ニュースリリース
2025.10.27
◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Form Magic 5導入事例 コトブキ印刷株式会社 大量のナンバリングや宛名印字の大幅な効率化を実現 デジタル印刷機との組み合わせで、活用範囲のさらなる拡大を目指す


江幡社長 後藤常務 若菜取締役 髙信氏 石間課長補佐
1951年創業のコトブキ印刷株式会社(本社:茨城県水戸市千波町2398-1、代表取締役:江幡修氏)は、2023年11月に富士フイルムの高機能自動組版ソフト『Form Magic』とフルカラープロダクションプリンター『Revoria Press EC1100』(以下、EC1100)を導入し、ナンバリング入り複写伝票や企業・団体の報告書など、従来オフセットで印刷していたジョブをデジタル印刷に移行し、工場の生産環境の効率化を実現した。Form Magic導入の背景や目的、導入効果、今後の展開などについて、代表取締役・江幡修氏、常務取締役・後藤孝之氏、取締役統括部長・若菜真氏、工務部生産課・髙信正男氏、DX推進室 室長 工務部企画デザイン課 課長補佐・石間美紀氏に伺った。
■「このソフトなしには仕事できない」という現場の声が決め手に
コトブキ印刷は、伝票類などの事務用印刷や報告書などの文字ものを中心に、商業印刷も手がける総合印刷会社。企画・デザイン・印刷・製本を社内で一貫して行ない、仕事の8割以上を内製化している。同社では、ナンバリングが入る複写伝票などの事務用印刷が売上の約4割を占め、重要な商材となっているが、その生産に不可欠なオフセット印刷用のナンバリング装置が故障し、部品の調達も難しくなっていた。そこで、バリアブル印刷が可能なソフトウェアとデジタル印刷機でこれらのジョブを生産することとし、システムの検討を進めていた。その結果、現場の声が決め手となり、Form Magicの導入に至ったという。
「デジタル機でナンバリングする際のバリアブルデータの作成や管理は、DTPソフトでは膨大な時間と工数がかかり、ミスにもつながりかねません。その解決策として、FFGSさんからご提案いただいたのがForm Magicです。現場スタッフがショールームでデモンストレーションを見学したところ、その処理能力を非常に高く評価していました。『このソフトなしには仕事できない』と(笑)。ですので、経営層にもそれを伝えました」(若菜取締役)
加えて、FFGSの手厚いサポートも導入決定を後押しした。
「EC1100と組み合わせて活用することが前提でしたから、何かトラブルがあった際、その原因の切り分けなども含めてワンストップでサポートを受けられることも大きな魅力でした」(若菜取締役)
こうしてEC1100と共に導入されたForm Magic。実際に同社にとって“なくてはならない存在”になっているという。
「繁忙期には1時間あたり約3,000枚、1日あたり1万5,000〜6,000枚を目安に、帳票などを印刷しています。また、Form Magic導入後、お店の特徴が伝わるオリジナルデザインの “小ロットのナンバリング入りフルカラー領収書”を新たに開発しました。これまで水戸市内の飲食店など30店以上に提案し、順調に受注件数を伸ばしています」(江幡社長)
■帳票制作を大幅に効率化でき、導入して本当に良かったと実感
Form MagicとEC1100により、同社の帳票ジョブは大幅に効率化された。たとえば、オフセット印刷用のナンバリング装置がなくなったことで、そのオペレータ1人分の作業が削減され、さらに納期も大幅に短縮された。
「オフセット機で印刷していた当時、印刷後は一晩置いて乾かさなければ製本作業に取りかれませんでしたが、いまでは午前中に印刷、午後に製本し、その日のうちに完成品を出荷することが可能になりました」(髙信氏)。
また、ナンバリング装置で印刷すると若い番号が一番下になるため、丁合を行なって並び順を戻す必要があったが、そうした作業も不要になった。
「ナンバリング装置は故障も頻発していたため、お客さまに納期を多めに見ていただいたり、協力会社に依頼したりして何とかこなしていました。帳票印刷をすべて外注することを検討した時期もありましたが、いまでは、Form MagicとEC1100によって内製を維持して本当に良かったと実感しています」(後藤常務)
■1万件単位のバリアブル組版もスピーディーに
導入後1年あまりの間は、Form Magicの活用は帳票ジョブが中心であったが、現在は封筒への宛名印字などにも活用の幅を広げている。もともと同社では封筒印刷を多く手がけていたが、最近は、会報などの印刷とセットで封筒印刷や封入封緘作業も発注されるケースが増えてきたという。
「先日は、約1万件のイベントのご案内と封筒を印刷し、封入封緘まで行なうという仕事を受注しました。せっかく案内をきれいにつくっても、宛名がラベルシールでは味気ないものになってしまいますが、その点、封筒に直接印字されたものは見栄えがよく、お客さまに喜んでいただいています」(江幡社長)
同社では現在、Form Magicのオペレーションが属人化しないよう、専任スタッフは置かず、工務部企画デザイン課でDTPアプリを扱うチームの4名全員が仕事内容に応じて扱える体制を整えている。
前述の1万件のジョブを担当した石間課長補佐はこう語る。
「実は、この仕事を受注する少し前に、Form Magicの専任担当者が退職してしまったんです。引継ぎも十分にできなかったので、Form Magicに関しては、FFGSさんに電話やメールで教えていただきながら操作を覚えていきました」
その結果、石間課長補佐はこの1万件分のバリアブル組版を、わずか数分で終えることができたという。
「DTPソフトを使っていたら、何時間かかったかわかりません。Form Magicのすごさを、身をもって実感しました」(石間課長補佐)。
また、別の封筒印刷の仕事では、3万部のボリュームだったが、8割ほど組版作業が終わった段階で、クライアントからデータを差し替えて欲しいという依頼があったそうだ。ここでも、Form Magicの圧倒的な処理能力が活かされた。
「差し替えデータを受け取ってからのバリアブル組版作業は、30分ほどで終えることができ、お客さまから感謝の言葉をいただきました。ベースの組版ができていれば、Form Magicでのデータの差し替えはあっという間ですね」(石間課長補佐)
一方、同社では、EC1100の導入を機に、名刺の仕事をすべてオフセット印刷からデジタル印刷へと切り替えたが、今後はこれらのジョブにもForm Magicを活用していく考えだ。
「Form Magicはとくに名刺の組版に強いと聞いているので、繁忙期となる春頃を目標に活用を始めたいと考えています。いま、FFGSさんにレクチャーを受けながら勉強しているところです」(後藤常務)。

