刷方法が求められている。
こうした動向を受けSCREEN GAでは、2020年に軟包装向け高速水性インクジェット印刷機の開発を発表して以来、ユーザーによる装置評価の協力を得ながら、市場の要求に応える品質へと向上させ、このほど「Truepress PAC 830F」の販売を開始した。
この装置は、最大基材幅830mmに対応し、ドロップオンデマンドインクジェットにより、業界最高レベルの75m/分の印刷スピードと1,200dpi×1,200dpiの印刷解像度を実現。インクの密着性を高めるプライマーコーターと、食品安全規制に準拠したCMYK+Whiteの5色の水性インクを搭載することで、食品業界に求められる高い安全性と豊かな色彩表現を両立している。DFE(Digital Front End)には、「Truepress JETシリーズ」や「Truepress LABELシリーズ」で培われた「EQUIOS」をTruepress PAC 830F向けにチューニングし、高速印刷だけでなく、ハイレベルなカラーマネジメントを実現している。
従来のアナログ印刷では、ジョブごとの製版処理、ジョブチェンジに伴う印刷機のセットアップ作業が必要となり、作業時間がかかる上にスキルの高い人材が求められている。デジタル印刷機を活用することで、作業効率は大幅に改善され、特に4,000m・2,000mといった小ロットジョブを多数処理する際に機動力を発揮する。印刷基材はPETとOPPに対応しており、今後もニーズに合わせて対応範囲を拡充している。
同社は今後も、パッケージ印刷分野においてもマーケットニーズをいち早く捉え、製品への機能の搭載、ソリューションの提供を通じて、同分野の発展に貢献していくとしている。
同件についての問い合わせ先
株式会社SCREENグラフィックソリューションズ
ビジネス統轄部 営業推進部
Tel: 0774-46-6402
URL:www.screen.co.jp/ga/
2023.09.13
◆モリサワ 2023年新書体としてA1明朝の新ウエイトを発表! 10月18日(水)11時より提供開始、特設ページは本日公開
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151代表、以下モリサワ)は、2023年10月18日(水)11時より、Morisawa FontsおよびMORISAWA PASSPORTアップグレード2023年10月版として2023年新書体の提供を開始する。
今回のアップグレードでは、合計23ファミリー85書体が登場します。7月12日付で発表した内容(https://www.morisawa.co.jp/about/news/8979)に加えて、ファミリー化してリニューアルした「A1明朝(AP版)」や、「UD新ゴ コンデンス(AP版)」、「ヒラギノ丸ゴ」のW7をリリースする。
A1明朝は、写真植字機用書体に由来を持つオールドスタイルの明朝体で、先端や交差部分に角の丸みが施された「墨だまり」の味わいを特徴としている。2005年のデジタルフォント化以来、多くの媒体でご活用いただいている、モリサワを代表する書体の1つである。長らく単一ウエイトで提供してまいりましたが、今回のAP版としてのリリースにあたり、従来の太さを「R」とし、新たに「M」と「B」を追加した。
さらに欧文も、16世紀のフランスにルーツをもつローマン体に着想を得たクラシカルな
デザインにリニューアルした。また、「UD新ゴ コンデンス(AP版)」はAP化に加え、欧文は「Clarimo UD PE Condensed」をベースに和文と調和するよう調整し、より高品質な混植が可能になった。
そして、今シーズンのリリースによって、2023年現在のモリサワライブラリーにおけるA-OTF書体はAP版書体化、A-OTFかな書体は全て総合書体化された。AP版書体は和文・欧文ペアカーニングと最新のIVSに対応しており、より美しい組版を実現している。
これらのほか、株式会社SCREENグラフィックソリューションズのヒラギノフォントのラインナップとして、基本書体である「ヒラギノ丸ゴ」にW7のウエイトを追加する。
2023年新書体は、Morisawa FontsおよびMORISAWA PASSPORT製品において、提供開始日時よりダウンロードが可能である。
■2023年新書体の特設ページを公開
2023年新書体の特設ページを、本日9月13日(水)に公開した。新書体の個性を表現したロゴデザインをあしらい、10月のリリースがさらに楽しみになる各書体情報を紹介している。
2023年新書体特設ページはこちら
https://www.morisawa.co.jp/topic/upg2023/
モリサワ公式noteでは、今回の「A1明朝(AP版)」のウエイト追加にあたり、A1明朝の
魅力やデザインのルーツを深掘りする記事を公開。今回の新ウエイト開発に携わったタイプデザイナーチームへのインタビューも必見である。
[モリサワ公式note] 人気書体「A1明朝」の新ウエイト開発に迫る
https://note.morisawa.co.jp/n/n2c28843de0f2
■新書体の入手方法について
・Morisawa Fontsを利用の場合
