ニュースリリース
2022.10.16
◆富士フイルム 「IGAS2022」出展で記者発表会を開催 「SUPERIA ZX」を出展、乾式トナーB2機の技術出展も 富士フイルム、富士フイルムBIとFFGSの3社の総合力で迎える
■メッセージは「つながる」「流れる」「広がる」
富士フイルム株式会社は、10月7日、六本木の東京ミッドタウン本社で、11月24日(木)から28日(月)まで有明の東京ビッグサイトで開催される国際総合印刷テクノロジー&ソリューション展「IGAS2022」への出展に伴い、出展概要の記者発表会を開催した。
今回の「IGAS2022」は、昨年7月の富士フイルムと富士フイルムビジネスイノベーション(以下、富士フイルムBI)の印刷関連事業統合後、初のIGASとなる。富士フイルム、富士フイルムBI、FFGSの各社からのメッセージとともに展示概要を説明した。IGAS2022で富士フイルムグループは「BELIEVING IN PRINT~つながる。流れる。広がる。新たな印刷ビジネスの魅力を、ここから。」のテーマで出展。無処理版の新製品「SUPERIA ZX」、「JetPress 750S」高速化モデルを出展する他、乾式トナーを採用したB2サイズ機Revoria Press B2の技術展示も行うなど、最新鋭機を紹介する。
左から、富士フイルム グラフィックコミュニケーション事業部長 下坂 裕昭氏、
富士フイルムBI グラフィックコミュニケーション事業本部長 木田 裕士氏、
FFGS 代表取締役社長 山田 周一郎氏
記者発表では最初に、富士フイルムグラフィックコミュニケーション事業部長の下坂 裕昭氏があいさつに立ち、富士フイルムブースの出展位置づけについて説明を行った。
下坂事業部長
「今回のIGASで掲げたキーメッセージは「つながる」「流れる」「広がる」でございます。このメッセージに私どもは、システムや工程、人や会社がシームレスにつながり、ジョブやデータがスムーズに流れ、印刷ビジネスが大きく広がっていく姿をイメージしています。オフセットからゼログラフィーとインクジェットの両面の技術でデジタル印刷を幅広くカバーする製品ポートフォリオを揃えて参りました。今回も新しい無処理のプレートやゼログラフィーのプリンター等で極めて強力な新製品を発表させていただきます今回のIGASでは、FF、FBとFFGSの3社の総合力でお客さまをお迎えします。印刷工程を考える上で最適なパートナー会社様のシステムとの組み合わせ、オフセットもデジタルも境目なく統合する実践的なワークフロー構成をご覧いただきます。印刷のお仕事とビジネスの『つながる』『流れる』『広がる』を多角的に訴求してまいります」という趣旨を述べた。
■「FUJIFILM Smart Factory」と最新のデジタルプレスの技術展示
続いて、富士フイルムビジネスイノベーション執行役員・グラフィックコミュニケーション事業本部長の木田 裕士氏が、ブースで展開するスマートファクトリー化について説明した。
木田執行役員
「FFブースのテーマ「Believing in Print『スマートファクトリー化(自動化でつなげる)』『工程変革(効率化でながれる)』『スキルレス化(働き方変革で価値をひろげる)』を中心に、入稿・印刷・後加工とそれぞれの工程間をも自動化でつなぐことで最適な生産環境を提案します。具体的には生産工程の見える化を実現する「Revoria One Production Cockpit」(技術展示)を核に、個々のお客様の環境や人員、ジョブの内容に応じてオフセット印刷やデジタルプレスの併用、後加工機はもちろん、搬送や仕分など、これまで難しかった各工程間の継ぎ目までも含めて一元管理できる「真の統合ワークフロー」によるスマートファクトリーを構築するということです」と、新たな印刷ビジネスの魅力を発信していくと述べた。
■新完全無処理CTPプレート「SUPERIA ZX」や印刷の魅力を再発見する企画も
最後は、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ 代表取締役社長の山田周一郎氏が全体の出展概要について説明を行った。
山田社長
「オフセットラインやデジタルラインを問わず、さまざまなメーカーのシステムをオープンにつないだ実機デモを交え、新たな印刷の価値を生み出す効率的で実践的な近未来の生産現場を、ご来場された皆様に体感していただきます。昨年来、オフセット印刷とデジタルプレスの共存により最適な生産環境を構築する「最適生産ソリューション」の提案活動を展開してきました。具体的な提案として、印刷の全行程にわたる自動化・効率化・可視化を実現する「Revolia One Production Cockpit」を中心に、入稿から加工、発送まで自動化された運用を、協業メーカーと連携しオフセット印刷とデジタル印刷のそれぞれで実演します。また、「使いやすさ」を全面的にレベルアップした次世代の完全無処理プレート「SUPERIA ZX」を出展します。視認性が大幅に向上したのに加え、刷り易さや耐刷性などの基本性能も向上しており、印刷業界全体の無処理化による環境対応や刷版工程の自動化へ貢献していきます。さらに、来場されたお客さまのビジネスのヒントとなるように、強みを活かして成長されている元気な印刷会社様にインタビューを行い、その企業が考える「印刷ビジネスの魅力」と、魅力を活かしたビジネスモデルについて、多数の事例をご紹介するコーナーを企画しています。「印刷の魅力」を再発見し、将来の成長戦略についてディスカッションできる場としたいと考えています」と、述べた。
今回の注目の新製品は、世界初・乾式トナー技術を採用したB2サイズ枚葉デジタルプレス「Revoria Press™ B2(仮称)」の技術展示と、10月11日にリリースした新完全無処理CTPプレート「SUPERIA ZX」である。「IGAS2022 富士フイルムブース特設サイト」を設けて展示の概要を詳しく説明している。