ニュースリリース
2022.08.18
◆富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ Jet Press 750S 導入事例――Grafica Veneta社 Jet Press 750Sで書籍表紙の生産能力を強化
イタリア北部のトレバゼーレゲに本社を置く、Grafica Veneta社(米国のLake Book社と提携)は、高品質な書籍表紙の生産性を向上させるために、2021年3月、枚葉型インクジェットデジタルプレス『Jet Press 750S』を導入した。Grafica Veneta社の研究開発責任者であり、同社社長のFabio Franceschi氏のご息子であるNicola Franceschi氏に、導入の背景や具体的なメリットについて伺った。
■ビジネス成功の鍵は、JetPress750Sを活用した書籍、表紙、雑誌、パンフレットの出力
Grafica Veneta社は、年間1億5,000万冊の書籍を印刷し、1億ユーロの売上高を記録する欧州トップクラスの印刷会社で、数百万部のベストセラーから貴重な限定版のアートブックまで、あらゆる印刷ニーズに対応できる、最新の設備を備えている。現在、10万m2の太陽光発電を利用したカーボンニュートラル工場を運営する同社は、750名の従業員を擁し、欧州、北アフリカ、米国と商圏を拡大している。
導入の背景についてNicola Franceschi氏は「2021年初め、米国のLake Book社との提携を開始するとともに、事業の将来を見据えて、更なる効率化のためにJetPress750Sを導入しました。当社では、すでに富士フイルムのJet Press 720Sを書籍の表紙印刷に活用しており、その品質が素晴らしかったため、同じ品質でより生産性が上がったJet Press 750Sが登場したと聞いて、すぐに性能を評価し、当社のデジタル印刷ラインをアップグレードすることに決めました。」と述べた。
2021年の導入以来、Jet Press 750SがGrafica Veneta社にもたらした多くのメリットについてFranceschi氏は、次のように振り返る。
「各ジョブにかかる全体の印刷時間が短縮でき、特に少部数印刷において、品質を損なわずに生産スピードが高まったことで、出版社向けのサービスが向上しました。同機の高速モデル(High Speed Model)に、Jet Press 750Sをアップグレードすることで、さらに業務をスピードアップすることができると考えています。」
また、「長年にわたって富士フイルムと良い関係を結んできたことで、当社の事業を拡大することができました。私たちは富士フイルムのチームと技術を信頼しています。そして、富士フイルムの今後の新たな開発に注目をしています。」
Fujifilm Graphic Communications, ItalyのPaolo Zerbiは、次のように述べます。「Grafica Veneta社は、書籍印刷業界の有力企業です。世界中の大手出版社向けに数百万部を印刷する同社は、品質とは何か、顧客が求める印刷物のニーズを良く理解しています。これまではJet Press 720Sが同社に貢献してきましたが、昨年からはJet Press 750Sが、同社によい影響をもたらすことができ、嬉しく思います。これからも同社と良好な関係を結び、同社の成長を支えていければ幸いです。」