Morisawa Fonts サービスサイト上にて、アクティベートすることによって利用可能。
・MORISAWA PASSPORTを利用する場合
モリサワの新書体提供サイトから「Mフォントスターター」を最新版に更新のうえ、フォントのインストールを行う。
提供開始の案内は、契約中のユーザーにメールを送信するほか、モリサワWebサイト、モリサワメールマガジンで行う。モリサワメールマガジンの配信を希望するユーザーされるは、こちら(https://www.morisawa.co.jp/newsletter/)からご登録ください
◆対象商品
・Morisawa Fonts
〈対象OS〉
Windows10 20H2 以降
Windows11 21H2 以降
macOS 13
macOS 12
macOS 11
macOS 10.15
(常時ネット環境必須)
詳しい内容はこちら
https://mf-migration.morisawa.co.jp/hc/ja/articles/8918246504473
・MORISAWA PASSPORT製品
〈対象OS〉
Windows10以降
macOS 10.14以降
詳しい内容はこちら
https://www.morisawa.co.jp/support/faq/3027
※MORISAWA PASSPORTへの新書体搭載は、2023年分をもって終了する。
以降の利用はMorisawa Fontsへの移行を検討。
詳細はこちら https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport/migration/
MORISAWA PASSPORTのサービス終了予定のお知らせ以前に複数年で契約され、現在も利用中のユーザーに新書体サポートプログラムを実施予定。対象条件などの
詳細はこちら(https://www.morisawa.co.jp/about/news/9507)をご覧ください。
■2023年新書体に関する問い合わせ先
・Morisawa Fontsはこちら
https://support.morisawafonts.com/hc/ja/requests/new
・MORISAWA PASSPORT製品はこちら
https://www.morisawa.co.jp/support/contact/forms/fonts
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ 東京本社 ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
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2023.07.11
◆ビジュアル・プロセッシング・ジャパン デジタルアセット管理(DAM)システム「CIERTO」の新機能として、 ハートコア社のコンテンツ管理システム「HeartCore CMS」との連携機能を新バージョンでリリース
株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン(本社:東京渋谷区 代表取締役 三村 博明、以下VPJ)は、このほど、デジタルアセット管理(DAM)システム「CIERTO」の新機能としてハートコア株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長 神野 純孝、以下ハートコア社)が提供するコンテンツ管理システム「HeartCore CMS」との連携機能を開発し、新バージョンでリリースすることを発表した。
デジタルマーケティングの分野ではWebサイト、アプリ、SNS、デジタルサイネージなど顧客との接点が多様化する中、CMSはマーケティング活動において欠かせないソリューションとなっている。「HeartCore CMS」は700社以上の導入実績を誇る国内を代表するCMS。今回、VPJが提供するデジタルアセット管理(DAM)システム「CIERTO」と「HeartCore CMS」が連携することで、マーケティング活動の最適化を図るとともに、デジタルマーケティングにおける理想的なDXを実現できる。
「CIERTO」は、企業のマーケティング活動で使用する写真、動画、イラスト、ドキュメント、その他、デジタルアセットに対する著作権や肖像権といった使用許諾情報、VI/CIといった利用ガイドラインなどマーケティング活動において非常に重要なデジタルアセットを一元管理することが可能である。また、オプションの商品情報管理(PIM)機能により、商品写真やスペック、キャッチコピー、商品紹介動画、マニュアルなど商品に関連するあらゆるマーケティング情報を一元管理することができる。 「CIERTO」で適切に管理されたアセットを活用し「HeartCore CMS」は各種デジタル媒体に配信することで、ブランディングされた一貫性のあるコンテンツ配信が可能となり、訴求力の高いマーケティングと売上拡大を支援する。
<HeartCore CMSユーザーにとって期待される効果>
・メタデータや全文検索など高度な検索機能により簡単にHeartCoreCMSが必要とする情報をCIERTOから入手できる。