Form Magicの高速組版処理により、従来のDTPソフトに比べ大幅な作業時間短縮・
負荷軽減が図れている
■新しいツールを採り入れながら、魅力ある印刷物を提供し続けたい
社会全体でデジタル化・ペーパーレス化が進む中、コトブキ印刷では、印刷物の良さを積極的に発信している。その一つが、新開発の「オリジナルデザインフルカラー領収書」だ。
「お客さまから、『お店でフルカラーの領収書をお渡しすると、きれいですねと反応をいただけたり、驚かれたりする』と伺って、とても嬉しくなりました。やはり、きれいなデザインの領収書は、そのお店の印象を高める効果があると思います」(江幡社長)
コトブキ印刷は今年、この商材で、富士フイルムBIが主催するコンテストプログラム『2025年度イノベーション・プリント・アワード(IPA)』(富士フイルムのデジタル印刷機器を使って製作された印刷物を作品として評価するコンテスト)に応募した。作品名は『One and Only Original Receipt』。同社にとって、初めての国際的コンテストへの挑戦であった。
「応募にあたっては、エントリーシートの作成から全社一丸となって取り組み、楽しみながら勉強もさせていただき、貴重な経験になりました。ぜひ、来年、再来年も頑張りたいと思います」(若菜取締役)
最後に江幡社長は、会社としての今後の事業姿勢について、こう語った。
「世界で最も古い印刷物は、日本の百万塔陀羅尼経と言われています。私は、印刷業を続けていく上で、温故知新の精神が大事だと思っています。今後も、古きに学びつつ、Form Magicのような新しいデジタルツールも採り入れながら、印刷が文化として残っていくよう、魅力的で質の高い印刷物を開発・提供し続けていこうと考えています」

