ニュースリリース

2025年12月

2025.12.31

◆新年のご挨拶  富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社  代表取締役社長 山田 周一郎

新年のご挨拶

富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社 

代表取締役社長 山田 周一郎

明けましておめでとうございます。印刷業界の皆さまにおかれましては、希望に満ちた清々しい

新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

 

 さて、昨今はAIをはじめとしたデジタル技術の進歩が目覚ましく、新たな技術を活かして多様な消費者

ニーズに対応したサービスが次々と登場し、製造業においてはこれまで以上に少量多品種生産が求められるようになっています。印刷業界においても同様に、ますます加速する多品種小ロット化の中、生産の「ムリ」「ムダ」「ムラ」をなくし、高品質な印刷製品を効率的に生み出す有効な手段としてデジタル技術の活用が進んでいます。

 しかし、AI技術やロボティクス化は、目的ではなく手段に過ぎません。大切なのは、それらを活かして、お客さまの期待を超える価値を提供していくことです。価値の高い印刷を実現するには、効率化だけでなく品質管理も重要です。デジタル印刷機の普及も進んでいますが、既存のオフセット印刷機も含めた印刷工程全体で品質管理を行なうことで、デジタル、オフセットそれぞれの強みを活かした生産環境が実現できます。

 さらに、昨今の慢性的な人手不足や働き方の多様化といった社会的な変化の中で、企業に求められる組織の在り方も変わりつつあります。従業員一人ひとりが成長できる場として、柔軟な働き方や多様な人材の活用を推進していくことが、企業としての力になっていくと考えます。

 印刷は、誰にでもできる仕事ではありません。長年の経験や技術が支えるプロフェッショナルな仕事です。そして、紙メディアは単なる情報伝達の手段ではなく、人を笑顔にしてくれる優しさや温もりを持ったメディアです。そんな印刷をもっと魅力あるものにするために、私たち富士フイルムグループは、デジタルとアナログ両方の技術・ソリューションを最大限に活かし、お客さまごとの課題に寄り添い、ニーズを柔軟に取り入れながら、印刷業界の皆さまとともに新たな可能性を切り拓いていきます。

 2026年も、FFGSはお客さまのパートナーとして共に歩み続けます。印刷会社の皆さまが、自社の強みを活かして新しい価値を創り出していけるよう、さまざまな側面からお手伝いをさせていただき、産業全体の発展に貢献してまいります。

 

 最後になりましたが、皆さまのご健勝とさらなる発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

2025.12.31

◆新年のご挨拶  富士フイルムホールディングス株式会社  代表取締役社長・CEO 後藤 禎一

新年のご挨拶

富士フイルムホールディングス株式会社

代表取締役社長 CEO 後藤 禎一


2026
年の新春を迎え、印刷業界の皆さまに謹んでご祝詞を申し上げますとともに、旧年中の多大なるご愛顧・ご支援に対し、心より御礼を申し上げます。

 

 さて、昨年は、「日本の成長を持続させる起爆剤」と位置づけられた大阪・関西万博が開催され、世界中の国々から2,500万人以上が訪れました。私も会場の熱気を肌で感じてきましたが、この半年間にわたる祭典は、さまざまな分野の先端技術と創造力がもたらす未来社会の可能性、そして、国境を越えた人と人とのつながりを体感できる貴重な場となり、私たちに新しい展望と活力をもたらしてくれました。一方で、頻発する自然災害、激動の政局、グローバルな経済政策の変化など、経済・社会の不安定さが際立つ一年でもありました。

 この、目まぐるしく変化する予測困難な時代において、富士フイルムグループは、中期経営計画『VISION2030』の達成に向けて着実に歩みを進めており、事業競争力の強化やビジネスモデル変革、社会価値の創出を通じた企業価値の向上に、グループの総力を結集して取り組んでいます。中でも注力しているのが、AIの活用によるお客さまのDX支援です。医療分野で実績を積み上げてきた当社のAI技術の知見を、グラフィックコミュニケーションの領域にも拡張し、業務効率化や機器最適化など、さまざまな視点から“新しい働き方”をご提供していきます。

 いま我々がやるべきことは、目の前の状況に右往左往することではありません。変化に迅速かつ柔軟に対応しながら、長期的視野を持って成長戦略を確実に実行すること、これに尽きます。私たちは、世界的な通商環境の変化などの外部要因も、成長のチャンスと捉えています。こうした難題へのチャレンジを通じて企業体質の強靭化に取り組むことが、必ず将来にわたる大きな強みになると考えるからです。先が見通しにくい時代だからこそ、チャレンジ精神を忘れず、前向きな姿勢で逆境を力に変えていく。それが、企業の持続的な成長につながるはずです。

 富士フイルムは今後も、「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」というグループパーパスのもと、先進・独自の技術に基づいた商品やサービスの提供を通じてイノベーションを生み出し、社会課題の解決に貢献するとともに、印刷業界に多くの笑顔と感動をお届けできるよう、挑戦を続けてまいります。

 

 最後になりましたが、皆さまのご多幸とさらなるご繁栄を祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。