・CIERTOで一元管理されている各種アセットを一括収集しHeartCoreCMSのメディア情報に直接転送する。
・CIERTOで管理しているアセット(画像や動画)をHeartcoreCMSが必要とする解像度やフォーマットに変換したりトランスコードすることができる。
・CIERTOが提供する使用許諾管理と利用申請フロー及びに使用期限やガイドラインの徹底によりアセット使用における重大な掲載ミスを防ぎコンプライアンスの徹底が可能である。
製品・リリースに関する問い合わせ先
株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン
〒150-6090 渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿ガーデンプレイス センタープラザB1
TEL:03-4361-2018 FAX:03-4288-8617 Mail : info@vpj.co.jp(孫宛)
2023.04.25
◆富士フイルムグラフィックソリューションズ 高機能バリアブル印刷ソフト『FormMagic5.1』を発売 原稿データチェックや郵便番号ごとのバルク仕分けなど、DM制作業務の効率化に貢献する新機能を搭載
富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社(代表取締役社長:山田 周一郎、以下FFGS)は、このほど、高度な自動組版機能を持つバリアブル印刷ソフト『FormMagic5.1』を発売した。
FormMagicは、単なる宛名書き・差し替えソフトの領域を超え、宣伝効果の高いバリアブル(可変)プリントデータを作成できる、プロフェッショナル向けのソフトウェアである。流し込む項目ごとにデータの有無やフラグを判断し、レイアウトを可変させる「自動判断組」や、グラフ作成、イメージバリアプルなどにも対応している。顧客情報に合わせて商品や表現を変えるOne to One明細書や健康診断レポートなど、リッチデザインが求められる印刷物の制作に最適である。
2003年の発売以来、印刷会社の高度な要望に応えながらバージョンアップを重ね、800本の導入実績を有している。今回発売する『FormMagic5.1』は、DM制作の現課題に着目し、これまでの『FormMagic5』の優れた機能を継承しながら、バリアブルDM制作の効率化を実現可能にする機能を新たに追加した。
■クライアントのビジネス拡大に貢献する効果的なDMの提案が可能に
新型コロナウイルスの影響で、新聞や雑誌、折込チラシといった印刷物は、コロナ前の7割から8割という状況が続いているが、DM広告は95%近くまで回復しており、他の媒体と比較しても堅調に需要が増加している。これは、コロナの感染影響により社会全体で非対面型営業が定着しつつあり、非対面の営業ツールとして紙DMが注目されていることが背景にある。
また、営業ツールとして紙DMが注目を集めるもう1つの理由に、デジタルとの親和性が高い点が挙げられる。例えば、データマーケティングで抽出したターゲットに向けたターゲティングDMや、購入履歴や属性に基づいてメッセージを変えたパーソナライズDM、ECサイトで商品をカゴに入れたまま“カゴ落ち”しているユーザーへのアプローチDMなど、デジタルと連携した紙DMによる販促は年々進化している。
FormMagicを活用したバリアブル印刷により、印刷会社はデジタルと連携した効果的な紙DMの提案を行うことが可能になり、クライアントのビジネス拡大に貢献することができる。
【主なバージョンアップ内容】
●入稿された原稿データの効率的なチェックが可能
原稿データに必要な項目が揃っているか、外字が含まれているか、文字量は多すぎないかなど、バリアブル処理の前に、原稿データが適正かどうかを効率的にチェックすることができる。
●ナーバスな外字の取り扱いを簡素化
大量のDM制作において最も注意が必要なのが、外字の取り扱い。FormMagic5.1では、専用ソフトでなければ閲覧できなかった外字の文字デザインやコードを一覧で確認でき、簡単操作でインストールできるようになった。
●郵便番号ごとのバルク仕分けに対応
DM を郵便番号ごとに仕分けて結束することを「バルク仕分け」という。大量のDM を一度に送る場合、このバルク仕分けを行なうことで郵便料金の割引が適用されるため、DM制作では必須の作業となっている。FormMagic5.1では、入稿データをバルク仕分け向けに自動変換する機能を追加。
これにより、データベースソフトでの情報処理が必要だったバルク仕分けが、スキルレスで対応できるようになった。
●バリアブル印刷物の検品に役立つ機能を追加
面付けトンボの外に、顧客情報を文字・バーコードで付加することが可能。原稿データと仕上がり印刷物との照合をより効率的かつ高精度に行なうことができ、検品作業の負荷軽減が図れる。
●Morisawa Fontsへの対応
従来、フォントメーカーではPC1台に対して1ライセンスを付与していたが、近年は、PCではなくユーザーごとにライセンスを付与するメーカーが多くなっている。FormMagic5.1では、こうした時代の変化に合わせ、Morisawa Fonts、Adobe Fontsなど、ユーザーごとにライセンスが付与されるフォントの印字が可能にしている。
