ニュースリリース
2024.12.26
◆年頭所感 富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社 代表取締役社長 山田 周一郎
代表取締役社長 山田 周一郎
各印刷会社の強みを活かした付加価値の創出を支援する
明けましておめでとうございます。印刷業界の皆さまにおかれましては、新たな決意を胸に2025年の新春を健やかにお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
さて、産業界はいま、エネルギー価格・物価の上昇、サプライチェーンの混乱、そして人手不足といった多くの課題に直面しています。しかし、課題があるところには必ず「解決策」のニーズが存在します。印刷が貢献できることも、決して少なくないでしょう。この状況を、“課題解決のための新たな商品やサービス”を生み出す好機と捉え、成長へとつなげていきたいものです。
厳しい環境の中でも、印刷業界は確実に、新しい時代へと前進しています。それを実感させてくれたのが、昨年5月に開催された『drupa2024』でした。とくに、AIをはじめとするデジタル技術を駆使した提案は、富士フイルムを含め多くのメーカーが打ち出し、人材不足などの課題に対する有効策として注目を集めていました。
FFGSとしても、トナー/インクジェットのデジタル印刷機をはじめとして、全工程を包括する実践的なソリューションの拡充を進めています。また、アナログ・デジタル双方のソリューションを持ち、それらをお客さまの課題や戦略に応じて最適な形で提供できることも当社の大きな強みの一つ。オフセット印刷とデジタル印刷の知見を活かして4年前から注力している「生産環境の最適化」のご提案は、多くのお客さまからご賛同をいただいています。
今後、FFGSではこの「生産基盤づくりのサポート」をさらに推し進め、「各印刷会社の強みを活かした付加価値の創出」までをお手伝いできるよう、ソリューションの拡充、提案力の向上に努めてまいります。いま、印刷に求められるのは「量」よりも「質」、すなわち「価値」です。価値とは、言い換えれば「コスト分の効果」。お客さまが支払う金額や費やす時間に見合う、あるいはそれ以上の効果を提供できるかどうか。そこには、印刷会社それぞれの独自性を発揮できる余地がたくさんあるのではないでしょうか。皆さまがこれまで培ってこられたノウハウや技術力に、新しいアイデアを加えて、「いままでにない価値」を創り出す。そのお手伝いをさせていただき、印刷需要の創出に貢献していきたいと考えています。
FFGSは、今年も皆さまと共に走り続けます。困難な時代でも、諦めなければ必ず道はひらけるはず。一緒に新しい印刷の時代をつくっていきましょう。
最後になりましたが、皆さま方のご健勝とますますのご発展をお祈りし、新年のごあいさつとさせていただきます。