2025.10.09
◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Revoria XMF PressReady導入事例 株式会社帆風 デジタル印刷ジョブのリードタイムの短縮により機動力がさらに向上 基幹システムとの連携で生産工程全体の自動化も視野に


橋田次長 森川課長
東京都内に拠点を持ち、印刷からノベルティ制作、デジタルコンテンツ制作まで幅広く手がける株式会社帆風(本社:東京都新宿区下宮比町2-29、代表取締役社長:須藤高幸氏)は、2025年3月、富士フイルムのデジタルワークフローシステム『Revoria XMF PressReady』(以下、PressReady)を導入し、デジタル印刷ジョブの面付け作業の省力化などにより、リードタイムの短縮を図っている。今後、基幹システムとの連携によってさらなる生産効率アップを実現する計画だ。導入の背景や現時点での効果、今後の活用などについて、生産拠点である竹橋プリンティングセンターの次長・橋田和人氏、POD課 総合職課長・森川幸久氏に伺った。
■都心の大規模工場で超短納期生産を実現
帆風は、1980年に設立された『株式会社養誠社』を前身とする。91年にMac出力センターを開設、96年にオンデマンド印刷サービスを開始するなど、デジタル技術をいち早く採り入れながら業容を拡大してきた。現在、皇居にほど近い千代田区一ツ橋に2,100坪の大規模な生産拠点『竹橋プリンティングセンター』を設け、プリプレスから印刷・加工、配送までを同センター内で完結できる一貫体制を確立。東京23区内であれば入稿から2時間以内に納品というスピード対応を実現している。
受注窓口としては、営業・店舗(オフライン)と、Web(オンライン)を持つ。Web受注サイトは、帆風直営の『Vanfu Online Shop』と、グループ会社が運営する『Suprint(スプリント)』(株式会社ugo)、『イロドリ』(株式会社プリマリール)の計3サイトを設けており、それぞれ、取り扱い商材や価格帯などで特色を持たせている。現状、デジタル印刷ジョブの約65%がWebからの受注だという。
印刷設備は、枚葉オフセット印刷機が5台と、トナーのデジタル印刷機が5台。他に、名刺専用のデジタル印刷機2台と、封筒専用の軽オフセット印刷機21台を備える。加工から梱包、仕分けの工程では、独自の自動化ラインを構築。1日300件近くに及ぶ多種多様なジョブを、正確かつスピーディーに出荷する体制を整えている。
「東京都心に24時間稼働の生産ラインと自社のデリバリー部隊を持ち、都内のお客さまを中心に、高品質な印刷物を小ロット・超短納期でご提供できるところが、当社の大きな強みになっています」(橋田次長)
■属人的な面付け作業をいかに自動化するかが課題だった
同社ではこれまで、刷版の自動仕分け装置やAGV(印刷物自動搬送装置)など、自動化システムを積極的に採り入れ、生産工程全体の効率化を進めてきたが、ここ数年、デジタル印刷のジョブが増加する中で課題となっていたのが、プリプレス工程の省力化だ。入稿データを1件ずつ開いて面付けし、印刷機に送信するという作業に人手がかかり、しかも、ある程度経験を要するケースもあるため属人化していたという。

「従来は、面付け前のデータチェックもすべて人手で行なっていたのですが、独自に『ロボチェック』という仕組みを開発し、Web受注ジョブに関してはデータチェックを自動化しました。ただ、チェック済みのデータを面付けし、仕様に応じて5台あるデジタル印刷機に振り分けるという工程はオペレーターの手作業になっていたため、これを何とか自動化する方法はないかと考えていたのです」(橋田次長)
名刺やチラシなど、シンプルな仕様の面付けは、InDesignのスクリプトなどを使ってスムーズに行なえるようになっていたが、可変データが含まれているものや、複雑な加工を行なうジョブなどは、ポストプレスまで含めた知識が必要になり、作業者が限定されてしまっていたという。また、人が介在する以上、ヒューマンエラーが起こる可能性もあるため、タッチポイントをできるだけ減らすことによってそのリスクをなくしたいという意向もあった。そうした課題の解決策として着目したのがPressReadyだった。橋田次長は「導入に迷いはなかった」と語る。
「FFGSさんのショールームで開催されたイベントで、PressReadyをご紹介いただいたときに、『これだ!』と直感しました。まさに望んでいたソフトが出てきてくれたと。しかも、サブスクで導入できるとのことで、初期費用を抑えられるのはもちろん、環境の変化に柔軟に対応しやすいという点でも、非常に魅力的だと感じました」
2025年3月に導入し、第一段階として、ジョブ件数の多い定型サイズの面付けワークフローを設定し、運用を開始した。