『FormMagic5.1』は、「原稿データチェック」「バルク仕分け対応」などの新機能により、印刷会社のDM ビジネスを強力にサポートしている。
FFGS は今後も、長年培ってきたソフトウェア開発力を活かし、独創的・革新的なソリューションを提供し、印刷業界の発展に貢献していくとのことだ。
◆本件に関するお問い合わせは、下記まで。
富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社 広報宣伝部
TEL:03-6419-0380 FAX :03-6419-9896
〒106-0031 東京都港区西麻布2-26-30 富士フイルム西麻布ビル
2022.12.13
◆富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ ジョブプランニング面付けソフトウェア『PHOENIX V8』 幅広い品目に対し、さまざまな環境での生産最適化を実現可能に
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社(社長 : 山田周一郎、以下FFGS)は、このほど、ジョブプランニング・面付けソフトウェア『PHOENIX』の新バージョン、『PHOENIX V8』を発売した。PHOENIXは、人の経験・ノウハウを必要とする「生産におけるコスト・期間の最適化」を、AIを用いて自動化することで大幅な省力化とスキルレス化を実現できるソリューションである。今回発売するV8では、印刷データの絵柄面積を自動解析し、インキやトナーの使用量算出に対応した。その他、どん天印刷や折丁に対する背丁・背標対応などの新機能や操作性改善により、従来以上に幅広い品目・環境での生産最適化を可能とした。
【PHOENIXの概要】
商業印刷物、パッケージなどの多くの分野で小ロット・多品種化が進む中、個々のジョブに従来と同様の準備時間や生産方法を取っていては、利益や生産効率が徐々に悪化することが予想される。小ロット生産に強いデジタル印刷機を導入しても、一部の極小ロットジョブしか流せず、生産最適化の効果が低いことに悩んでいる印刷会社も多いのではないだろうか。そもそも、オフセット印刷とデジタル印刷では、技術仕様やコスト構造が大きく異なるため、印刷物作成全体の生産最適化を図るには、既存システムや人手による設計作業では困難になっている。その解決にはIoTやAIのような新しい技術の採用が重要である。FFGSはこうした課題のソリューションの1つとして2015年からPHOENIXを販売開始。プリプレス工程の効率化はもちろん、印刷・加工期間や用紙廃棄率の削減まで含めた生産全体の最適化に貢献してきた。
PHOENIXは、ジョブプランニングという生産最適化に向けたユニークな機能を持ち、MISなどからのジョブ情報やデザインデータなどを読み込むと、利用可能な資材や印刷機・加工機の中から最適な生産となる組み合わせを選択し、条件に応じて印刷と後加工に必要なデータなどを作成することができる。箱の展開図など矩形ではない形状にも対応しているため、紙器パッケージやアクリルグッズなどの自動面付けシステムとして運用されてきたが、頁面付けやタイリングなどの機能を拡張することで、幅広い品目で活用されるよう変化してきた。また、生産時間や製造コストの計算も行うことができることから、営業部門での見積り業務や生産管理・工務部門での生産設計業務での利用も増加している。
今回発売する『PHOENIX V8』は、これらの優れた機能を継承しつつ、ページものジョブに有効な背丁・背標や、どん天・打ち返し印刷などに対応。また、印刷データの絵柄面積を自動で解析できるようになり、インクジェットやトナーなどのインクコストの見積もりが困難なデジタル印刷機に対する試算精度が向上するなど、より多くのシーンで高精度な最適化を実現。 更に、全く新しいデータ入力用インターフェイスや分版プレビューなどの機能も搭載し、操作性も大幅に向上した。
PHOENIXによるジョブプランニング
【PHOENIX V8の新機能】
●インクコスト試算機能強化
印刷データの画像面積率の自動解析に対応。デバイスごとに固有のインクコストを定義し、本機能と組み合わせることで、インクを含めたデバイス間の製造コスト比較を容易にする。プランニング機能(※1)との併用も可能である。
●どん天・打ち返し印刷対応
手動、及びプランニング機能(※1)の双方で、どんてん・打ち返しの印刷レイアウトが生成可能となった。プランニング実行時に本機能を有効にした場合、これらの形式のレイアウトも考慮した上で最適化計算を行う。
●折丁専用マーク機能追加
折トンボや背丁・背標など、ページものジョブの折丁(※2)に固有のマークの作成・付加機能を追加した。
●データ投入操作の大幅改善
投入するデータ形式に対して適切なアクションリストを表示する新たなドラッグアンドインターフェイスを搭載した。データ投入に関する操作性が大きく向上した。
●自動化機能強化
記載項目をカスタマイズ可能なCSVレポート機能の追加、ダイナミックキーワード拡張、カスタムプロパティ拡張、スクリプト機能刷新(※3)等、自動化に関する機能が大きく拡張され、より柔軟に自動化が実現可能となった。
