ニュースリリース

2026年01月

2026.01.29

◆富士フイルムグラフィックソリューションズ  Jet Press 750S 導入事例――株式会社ライブアートブックス 卓越した色再現性が写真集や図録などの美術印刷で大きな強みに 色校正の効率・精度も向上し、顧客の安心感・信頼感が高まった

美術印刷のエキスパートである株式会社ライブアートブックス(プリンティングスタジオ:〒537-0001大阪市東成区深江北1-15-32、代表取締役:川村佳之氏)は、20233月に富士フイルムのインクジェットデジタルプレス『Jet Press 750S』を導入。写真集や美術書、商業印刷物など高い品質が求められるジョブの校正や小ロットの生産をオフセットから切り替え、効率性・収益性向上を実現した。Jet Press導入の背景や目的、導入効果、今後の展開などについて、代表取締役・川村佳之氏、執行役員生産統括・丸塚真二氏に伺った。

  

   代表取締役 川村佳之氏、執行役員・生産統括 丸塚真二氏(左から)

■印刷品質と用途の幅広さで比較し「圧倒的に良かった」Jet Pressを選択

 ライブアートブックスは、さまざまなチャネルを通じて顧客の体験価値を創造する「株式会社大伸社グループ」の一員として、プリンティング事業を担当する印刷会社である。2006年頃から美術印刷に参入し、現在では写真集、美術書、展覧会図録など、高品質な印刷物製作のエキスパートとしての地位を確立。クリエイターやアーティストからも指名を受け、国内外でさまざまな賞を受賞している。また、マーケティングプロデュース事業などを担当するグループ会社から、企業の商品カタログなどの商業印刷の仕事も受注している。

これまで、写真集や美術書などの印刷物では、2台の菊全8色オフセット機で色校正を行なっていたが、高い精度が求められる上に色校正の回数が非常に多いため、本機校正では工数がかかりすぎるという課題があった。そこで「校正をデジタル印刷機に切り替える」ことを検討し始めた。

「Jet Press 750Sと他社製のB2サイズ枚葉UVインクジェット機を、『品質』と『用途の幅広さ』の2軸で比較検討しました。品質面では、紙の風合いをどれぐらい活かすことができるか、本機とのカラーマッチングがどれだけ取れるか、それをどれだけ安定して刷れるか、といった点をとくに重視しました。その結果、どの項目も、“Jet Pressの方が圧倒的に良い”という結論でした」(丸塚執行役員)。

 

 

■校正から量産までフル活用。柔軟かつ効率的な生産体制に

 Jet Press導入後、同社の校正の仕事は大幅に効率化されたという。たとえば、校正台数22台の美術書の仕事では、オフセット機での本機校正では通常5〜6時間かかるところ、Jet Pressでは3時間程度で終えることができるようになった。

「校正のスピードアップをアピールすることで、校正だけでなく、小ロットの仕事は本刷りもJet Pressで行なえるようになりました。校正と同じ品質が担保できるということは、お客さまにとっての安心感にもつながりますから、当社の大きな強みになっていると思います」(川村代表)


   

現在では、
印刷枚数1,000枚以下の小ロットの仕事はJet Pressで対応しており、オフセット印刷機の稼働状況によっては、工場側の判断で1,000枚以上でもJet Pressで印刷することがあるという。

Jet Pressは、オフセット機で印刷したものを横に並べても、言われないと区別がつかないほど近い品質で仕上がるので、臨機応変にオフセット機から切り替えることができます。そのため、Jet Pressの稼働率は高く、その分、オフセット機の負荷が軽減されており、導入して良かったと思っています」(丸塚執行役員)

 同社では、Jet Pressを基本的に1名で運用しているが、繁忙期には日勤スタッフ1名・夜勤スタッフ1名の計2名で昼夜24時間稼働できる体制をとっている。2名のうち1名はオフセット印刷機の経験を持つ熟練のスタッフであるが、通常日勤を担当しているもう1名は入社してまだ1年にも満たない女性スタッフである。このスタッフは印刷の経験はなかったが、本人の希望もあってJet Pressのオペレーターに抜擢された。

Jet Pressを入れたことで、印刷経験の少ない若手のスタッフでも、やる気があればどんどん任せられる体制ができました。」(川村代表)。

 ライブアートブックスでは、顧客から入稿されたデータをJet Pressの標準値で刷れるよう、印刷前にデータづくりを行ない、Jet Pressでは基本的にデータ通りに印刷するという工程を組んでいる。そのため、新人のオペレーターでも高品質の印刷物を生産できているのだという。

