ニュースリリース
2024.12.26
◆年頭所感 富士フイルムホールディングス株式会社 代表取締役社長・CEO 後藤 禎一
代表取締役社長・CEO 後藤 禎一
グローバルで印刷業界の変革をリードし、お客様に価値を提供していく
2025年の新春を迎え、印刷業界の皆さまに謹んでご祝詞を申し上げますとともに、旧年中の多大なるご愛顧・ご支援に対し、心より御礼を申し上げます。
富士フイルムグループは、昨年1月20日に創立90周年を迎えました。この長きにわたる歴史の中で、当社をご支援くださった皆さまに心から感謝申し上げます。
この90周年の節目にあたり、よりよい未来を創るために富士フイルムグループが社会で果たしていくべき役割は何なのか社内で議論を重ね、「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」というグループパーパスを制定しました。そして、グループパーパスの下で推進する成長戦略として、昨年4月には中期経営計画『VISION2030』をスタートしました。2030年のあるべき姿を「富士フイルムグループの企業価値をさらに高め、世界TOP Tierの事業の集合体としてさまざまなステークホルダーの価値(笑顔)を生み出す企業」と定め、その実現に向けて事業ポートフォリオマネジメントを一層強化してまいります。
その事業ポートフォリオ強化の一環として、昨年、グラフィックコミュニケーション事業を富士フイルムビジネスイノベーションに統合しました。この再編により、刷版材料におけるグローバルでの強固な基盤や、生産ラインの統廃合により構築したリーンな体制、ゼログラフィー技術とインクジェット技術を併せ持つことによる価値提供の拡大など、さらなるシナジーの強化を図っていきます。
その新たなスタートの場となったのが、昨年、ドイツ・デュッセルドルフで開催された『drupa2024』であり、アナログ印刷からデジタル印刷、DXまで、世界最大規模の製品・サービスのラインアップ展示を通じて、圧倒的な総合力を世界にアピールすることができました。私も現地に赴き、そこで確信したのは、デジタル印刷やパッケージ印刷、サイネージなどの分野では新たなビジネスチャンスが生まれており、グラフィックコミュニケーション事業には成功の余地が十分にあるということ。当社グループの総合力や環境性能の高さについても多大なるご評価をいただき、「グローバルで印刷業界の変革をリードして多くのお客さまに価値を提供していくこと」が私どもの使命であるとの決意を新たにいたしました。今後も事業を通じて卓越した価値を提供し、業界の皆さまにより多くの笑顔をもたらすことができるよう挑戦を続けてまいりますので、どうぞご期待ください。
最後になりましたが、皆さまのご多幸とさらなるご繁栄を祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。