●最新MacOS対応
macOS Big Sur 11.4 と Monterey 12.0 をサポート。
※1:プランニング機能の利用には、インポジションAIオプション(有償)が必要です。
※2:折丁機能の利用には、オールインワンオプション(有償)が必要です。
※3:スクリプト機能の利用には、スクリプティングオプション(有償)が必要です。
FFGSは今後も、制作から後加工までのあらゆる工程の課題解決をサポートする革新的なソリューションを提供し、ユーザーの利益向上、ビジネス拡大に貢献していく。
2022.10.11
◆富士フイルム 新世代の完全無処理CTPプレート『SUPERIA ZX』発売 視認性・機上現像性・耐刷性・耐キズ汚れ性を一段と高め、無処理化のメリットを最大化
富士フイルム株式会社(社長 : 後藤禎一)は、版面の視認性や機上現像性・耐刷性、耐キズ性などを大幅に向上させ、現場での使いやすさを追求した完全無処理CTPプレート『SUPERIA ZX』を、このほど発売した。同製品は、昨年国内先行発売した『SUPERIA ZD-Ⅲ』のさらなる性能アップを図り、製品名をグローバルブランド『SUPERIA ZX』に統一したものである。富士フイルムは、『SUPERIA ZX』の市場導入によって、国内のCTPの無処理化をさらに促進し、オフセット印刷分野の工程改善・環境負荷低減に貢献していく。
昨今、徐々に顕在化している「労働人口減少による人手不足」への対応や、働き方改革などの観点から、刷版工程の自動化および管理の省力化を検討する印刷会社が多くなっており、その一環として完全無処理プレートを選択するケースが増えている。有処理CTPでは自動現像機の管理に人手が必要になるため、刷版工程も含めた付帯作業時間をいかに削減し生産効率を高めるかが重要な課題になっており、その観点からもCTPの無処理化は有効な工程改革の1つとして注目されている。
富士フイルムでは、2006年に世界初となる機上現像方式の完全無処理CTPプレートの販売を開始して以来、長年わたり、刷り出しの安定性や印刷適性、耐刷性など、さまざまな改良を重ねながら無処理プレートを進化させ続けてきた。
今回発売した『SUPERIA ZX』は、従来の『SUPERIA Zシリーズ』の優れた基本性能を継承しながら、4つの新技術の投入により、版面の視認性や機上現像性(刷り出しの早さ)、耐刷性、耐キズ汚れ性などが一段と向上しているのが特長である。これにより、プレートのハンドリングや刷り出しにおける作業効率向上、印刷品質の安定化などに貢献している。
【SUPERIA ZXの主な特長】
■露光後の画像視認性が向上
感光層に新たな発色剤を加えることで、露光後の画像コントラストを高める『High Color Generation Technology 』を新たに採用。これにより画像視認性が一段と向上した。版面の確認が容易になることで、印刷機へのプレート取り付けミスが削減でき、印刷オペレーターの安心感も高まる。
SUPERIA ZXと従来品の視認性の比較(新聞用)
■より迅速な刷り出しが可能に
新開発の『Print Control Layer Technology』を導入。プレート表面に湿し水・インキによる機上現像の速度を制御するまったく新しい機能保護層を与えることにより、圧倒的な刷り出しの早さと現像安定性を実現するとともに、現像カスの排出性もさらに向上。これにより、有処理プレートと同様の運用が可能になった。
刷り出し濃度推移
■耐刷性が向上し多様な印刷条件に対応
富士フイルム独自の『マルチグレイン砂目』(多段構造)を無処理プレートの性特に合わせて発展させた最新の砂目をベースに、レーザー露光時の硬膜化効率を高める新たなフォトポリマー技術『Extreme Adhesive Bonding Technology 』を導入。これにより、露光部の膜と支持体の密着性が向上し、さまざまな印刷条件下で、有処理プレートと同等以上の文字・画像品質が安的定に得られる。
10%網点の耐刷性比較
■定評ある耐キズ汚れ性がさらに向上
従来の保護層の機能に加え、新開発の『Processless Gumming Technology』と、砂表の目面強度アップにより、印刷機にセットするまでのハンドリングキズなどを抑制。万が一、印刷前にキズがついた場合でも、アルミ表面の親水化によりインキ付着を抑え、印刷品質への影響を低減する。
印刷前にキズがついた場合でも、機上現像の過程で下塗り層がキズ箇所の砂目をすぐに親水化
富士フイルムは今後も、長年培ってきた高度な材料技術を駆使し、より使いやすく信頼性の高い無処理プレートの開発に取り組み、印刷会社の課題解決、生産環境の最適化に貢献していく。
同件に関する問い合わせは、下記まで。
●富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 広報宣伝部
在所地〒:106-0031 東京都港区西麻布2-26-30 富士フイルム西麻布ビル
TEL : 03-6419-0380 FAX :03-6419-9896
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