 
  


■色にこだわる作家から“Jet Press指名”も

 同社がJet Press 750Sの品質性能を生かして手がけた仕事の例として、カンボジアの写真家キム・ハク氏による写真集『MY BELOVEDが挙げられる。この写真集は、キム・ハク氏が生まれ、現在も活動拠点とするカンボジアを10年間にわたって旅しながら撮影した風景写真をまとめたもので、2025年の国際的なデザイン賞『ADC Annual Awards』でBRONZE CUBE(銅賞)を獲得している。

 『MY BELOVED』は、B4横型袋とじ・256ページ、発行部数500部と、大型でページ数の多い写真集で微妙な色彩の再現性や安定性が求められたことから、Jet Pressでの印刷を選択したという。

「たとえば、グレー調の淡い色味は、オフセット機で印刷すると赤や青に転んでしまうことがあり、校正でOKをいただいても本番では色がズレてトラブルになるケースがあります。しかしJet Pressでは、校正でOKになった色を本番でもまったく同じように印刷できます。これは、私達にとっても安心感があって、本当にありがたいですね。写真集の仕上がりについては、キム・ハクさんをはじめ多くの関係者から『とても良かった』と高いご評価をいただきました」(川村代表)

 同社では、さまざまなアーティストの図録の印刷にもJet Pressを活用している。

「美術館などの図録には、白壁に作品が展示されている風景のショットがよく使われるのですが、オフセット印刷では少し赤みを帯びてしまうことがあるんです。Jet Pressではそうした色の転びがなく、データ通りに再現でき、大きなメリットになっています。白壁が赤味がかった色になると、作品のイメージもかなり変わってしまいますからね」(丸塚執行役員)

 作家側から「Jet Pressで印刷してほしい」と“指名”されることも少なくない。たとえば、写真家・大和田良氏の作品集『FLORA/ECHOKesa Publishing2025年)がそのケースであった。これは、ルーメンプリントという技法(従来の銀塩印画紙に太陽光やUV露光機を用いて像を焼き付けることによって、多様な色再現を生み出す技法)を用いて制作された作品の写真集で、その研究報告も一緒に掲載されている。

「当初は校正のみJet Pressで印刷する予定でしたが、刷り上がりを作家さんに気に入っていただけたので、本番もJet Pressで印刷することになり、最終の仕上がりについても非常に好評でした」(丸塚執行役員)

   


Jet Press
の特徴を活かして仕事の幅を広げ、アーティスト支援にも注力

 ライブアートブックスでは、Jet Pressの強みを活かして仕事の幅を広げていくことにも積極的に取り組んでいる。たとえば、難易度の高い広色域を表現するRGB印刷。すでにテストを終え、今後顧客への提案を進めていく計画である。また、B2サイズ対応という特徴を活かした大型本などの受注も目指している。

 さらに、アーティストの活動支援にも力を入れており、アーティストが作品集を出版する際に、版元としてバックアップしたり、自社で運営する外苑前(渋谷区神宮前)のアートギャラリー『LAGLive Art Gallery)』で企画展示や作品販売を行なうなど、幅広い活動を展開している。

 こうした取り組みの背景にある思い、そしてJet Press 750Sへの期待について、川村代表はこう語った。

「私どもは、印刷の仕事に限らず、さまざまな側面からアーティストを支援し、信頼関係を深めることを大切にしています。それが印刷の仕事として戻ってくることにもつながると考えています。印刷以外のサービスも強化しながら、印刷の仕事を増やしていく。その中で、品質が高く用途の幅も広いJet Pressが大いに活躍してくれると期待しています」






 

2026.01.15

◆サイバーテック ドキュメント公開ポータル「DocuPortal」 さまざまなドキュメントをリーズナブルにWeb公開しCMSとシームレスに連携

 株式会社サイバーテック(東京都渋谷区道玄坂1-20-1大沢ビル5F)は、マニュアルをはじめとするさまざまなドキュメントの公開を行うことができるドキュメント公開ポータルシステム「DocuPortalを提供している
 「
DocuPortal」は、ユーザーズマニュアルなどのマニュアル(取扱説明書)の公開をするための最適なプラットフォーム。マニュアルをはじめとするドキュメントの公開機能に絞ったシステムで、ログイン認証後、権限に応じた形でユーザーズマニュアルやメンテナンスマニュアルなどのさまざまなマニュアル・取扱説明書の公開をするための最適なプラットフォームとなっている。
 多言語マニュアルや製品ごとの仕向け出力(出し分け)、PDFHTMLなどのワンソース出力などは、サイバーテックが開発および販売を実施する、マニュアル作成システム「PMX」と連携させることで解決。むろんその他のツールで作成したマニュアルをはじめとするさまざまなドキュメントデータも追加でアップロードすることが可能である。「DocuPortal」は電子帳票保存法にも対応しており、情報公開ポータルシステムとして必要最低限の機能に集約させているので、リーズナブルに構築および運用保守が行えるのが特長である。