2025.12.04

◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Revoria Press PC1120導入事例 シンクイノベーション株式会社 抜群の安定性を活かし、グッズ類の自動生産システムとして運用 ライセンスグッズの商品化では印刷品質の高さが版権元への訴求力に

 アクリル商材や缶バッジなどのさまざまなグッズ類の製作・販売、コンテンツを活用したイベントの企画・運営、自動化システムの開発などを手がけるシンクイノベーション株式会社(本社:愛知県名古屋市中区栄1-29-27、代表取締役:三輪直之氏)は、20254月に富士フイルムのプロダクションプリンター『Revoria Press PC1120』(以下 PC1120)を導入し、ステッカーやラベルなどのグッズ製造に活用するとともに、独自に開発した缶バッジの自動製造ラインの構築を進めている。導入の狙いや経緯、具体的なメリットなどについて、代表取締役・三輪直之氏に伺った。

  


■製造ラインの自動化を視野に、印刷設備を見直し

 シンクイノベーションは2014年、スマートフォンケースを生産しWebサイトで個人向けに販売する会社として設立された。2018年には、代理店や同業者から仕事を受託するOEM事業も開始。さらに、コロナ禍を契機に、プロ野球球団や雑貨店などに商品の企画・販売を提案する事業や、アニメを中心に版権を取得し自社商品として販売・卸売する事業なども展開。現在は、コンテンツを活用したイベント開催によるIP戦略事業や、これまで培ってきた技術をパートナー企業にアドバイス・共有する機械販売事業も手がけ、業容を拡大しながら成長を続けている。

 20259月、同社は東京・池袋で開催された展示会『オーダーグッズ・ビジネスショー』(OGBS)において、自社で開発した自動缶バッジ組立機など5種類の自動機の展示・デモを行ない、話題を集めた。グッズ業界は依然として人手生産が主流だが、労働人口の減少や人件費上昇を踏まえ、約1年前からこれらの自動機の開発に注力してきたという。

  

  

  オーダーグッズ・ビジネスショーに5種類の自動機を出展し

  注目を集めた

    その一つが、自動缶バッジ組立機だ。これまで同社は、多くの人手を必要とする缶バッジの生産を100%協力会社に委託していたが、自動化によって生産ラインの内製化が可能になると考え、開発に着手した。
 三輪社長は、「現在はグッズ業界3.0の時代」と語る。「1.0」は中国で大量生産されていた時代で、「2.0」はUVインクジェット機の普及を背景に小ロット・多品種生産が広まった時代。そして「3.0」の現在は、時代の変化の早さに合わせ、スピード感を持って多品種・大ロット生産することが求められているという。
 同社も「グッズ業界3.0」に適した生産体制の構築を検討したが、既存の印刷設備だけでは対応が難しかった。当時使用していたUVインクジェット機は、画質は高いが印刷スピードが足りない。また他社製トナー機は、スピードは速いが画質がそれほど高くなく、ホワイトトナーが使えないため生産できる商材が限られた。さらに、印刷時に帯電しやすい用紙では、後加工に回す前に1日~2日待たなければならないという課題もあり、印刷設備をアップデートする必要があった。

■印刷サンプルを見て、品質への不安がなくなった

シンクイノベーションが缶バッジの製造にUVインクジェット機を使っていたのは、トナー機の印刷品質に懸念を持っていたためであった。
「これまで、トナーは色が沈んでしまうイメージがあったんです。実際、トナー機で印刷したサンプルでは、監修先から了解を得られないことも多々ありました」(三輪社長)

 三輪社長


 しかし、PC1120の印刷サンプルを見て、品質面の懸念はなくなったという。
「この品質なら、グッズの生産機としてまったく問題なく活用できると確信しました。ホワイトトナーも使えるので、光の当たり方によって色が変化するオーロラ缶バッジなどの製造にも対応できますし、ピンクトナーを使うことで鮮やかな発色も得られる。またスピードの面でも、自動缶バッジ組立機の生産に充分対応でき、当社が望む要件をすべて満たしていました」(三輪社長)
 インラインの静電気除去装置を装着できる点も、PC1120導入の決め手の一つとなった。同装置により、印刷後に除電のための時間を設ける必要がなくなり、すぐに後加工に回すことが可能になるからだ。
「トナー機の入れ替えにあたって、周囲の方々にもPC1120についての評価を確認しましたが、非常に評判が良く、導入を勧める声が多かったですね。他機種を比較検討する必要は感じませんでした」(三輪社長)
 さらに、富士フイルムビジネスイノベーションが自動化システムの開発に積極的に取り組み、知見を持っていることも、PC1120導入を決めた大きな理由であったという。
「富士フイルムビジネスイノベーションさんは、紙さばきロボットなど、さまざまな自動化の技術をお持ちで、我々と同じ方向を向いているなと強く感じています。缶バッジの自動機の開発現場にも何度も足を運んでいただきましたし、今後、自動機を一緒に考えていくこともできそうだなと。せっかく新しいデジタル印刷機を導入するなら、こういうメーカーさんから入れたいという思いがありました」(三輪社長)