PressReadyによって、属人性の高かった面付け作業がスキルレス化でき、
デジタル印刷の生産性が高まった
■リードタイムが1ジョブあたり10分短縮
PressReadyは、デジタル印刷のデータ入稿からプリプレス、印刷までを一括管理するソフトウェアである。複数台のデジタル印刷機向けのジョブを一元的に管理することができるほか、作業指示書を見ながら人が行なっている面付けや印刷指示などのプリプレス工程の作業を自動化することが可能で、オペレーターの負荷軽減、作業の標準化(属人化の解消)、ヒューマンエラーの削減、生産効率向上といったメリットをもたらす。
帆風ではまず、3つのWebサイト(印刷通販サイト)で受注するデジタル印刷ジョブについて、PressReady上で面付けし、各ジョブに適した印刷機に振り分けて印刷するという運用からスタートしている。
「面付け・印刷指示は、デジタル印刷機のオペレーターが行なっているので、PressReadyによってこれらの作業をスキルレス化できたことは、オペレーターにとって大幅な負荷軽減になっています。入社1カ月ぐらいの若手でも、グルーピングされたジョブを印刷機のプリセットと紐付いたフォルダに入れるだけで簡単に印刷できますから、印刷機での紙の入れ間違いさえなければ、誰でも確実にジョブを流すことができるようになりました。面付けのイージーミスもなくなっています」(森川課長)

24時間、多種多様なジョブが次々と入ってくる中で、デジタル印刷ジョブの65%にあたるWeb受注案件のスキルレス化が図れたことは、生産効率の面でも大きなメリットにつながっているという。
「PressReadyを通すジョブに関しては、リードタイムが1件あたり平均10分ほど短縮されています。入稿から納品まで2時間というスピードを追求している中で、10分の短縮は非常に大きいですね。その積み重ねで、月単位では何十時間、何百時間もの短縮になっています。また、定型サイズジョブの生産効率が上がったことで、カスタムサイズなどの付加価値の高い仕事に使える時間が増えたことも大きな効果です」(橋田次長)
デジタル印刷機の稼働効率もさらに向上している。
「PressReadyによって仕事がよりスムーズに流れるようになったことで、デジタル印刷部門の生産能力が一段と高まりました。この効果を活かし、オフセットで印刷していた小ロットジョブのデジタル印刷への切り替えを進めています。その結果、デジタル印刷機の出力量はPressReady導入前の1.5倍ほどになっています。受注件数そのものが増加していることもありますが、現在、デジタル機のカウンター数は1台につき月25万を超え、5台で100万カウンターに届きそうな状況です」(森川課長)