 
  
               ドキュメント公開ポータル「DocuPortal」の構築図


DocuPortal」の特徴

ドキュメント公開ポータルとして特化することで、リーズナブルに提供!
 マニュアル公開をはじめとするドキュメントポータルシステムは、一般的に多機能が求められる反面、高価格になりがちである。「DocuPortal」は、アップロード権限の制限や閲覧のみを許可する権限、管理者よるアカウント管理など、ドキュメント公開ポータルサイトに求められる権限管理機能を有しつつ、ファイル内検索などの高機能検索を有した、ドキュメント公開ポータルシステムである。ドキュメント公開機能に特化させることにより、ユーザーの製品やサービス内容といったWebコンテンツはコーポレートサイトや製品紹介サイトに掲載されたものを連携することで、リーズナブルな価格を実現している。製品やサービス紹介コンテンツのWebサイト構築や運用はユーザー側で実施するのも可能であるが、同社の「Webソリューション事業」で、Webサイト全体の構築やリニューアル~運用保守の代行を依頼することも可能である。

PDF
に限らず、素材データなども含めたさまざまなコンテンツの公開が可能!
 
ドキュメント公開ポータル「DocuPortal」は、マニュアルや取扱説明書で多用されるPDFMS Wordデータに限らず、さまざまなドキュメントや画像などをはじめとするコンテンツのアップロードが可能となっている。単なるマニュアル公開用Webポータルとしての用途に限らず、外部向けにさまざまなコンテンツを公開するポータルサイトとして、あるいは社内向けに秘匿性の高いドキュメントを公開する「社内ポータル」や、画像素材などのデジタルデータを保存しておく、DAMDigital Asset Management:デジタルアセットマネジメント)サーバーとしての活用も可能である。

安心の国産製品、セキュリティ対策も万全!
 ポータルサイトを構築するためのパッケージは海外製品が多数存在するが、「DocuPortal」は、国内ベンダーである同社が開発および販売を実施しているため、安心かつ手厚いサポートサービスを提供することが可能。国内ユーザー第一主義でさまざまなニーズをヒアリングした上で製品力の強化に継続的に取り組んでいる。さらに、ドキュメント公開ポータルとして求められるセキュリティ対策も、弊社が責任をもって対応している。

マニュアル作成システム「PMX」とのシームレス連携!
サイバーテックが開発~販売を行う、多彩な機能を持つマニュアル作成システム「PMX」で作成した、任意のバーション・言語のマニュアルや取扱説明書を、ドキュメント公開ポータル「DocuPortal」とシームレスに連携することで、Webポータルに簡単にマニュアルや取扱説明書を公開することが可能である。マニュアル作成システム「PMX」からは、常に最新のPDF形式とHTML形式のマニュアルをワンソースで公開することが可能となるため、マニュアルに携わる方々にとって、ライティングや翻訳作業のみに集中することができる。

 

 なお、「DocuPortal」は、218()から20()まで、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で開催される「page2026」に出展(展示ホールD、自動組版普及委員会のブース)する。

 

◆問い合わせ先

株式会社サイバーテック

https://www.cybertech.co.jp/

https://www.cybertech.co.jp/inquire/form_contact/


2026.01.15

◆富士フイルムグラフィックソリューションズ   Form Magic 5導入事例――上毎印刷工業株式会社 圧倒的な処理能力により、1日かかっていたジョブが2~3時間で完了   エラーによる時間的ロスがなくなり、作業効率も安心感も高まった

群馬県に本社を置き、地域に根差した総合印刷業を展開する上毎印刷工業株式会社(本社:群馬県前橋市天川大島町305-1、代表取締役:小口有高氏)は、富士フイルムの高機能自動組版ソフト『Form Magic 5』(以下 Form Magic)を活用し、DMやチケット、One to Oneカレンダーなどのバリアブルデータ制作の効率化を図るとともに、新たな付加価値提案に向けた体制づくりも進めている。Form Magicの導入によって、制作現場ではどのようなメリットが得られているのか。最新版の機能に対する評価なども含め、代表取締役 小口有高氏、工務部 営業企画開発課・制作課 課長 児玉律子氏、工務部 制作課 稲川典恵氏に伺った。

