ニュースリリース

2026.02.12

◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Revoria XMF PressReady導入事例 前編 ――株式会社ムレコミュニケーションズ 面付け・出力設定などの自動化により作業負荷を抑え、ミスを排除データの信頼性が高まる

 香川県・高松を拠点に100年以上にわたり印刷事業を展開する株式会社ムレコミュニケーションズ(本社:香川県高松市朝日町5-3-85、代表取締役社長:牟禮昌史氏)は、2025年春、小ロットニーズへの対応および高付加価値戦略の一環として、富士フイルムのプロダクションプリンター『Revoria Press PC1120』(以下 PC1120)を導入。さらに、プリプレス業務の効率化・負荷軽減のため、デジタルワークフローソフト『Revoria XMF PressReady』(以下 PressReady)を併せて活用することで、品質と効率の高次元な両立を図り、より強固な生産体制を構築している。長年オフセット印刷を軸に据えてきた同社が、新たにデジタル印刷のフローを組み込むにあたり、PressReadyはどのようなメリットを発揮しているのか。導入の背景や、PC1120を活かした今後の展開なども含め、取締役 管理本部長 西山武宏氏、高松工場 デジタルプリントグループ長 井上幸代氏に伺った

■万全の品質保証体制でシビアなニーズに応える

 ムレコミュニケーションズは、2024年に創業100周年を迎えた老舗の総合印刷会社である。香川県高松市のほか、岡山、大阪、東京の4府県6カ所に拠点を置き、広告・情報誌・教材など幅広い印刷物を企画から製本まで一貫対応できる体制を築いてきた。20174月には、長年親しまれた『牟禮印刷』から『ムレコミュニケーションズ』へと社名を変更。「コミュニケーションを通じてお客さまの夢を実現し感謝される企業」を目指し、印刷事業だけに留まらず、Web・動画制作や、イベント・プロモーション企画、ノベルティグッズ制作などの新規事業を積極的に展開しながら、“ソリューションプロバイダー”としての機能強化に取り組んでいる。

 半世紀以上にわたる取引が続くベネッセコーポレーションをはじめ、高松三越など数多くの大手企業を主要クライアントに持つ同社の信頼を支えているのは、教材制作を通じて培ってきた高度な組版技術、そして最先端の検査装置などを駆使した万全の品質保証体制だ。都道府県ごとに内容の異なる多タイプ商材のような複雑なジョブも、正確かつスピーディーに対応する。

「当社が最も重視しているのは品質、とりわけ“情報の正確さ”です。教材関係のコンテンツなど、誤りが許されないシビアな仕事を確実に仕上げられることが大きな強みであり、お客さまからご評価いただけているポイントだと思っています」(西山取締役)

 生産拠点は高松と岡山の2カ所に集約。印刷設備としては、主に小~中ロット印刷を担う高松工場に5色・4色・2色のオフセット枚葉機を、大ロット印刷がメインの岡山工場にB全・B2のオフセット輪転機をそれぞれ備える。今回、PressReadyおよびPC1120が導入されたのは高松工場だ。

■初のデジタル機として、オフセット品質のPC1120を選択

     

    西山取締役

 一方で、ベネッセコーポレーションをはじめとするクライアントのニーズの変化に対応するためにも、デジタル印刷機導入の必要性は感じていたといい、10年以上前から検討を進めていた。しかし、品質面で納得できる機種がなく、導入の決断には至らなかったという。そんな中で、FFGSからPC1120の提案を受け、あらためて検討することに。

「オフセットと同等の品質を持つPC1120を活用して、これまで社内の枚葉機で印刷していた小ロットのジョブをデジタルに切り替え、生産効率を高めてはどうかというご提案でした。そこで、まずはPC1120の品質を確かめることにしたのです」(西山取締役)

 品質にシビアな実ジョブデータをFFGSのショールームに持ち込み、テスト出力。その仕上がりは好印象で、「非常に自然で美しいと感じた」と西山取締役は振り返る。

「予想以上にオフセットに近い再現性で、文字の描写なども含めてまったく違和感がありませんでした。これなら営業も自信を持ってお客さまに提供できるだろうと判断しました」

 さらに、オフセットとの最適な使い分けについて、FFGSから具体的なシミュレーションデータが提示されたことも、導入を後押しした。

「枚葉印刷機の稼働データを提出し、分析していただいた結果、ボトルネックになっていた部分が明確になり、約1,000通し以下のジョブをPC1120にシフトすることで大幅に効率化できることがわかりました。事前に実際の運用のイメージができたのは大きかったですね」(西山取締役)

 

  

    高松工場で稼働するPC1120。小ロット対応のほか、付加価値戦略の要としても重要な役割を担う

■運用面の懸念点をPressReadyで解消

 満を持して、初のデジタル印刷機導入。生産機がオフセット含めて4台に増強されることになるが、オペレーターの増員は現実的ではなく、基本的に既存体制のまま運用するというのが同社の方針だった。そこでいくつかの懸念点が挙がった。

     既存の業務にデジタル印刷の業務がアドオンされることで面付けや出力設定などの作業負荷が増加する恐れがある。

     小ロットジョブが増加することで、面付けミスや設定ミスの発生リスクが高まる。

     デジタル印刷機の操作や面付けなど専門的な業務を行なえるオペレーターが限られるため、作業が属人化する。

 こうしたオペレーション面の懸念を解消するためのツールとして、PC1120と併せて採用されたのがPressReadyだ。

PC1120の出力データを用意するのはプリプレス部のメンバーですが、彼らはオフセット印刷のプリプレス業務もいままでどおり担当するので、デジタル機が加わることによる作業負荷の増加は最小限に抑えたかったのです。PressReadyを通せば、デジタル印刷におけるプリプレス業務の大部分を自動化できるとのことだったので、『まさにこれだ!』と迷わず導入を決めました。サブスク方式が選択できるのもありがたいですね」(西山取締役)

 PC1120で出力するジョブのフローは、本来、オペレーターがデジタル印刷用の面付けを行ない、そのデータを特定のフォルダに書き出して出力側に渡すことになるが、その際、何十パターンにも及ぶ出力設定テンプレートの中から、指示書と照らし合わせて最適な設定を選ぶ必要がある。さらに出力側でも、コンソール上で部数や用紙、片面/両面などを選択して出力するという流れになる。このように多くのタッチポイントを経るためヒューマンエラーのリスクが高く、しかも面付けなどある程度の専門知識やスキルも求められ、作業が属人化しやすい。そこでPressReadyを活用すれば、こうした「人の判断やスキルを必要とする作業」を自動化することができるわけだ。(後編に続く)

PressReadyにより、作業負荷をほとんど増やすことなく、
既存体制でのデジタル印刷機運用が可能となった

カレンダー

«2月»
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

カテゴリーリスト

最近のエントリー

フィード