ニュースリリース

2024年01月

2024.01.26

◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Form Magic5導入事例―株式会社 エイエイピー 「デジタル媒体」×「バリアブル印刷サービス」で顧客の課題を解決 Form Magicに切り替えたことで、業務効率とサービス品質の大幅な向上を実現

イベントやデジタル媒体、地域リノベーションなど様々なサービスと印刷物を組み合わせて顧客の課題を解決する総合印刷商社 株式会社エイエイピー(本社:静岡県静岡市駿河区森下町3-6、代表取締役社長:土屋康一氏)は、20231月に他社製品からFFGSの高機能自動組版ソフト『Form Magic 5』に切り替え、バリアブル印刷の業務効率やサービス品質の大幅な向上を実現した。その具体的な導入効果や活用状況について、専務取締役 土屋範之氏、プリントメディア事業部 技術担当部長 狩野真司氏、プリントメディア事業部 商品開発 副課長 久保田和弥氏に伺った。

 
  

   
専務取締役 土屋 範之氏、プリントメディア事業部技術担当部長 狩野 真司氏、
 プリントメディア事業部商品開発副課長 久保田 和弥氏

■「イベント」・「デジタル媒体」×「バリアブル印刷物」で付加価値の高いサービスを提供

株式会社エイエイピーは、静岡県熱海市で旅館の支配人だった創業者により、1953年に熱海美術印刷社として創立された。設立当初から旅館の販促物や部屋で使う消耗品、ロビーの装飾物、旅館のイベントなど、旅館向けに様々なサービスを提供してきた。1968年に社名をアドアートプランニングの頭文字を取ったエイエイピーと変更、1988年には本社を静岡市に移転、2023年夏に70周年を迎えた。

現在では、印刷事業はもちろん、イベント企画・メディアプランニング・映像コンテンツ制作、デジタル媒体の企画・制作・運用など、幅広いソリューションを提供できる環境を構築しており、顧客の課題を解決するためにこれらを掛け合わせて提案・ワンストップで実施していく、総合広告代理店となっている。

 

「もともと、旅館やホテル、旅行会社、鉄道会社など観光に携わるお客さまが多かったので、コロナ禍はその影響を大きく受けました。更に印刷物が大きく減ってしまったこともありましたので、当社の営業も印刷物中心の提案をするのではなく、お客様の問題解決のために大きい視点でのプロモーションを企画提案しています。イベントやデジタル媒体などを軸にして、更にバリアブル印刷などデジタル印刷で価値を高めた印刷物を組み合わせるような、効果の高い施策を提案するように心掛けてきました」(土屋専務)
 
   土屋専務

この「イベントやデジタルでのプロモーション×バリアブル印刷物」の提案は顧客からの評価も高く、同社でのバリアブル印刷の仕事は順調に増えているという。例えば、ショッピングセンターで行われるスタンプラリー用のバリアブルQRコード付きカードなどは、採用実績が着々と増えている。

一方で、顧客のDXが進む中、顧客のデータベースと連携したバリアブル印刷サービスも増えている。「お客さまにご好評いただいている例としては、会員制ホテルのバースデーDMですね。現在、会員様が3万人くらいいらっしゃって、その方々の誕生月にバースデーDMをお送りしています。その内容は、会員様ごとに全く違うものになっています。また、カーディーラー様にご提供している車検予定の顧客向けDMも、データベースと連携した施策になっており、もう10年以上の実績があります」(狩野部長)

他にも同社では、チケットや金券のナンバリング、B3サイズのバリアブルポスターなど、様々なバリアブル印刷サービスを提供している。

■生産性とPDFワークフロー構築などの課題を解決するためにForm Magicを導

    同社は大ロットの印刷物もワンストップで提供できる設備を備えており、またデジタル機も富士フイルムのプロダクションカラー機(Iridesse Production Pressとインクジェットデジタルプレス Jet Press 750Sを設備し、小ロット多品種、バリアブル印刷に対応している。「印刷部数と用紙などでデジタル印刷機も使い分けています。トナーのプロダクション機も安定しているので、1部ぐらいまでは、DMサイズでしたらプロダクション機を使っています。工程全体で考えたらスピードも早いと思います。それ以上、2部、3部という案件では、Jet Pressで面付けして印刷した方が効率的ですね(狩野部長)