   

    
     小口社長          児玉課長          稲川氏

■従来のソフトは処理の遅さとUIのわかりにくさがネックだった

 上毎印刷工業は、1926年(大正15年)に活版印刷業として創業し、間もなく100周年を迎える老舗印刷会社だ。1947年からオフセット印刷へのシフトを進め、最新の設備をいち早く採り入れながら、地元の企業・官公庁などの多種多様なニーズに応えてきた。現在は、DTPからオフセット/デジタル印刷、後加工までの一貫体制を構築。商業印刷物をはじめ、書籍類、DMPOP、カレンダー、各種ノベルティなどを幅広く手がけるほか、最近では3DCGVR、動画などのデジタルコンテンツ制作、データ分析や効果測定といったマーケティングサポートにも事業領域を広げ、紙とデジタルを複合的に活用した販売促進提案に力を入れている。

 

 印刷設備としては、オフセット機が菊全4色機1台と2色両面機1台、デジタル機がカラー機・モノクロ機各1台という陣容。さらに、Japan Colorに基づいたカラーマネージメント、万全の校正・検品体制により、小ロットに対応する機動力と安定した品質を実現し、クライアントから厚い信頼を得ている。

 同社が手がける販促用印刷物には、DMやチケットなど、可変情報(宛名、ナンバリングなど)を含むものも多い。こうしたバリアブルジョブも、データ制作から一貫して手がけているが、従来は、Adobe InDesignのプラグインソフトを使用してバリアブル印刷データの作成を行なっていた。ただ、このソフトウェアは、安価で導入しやすい反面、データの処理能力や使い勝手などの面で課題も多かったという。

「従来のソフトは、処理の遅さが最大のネックでした。2万件ぐらいのデータを書き出そうとすると、一晩かかってしまう。夜間に処理を進めておき、翌朝、無事に完了していればまだいい方で、途中でエラーが出て止まっていた、ということも珍しくありませんでした」(児玉課長)

 また、インターフェイスもあまり馴染みやすいものではなく、「初心者がすぐに使いこなせるようなものではなかった」(児玉課長)ため、操作できる人員が限られていた。すなわち、オペレーションが属人化していることも課題の一つだった。

 こうした状況を改善するべく、新たなバリアブルソフトを検討していたところ、FFGSからForm Magicの提案が。最終的に導入を決めた理由について、小口社長はこう語る。

「お客さまの販促をサポートしていく上で、今後、宛名だけでなくデザインなども含めてさまざまなバリアブルに対応していくことが必要だと考えました。そのためには、高機能で汎用性に優れたツールが欠かせません。Form Magicは、従来のソフトに比べて価格は高いですが(笑)、その分、高度な機能が備わっており、作業効率の改善も期待できたので、制作環境の強化のため、思い切って導入することにしました」

 児玉課長も、事前に展示会でForm Magicの操作感を確認し、好感触を得たという。

「まず、処理スピードの速さに驚きましたね。これなら、制作時間が相当短縮できるだろうなと。また、自動処理の機能が豊富で、UIもわかりやすいので、作業のストレスがかなり減るだろうと感じました」


    

    「アップデートのたびに便利な機能が追加され、導入当初よりさらに使いやすくなっている」と稲川氏     

    

■エラーによる後戻りがなくなり、印刷側の無駄な待ち時間も解消

 Form Magicの圧倒的な処理能力は、導入してすぐに実感できたという。オペレーションを担当する稲川氏はこう話す。

「これまでの何倍…どころではなく、比較にならないぐらい速いですね。InDesignで丸1日かかっていたジョブが、内校なども含めてわずか23時間でこなせるようになりました。データ量が極端に多くなければ、体感的には一瞬で終わってしまいます」

 また、“予期せぬエラー”がなくなったことで、安心感も高まったという。

「これまでは、まず50件ほど通して問題なさそうであれば残りを処理するというやり方をしていたのですが、それでも途中でエラーが出て停止してしまうケースがありました。その点、Form Magicでは、プレビュー機能で組版結果を確認してからスタートできますし、万が一、問題になる箇所があれば、その位置を明確に知らせてくれるので、時間をかけてエラーの原因を探す必要もありません。そのため、確認や修正の作業が大幅に減りました」(稲川氏)

 Form Magicの処理の速さと安定性は、印刷部門の生産効率にも波及効果をもたらしている。

「データ書き出しの時間が読めるようになったので、印刷工程でのスケジュールが立てやすくなりました。以前のように、エラーで処理が遅れて印刷開始時間がずれ込むといったトラブルがなくなり、時間的なロスが大幅に削減できています」(児玉課長)