 

名古屋本社に設置されたPC1120。静電気除去装置を装備し、さまざまなマテリアル
   に対応している

 

PC1120の圧倒的な安定性は、自動生産を目指す上で必須の要素

 20254月に名古屋の本社に導入されたPC1120は、7月から本格稼働を開始。ステッカーやシールラベル、製品に付属するパッケージ台紙などの生産を開始した。現場では予想以上に好評だという。
「以前使っていた他社製トナー機は、社内で“じゃじゃ馬”と言われるぐらい色が安定せず、リピート物などで苦労していましたが、PC1120は非常に安定しており、オペレーターも従来機との差に驚いています」(三輪社長)
 また、静電気除去装置によって作業性・生産性も大きく向上するなど使い勝手が大幅に向上したことで、従来機からPC1120への切り替えがスムーズに進んだ。
「当社の現場は、新しい機材を入れても、慣れている従来のものを使い続けようとする傾向があるのですが、今回はすぐに切り替わりましたね(笑)。それだけ使いやすいということだと思います。安定していて、余計な手間をかけずに安心して運用できるというのは、自動化システムを組む上でも重要なポイントです」(三輪社長)。
 PC1120の導入は、営業面のメリットにもつながっている。
「やはりこの品質の高さは強力な武器になりますね。ライセンスを取得してキャラクターグッズを製作する際、商品化する前に版権元(著作権者)にサンプルを提出して印刷品質などについて了承を得ることが必要なのですが、これまで、UVインクジェット機の印刷だと通らなかったものが、PC1120で印刷すると承認された、というケースがありました」(三輪社長)
 また、UVインクジェット機よりも印刷コストが大幅に抑えられるため、これまで顧客の限られた予算内での提供が難しかったものでも、PC1120で生産することによってコスト要件を満たすことが可能になるなど、提案の機会が増加しているという。

なお、PC1120と自動缶バッジ組立機の連携による自動生産システムの1号機は、202511月に兵庫県明石市の缶バッジ製造会社の工場に設置される予定となっている。この会社はシンクイノベーションがもともと缶バッジの製造を委託している会社の一社で、毎月約80万個をインクジェット機で生産している。当面は、シンクイノベーション名古屋本社のPC1120で印刷したシートをその工場に送り、自動組立機で缶バッジを生産するというフローになるが、いずれ、明石市の工場にもPC1120を導入し、同じ品質で印刷できる体制を整える計画だ。

PC1120の色安定性の高さは、現場での作業性向上、安心感につながっている


■自動機の提供を通じて、グッズ製造に携わる顧客企業の成長にも貢献したい

シンクイノベーションでは、開発した自動缶バッジ組立機の外販も進めており、9月のOGBSへの出展はその第一歩であった。
「自社で開発した自動機を、まず社内の生産ラインで運用する。その中で、前後の工程との連携なども含めてより良いものへとブラッシュアップしながら、お客さまにも提供していくということを考えています。」(三輪社長)
 同社がターゲットとしているのは、月産50万~100万個の缶バッジ製造会社。こうした会社では100人~150人の従業員を抱え、人海戦術で生産しているが、それでも人手が足りずに梱包作業などを外注したり、やむを得ず仕事を断ったりしているところも多いという。こうした缶バッジ製造会社が自動機を導入することで、これまで断らざるを得なかった仕事を受注できるようになる。自動化によって余裕ができた人員は、検品の強化や外注していた作業の内製化など、これまでとは違った取り組みに充てることができる。こうした体制ができれば、今後ニーズの変化によって生産量が減ることがあっても、従業員を守ることができるというわけだ。
 シンクイノベーションは2026年、本社を名古屋市の中心部へ移転する計画である。新本社には、PC1120と自動缶バッジ組立機を連携させた自動生産システムも設置され、量産工場兼ショールームとして公開されることになっている。

 同社はさらに、顧客企業の在庫管理システムと連携し、販売状況に応じてオンデマンドで商品を生産・納品する“在庫適正化システム”の開発も計画している。このシステムを活用することで、顧客は機会を損失することなく、適正な在庫量を維持できるようになる。
「製造工程を自動化することにより、その周辺の工程の自動化も進みやすくなり、効率的な連携運用が可能になっていくと思います」(三輪社長)
 同社では、現在外部に生産委託しているうちわやクリアフォルダーといった商材も、自動機を開発しPC1120との連携で内製化することも考えている。さらには、日本で生産した“メイド・イン・ジャパン”のグッズの海外輸出や、版権元も巻き込んだコンテンツのテーマパークづくりといった計画も視野に入れているという。

最後に三輪社長は今後の取り組みについてこう語った。
「自動化のノウハウを蓄積しながらそれをお客さまにも提供し、お客さまと一緒に成長していきたいと思っています。その中で、品質・生産性・安定性に優れたPC1120は重要なツールになると思いますし、自動機の開発にあたっては、富士フイルムさんのお力もぜひお借りできればと考えています」

  

  PC1120で出力した缶バッジ、クリアカード。さまざまな素材で鮮やかな
  色再現が得られる

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