  狩野部長

   このように、エイエイピーは
Form Magic導入前からバリアブル印刷サービスを提供していたが、5年ほど前から当時活用していたバリアブル印刷ソフトの切り替えを検討していた。その理由のひとつに、バリアブルデータの生成に非常に時間が掛かっていたことがある。「当時、QRコードをバリアブルで印刷したいというニーズが出てきていたので、500種のバリアブルQRコードを生成して1万部印刷するテストを行なったんですが、データ生成の演算に50分くらい掛ったんです。この生成時間を短縮したいと思っていました」(久保田副課長)また、以前のソフトではPDFで面付けできないため、PDFワークフローを構築できなかったことも、今後の工場全体の最適化を進める上で大きな課題となっていた。そこで、同社では、Form Magicを含む4種類のバリアブル印刷ソフトをリストアップして検証をスタート、プリントメディア事業部で作成した、実運用のための大量のチェック項目をテストし、最終的に選んだのがForm Magicだった。Form Magicを選んだ理由としては、バリアブルデータ生成の演算速度が劇的に早くなったこと、PDFワークフローに対応できることもありますが、今まで以上にできることが増えたというのも大きくありますね。まだまだこれだけのことができるのだとわかったら、もうこれで問題ないと感じました」(久保田副課長)

 

Form Magicの機能性の高さとFFGSのサポート力を実感

 

Form Magicを導入して、ミスなども目に見えて減ったという。「出力前にPDFファイルを開いてチェックできるようになったのは便利ですね。あと以前は、人名などのデータで外字も多く、文字化けが心配でしたが、Form Magic 5では外字対応が強化されていることもあって、現場のオペレータからも文字化けやミスなどが無くなったと評価されています」。
 
  久保田副課長

データを指定のフォルダに入れるだけで自動組版・出力できる「ホットフォルダ機能」も、特に前述の会員制ホテルの会員向けバースデーDMといった定期案件の業務効率向上に大きく貢献している。「以前のソフトにも同じような機能があったのですが、それよりもずっと分かり易くできています。操作が簡単なおかげで、オペレータは『この作業、自動化の方が早いや』と言って積極的に使うようになり、サッと自動化に移行できました」(久保田副課長)。また、人の手が入る作業が少なくなったことで、安全性も高まったという。

こうした機能性の高さに加えて、FFGSのサポート力にも信頼を置いているという。「もともと富士フイルム製プロダクション機とJet Press 750Sなどデジタル印刷機のサポートをしっかりやっていただいていました。そこにForm Magic導入前のテストや導入時のセッティング、ワークフロー構築など、全体に協力していただき、お陰でソフトの切り替えもスムーズにできました」(狩野部長)。

 

バリアブル印刷を進化させることで、更なる提案力や課題解決力の向上を目指す

  エイエイピーは、バリアブル印刷サービスをさらに進化させることを目指している。例えば、顧客のライフスタイルなどのデータも加味した、さらにパーソナライズの度合いが高いDMの開発。こうしたサービスは、車検の案内にもプラスアルファで、『ご夫婦でのお出掛けにぴったりのこんな新車はいかがですか』『そろそろタイヤも変えましょう』といったメッセージを付け加えることもできるようになるという。

また、バリアブル印刷サービスを進化させるためには、バリアブル印刷に適したデータベースが不可欠である。不完全なデータベースだと人手を介して整備する必要があるが、人の手が入れば入るほど事故が起きる確率が高くなる。「当社グループにはシステム開発会社もありますので、データ収集の段階から相談することで、効果的なバリアブル印刷物を効率的に生産できる適切なデータベースを構築することができます」(土屋専務)

デジタルとバリアブル印刷物を連携させた施策から、印刷物の利用を増やす機会も生み出すこともできている。「私もお客さま先で、アンケート結果やアクセス分析のデータを見せていただくことがあるのですが、『イベントのことを印刷物で知った』という参加者が意外と多いことが分かりました。こうした点は顧客にも印刷物が評価されるきっかけになりますし、これらのデータを積極的に収集・活用することで、印刷物をもっと使っていただく機会を増やせると考えています」(狩野部長)

同社では、Form Magic があるからこそ実現できる、効果的・効率的なバリアブル印刷サービスの仕組みづくりも推進している。「ホットフォルダ機能を上手く活用することで、生産現場はもっと効率的に、スキルレスにできると思っています。プロダクション機の小回りの良さと、Jet Pressの色域の広さという特徴・強みを活かしたバリアブル印刷物を、デジタル媒体と上手く連携させることができる仕組みも作っていきます」(久保田副課長)