 大ボリュームのデータを簡単に分割処理できる点も、運用上の大きなメリットになっているという。

「大量のバリアブルデータを一括で出力すると、POD機を長時間占領してしまうので、データ処理を小出しにすることがあるのですが、たとえば、1万件のデータを1,000件ずつ書き出したいとき、Form Magicに数字を入力するだけで分割処理してくれます。このような設定が柔軟に行なえるのも魅力的ですね」(児玉課長)


 

       

     FormMagicで制作した記念後カレンダー。顧客ごとにオリジナル
  の写真と記念後を入れたOne to Oneアイテムだ

■新規受注の獲得など、営業面にも大きなメリット

 同社は、こうしたForm Magicの処理能力や機能性を活かし、かつて宛名やナンバリングが中心だったバリアブル印刷の仕事の幅を、徐々に広げている。

 たとえば、メインクライアントの一社である生命保険会社に提案し採用されたのが、写真入り記念日カレンダー。顧客それぞれの“My記念日”と好きな写真を入れた、卓上タイプのOne to Oneカレンダーだ。このアイテムはバリアブルの要素が多いことから、独自に入稿フォームを作成し、Form Magicと連携させる仕組みを構築。顧客自身が写真や記念日などを入力し、その情報をForm Magic上でテンプレートに流し込むというフローにより、入稿からバリアブルデータ生成まで、効率的にミスなく運用することを可能にした。

「最初にForm Magicでテンプレートをつくるところは、慣れないので少し時間がかかりましたが、一度つくってしまえば、次の年からは日付を少し移動するだけで流用できるので便利ですね。最近のアップデートで、文字やオブジェクトの整列がより簡単になり、移動も0.1mm単位でできるようになったので、微調整もしやすくなりました」(稲川氏)

 また、従来はInDesignプラグインソフトでバリアブルデータ生成後、文字あふれの修正や文字詰めの調整など、人手による作業が必要だったが、Form Magicではこれらが自動処理されるため、大幅な省力化が図れ、ミスのリスク削減にもつながっているという。

 このように、煩雑な手作業をほとんど必要とせず、付加価値の高いアイテムを制作できるようになったことは、営業面でも大きなプラスになっている。最近、新規で受注した仕事としては、昨年から手がけている地元プロバスケットボールチームのチケットがある。こちらは通し番号のナンバリングだけでなく、日付や座席番号、さらには絵柄も1部ずつ異なるというフルバリアブルのジョブだ。

「直近のものは、18枚綴りでトータル約1,500部というボリュームで、1枚ごとに異なる画像が入っているためデータとしてはかなり重いものでしたが、Form Magicは大容量のデータをものともせず、スピーディーに処理してくれました」(児玉課長)

 

■最新の出力機との組み合わせで、付加価値提案に磨きをかける

 制作工程の大幅な時間短縮・省力化、新規受注の獲得など、Form Magicの活用効果はさまざまな面で表れているが、同社は今後も引き続き、バリアブルを活かしたより多彩な付加価値提案に取り組んでいく考えだ。

「たとえば、お客さまの年齢や嗜好に合わせてデザインを可変するなど、よりパーソナライズされた、効果的な印刷物を提供していきたいですね。Form Magicの本来の強みもそういうところにあると思うので、そのポテンシャルをもっと活かせるよう、FFGSさんにアドバイスをいただきながら研究を重ねていきたいと思います」(小口社長)

 一方、今年秋には、新たな出力機として、富士フイルムのプロダクションプリンター『Revoria Press EC2100』が稼働を開始した。小口社長は、「一段と進化した生産環境を活かして、小ロット・高付加価値ニーズへの対応力をさらに高めていきたい」と期待を込める。

「これまで、制作側はForm Magicによって格段に効率が上がったものの、印刷側がそれに見合った生産性を発揮できないケースがありました。しかし、EC2100はスピードも速く、自動検査装置によって信頼性も担保できる。しかも、CMYKに特色1色を加えた5色プリントが可能なので、デザイン表現の幅もぐっと広がると思います。Form MagicEC2100を上手く使いこなすことによって、よりクオリティの高い、独創性に富んだ印刷物をお客さまに提供できるようになると考えています」(小口社長)

 

■お客様プロフィール

上毎印刷工業株式会社

住所: 群馬県前橋市天川大島町305-1

URLhttps://jomai.jp/

 

■関連リンク

高機能自動組版ソフト「Form Magic5」に関する詳細はこちら



 

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