土屋専務は最後に、「バリアブル印刷には、まだまだたくさんの可能性があります。今後、バリアブル商材の売上比率は増えてくると確信しています。『Form Magic 5』には、当社の提案力や課題解決力を更に高めてくれることを大いに期待しています」と語った。

  

 

 

2024.01.12

◆モリサワ  クリエイティブソフトで中国大手のワンダーシェアーソフトウェアの動画編集ソフト「Filmora」に日本語やハングル、欧文フォントの提供を開始

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151代表、以下モリサワ)は、株式会社ワンダーシェアーソフトウェア(東京都千代田区、代表:呉太兵、以下ワンダーシェアーソフトウェア)が提供する動画編集ソフト「Filmora(フィモーラ)」にフォントの提供を開始した。

日本語をはじめ、モリサワが保有する多言語ライブラリーから欧文フォント、ハングルの

20書体を提供する。ワンダーシェアーソフトウェアは世界150か国以上で利用されるソフトウェアを開発し、製品インストール数は2億以上におよぶ。フィモーラは、AI技術を用いた時短かつ効率性を実現するオールインワンの動画編集ソフトである。

今回の提供により、フィモーラのユーザーは、動画制作に欠かせないテロップや字幕に

モリサワの高品質なフォントを使用することが可能となる。提供する日本語フォントとして、読みやすさに配慮した UD(ユニバーサルデザイン)フォントの「UD新ゴ」と「UD黎ミン」があらゆるシーンで汎用的に活躍するほか、映画字幕文字がベースで動画と相性抜群の「シネマレター」、可愛らしさを演出できるレトロモダンな「翠流ネオロマン」、定番人気の「丸フォーク」が、動画のデザイン性を高めるとともに、視聴者にわかりやすく情報を伝えることに役立つことになる。

また、欧文フォントではモリサワの欧文スーパーファミリー「Role」シリーズ、およびタイプデザイナーのサイラス・ハイスミス氏がリードするOccupant Fontsのラインナップなど、合わせて10書体を提供します。さらにハングルフォントにおいても、個性的なデザイン書体から、視認性が高く落ち着いた印象を与える書体まで幅広いラインナップを用意し、グローバルな動画制作をサポートしている。

パートナーシップの締結

このほど、ワンダーシェアーソフトウェアとモリサワは、パートナーシップに関する覚書を締結した。今後はワンダーシェアーソフトウェアが開発するさまざまなソフトウェアに、モリサワのフォントを提供していく予定である。

 

  左 : ワンダーシェアソフトウェア 代表取締役 呉 太兵氏、右 : モリサワ 代表
取締役社長 森澤 彰彦


ワンダーシェアーソフトウェア

モリサワのフォントをフィモーラに導入でき大変嬉しく思います。フィモーラを通じてモリサワのフォントをぜひ体験してほしい。今回のパートナーシップを機に、今後の両社の取り組みを楽しみにしている。

モリサワ
 今回のフォント提供により、フィモーラをご利用されている世界中のユーザーに、モリサワのフォントライブラリーを活用いただけることを嬉しく思う。

◆提供書体

〈日本語〉 

シネマレター、丸フォーク B、翠流ネオロマン、UD黎ミン EBUD新ゴ DB 

〈欧文〉 

Amira RegularAntenna Compressed Black ItalicBiscotti RegularOccupantGothic-BoldRole Serif Banner Pro HeavyRole Slab Text Pro Black ItalicRole Soft Banner Pro Black 

Stainless Black ItalicStainless Extended Bold ItalicRubberblade Ultra  

〈ハングル〉 

BaegdudaeganDeungdae Bold Eunhasu MediumEyeline 02 GakjinMeori 01 

※欧文およびハングル書体の一部は、「Morisawa Fonts」未搭載の書体である。

フィモーラの詳細はこちら

https://filmora.wondershare.jp/ 


モリサワについて

「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けているフォントメーカー。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」や、全55書体のユニバーサルデザイン(UD)フォントが使える「MORISAWA BIZ+」のほか、Webフォント「TypeSquare」や組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスを提供している。

 

●同社に関する問い合わせ先

 株式会社モリサワ 近畿中部営業部 本社営業課

 Tel:06-6649-1148

 Fax:06-6649-2154

SNSでも最新情報を公開している

X(旧Twitter):@Morisawa_JP

Facebook@MorisawaJapan

※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。

※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。

 

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