帆風では5台のデジタル印刷機を、紙種やサイズ、ロットなどによって使い分けている
■基幹システムとの連携で、受注から印刷までの完全自動化を目指す
現在、部分的な活用を始めている段階ではあるが、早くも明確な導入効果が得られているという帆風。今後は、Web受注だけでなく、オフラインで受注するジョブについても、PressReadyの運用フローに組み込み、デジタル印刷工程全体の効率化を進めていく考えだ。
「営業経由、あるいは店舗窓口で受注するジョブは、お客さまのデータが不完全なケースも多いため、現状、本社で人の目によるデータチェックを行なってからPDF化し、デジタル印刷のサーバーに入れる形をとっているのですが、これらのジョブも、ファイル名をルールに則って確実にリネームすれば、PressReadyを通すことができると思います。人手による入力を挟むとエラーのリスクが出てくるので、自動リネームツールなどを使ってミスをなくせば、すべてのデジタル印刷ジョブをPressReady経由で流すことが可能になるでしょう。ぜひ実現して、デジタル印刷の生産性をさらに高めていきたいですね」(橋田次長)
また、PressReadyと基幹システムとの連携フローの構築も進行中だ。入稿から印刷までのタッチポイントを最小化し、リードタイムのさらなる短縮を目指す。
「デジタル印刷の部門内に関しては、理想的なフローがかなりのレベルまでつくれるという手応えは感じています。特定のサイズ・紙種のオーダーが入ったときに自動で出力できるところまでは検証できているので、あとは基幹システムが書き出したCSVデータをPressReadyで受け取る環境が構築できれば、次の段階に進めると思います。CSVを書き出すときに、言葉や項目などを、PressReadyやデジタル印刷機と互換性がとれるようルール付けすれば、オーダーが入った瞬間に自動でジョブが流れる仕組みが実現できるのではないかと。将来的には、基幹システムの受注情報をもとにPressReady上で配送の自動振り分けも行ない、後工程まで含めた効率化を図れればと考えています」(森川課長)
導入当初の「面付けを中心としたプリプレス作業の効率化」という狙いは、受注から配送までの工程全体を見据えた自動化の取り組みへと発展している。橋田次長は最後に、「PressReadyを運用しながらさまざまな機能を知り、想像以上に多くのメリットが得られることがわかってきた。今後も、FFGSさんにアドバイスをいただきながら、より効果的な活用方法を見出していきたい」と期待を込めた。
2025.09.04
◆モリサワ フォントの意識調査を実施 働く男女の約半数がシチュエーションによってフォントを使い分け、 プレゼン資料、報告書、謝罪文などビジネスシーンで選ばれるフォントとは
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、フォントを日常的に使用していると考えられる20〜50代の働く男女500名を対象に、このほど「フォントに関する意識調査」を実施した。約半数である45%がシチュエーションによってフォントを使い分けていると回答を得たほか、各シチュエーションで適切だと感じるフォントなどについても調査した。
モリサワは「大阪・関西万博PRブロンズパートナー」として協賛しており、これを記念して開設した大阪・関西万博特設サイトを公開中であるが、その中で、フォントを使ってデジタルスタンプを作成できる「フォント de スタンプ」などのフォントを使ったコンテンツを公開している。同調査はこれらの活動の一環で実施したもので、デザインなどの専門的な職種に限定しない働く男女を対象とし、フォントをツールやシチュエーションによって変えているかや、好みのフォントが決まっているかなどについて調査した。
■フォントにこだわりがあるか、ツールによって使い分けているか
フォントにこだわりや気に入っているフォントがあるか聞いたところ、「ある(16.0%)」、「どちらかといえばある(26.6%)」と回答した人を合わせて4割以上の人がフォントにこだわりを持っていることがわかった。
また、メールやSNS、仕事で使うツールなどにおいて、デフォルトのフォントから自分好みのフォントに変えているか調査したところ、「基本変えている(18.0%)」、「ものによるが変えている(29.2%)」と、半数近くの人が自分好みのフォントにカスタマイズしていることがわかった。
フォントを自分好みのものに変えている人にその理由を聞いたところ、「自分好みのフォントの方が見やすいから(66.5%)」、「好みのフォントがあるから(33.9%)」、「変えたフォントの方が適していると思うから(26.3%)」が上位となる結果となった。


■シチュエーションによってフォントを使い分けているか、各シチュエーションで適切だと感じるフォントは
プレゼン資料、謝罪文など、さまざまなシチュエーションに応じてフォントを使い分けているのかも調査した。その結果、「使い分けている(20.2%)」、「どちらかといえば使い分けている(24.8%)」を合わせて45%と、半数近くの人が状況に応じてフォントを使い分けていると回答した。年代別では、フォントを使い分けている人は20代で47.2%、30代で51.2%、40代で38.4%、50代で43.2%でした。比較的若年層の方が、フォントを使い分けている人が多い傾向にあることがわかった。


また、実際にどのフォントを使うのが適切だと思うかシチュエーション別で回答してもらったところ「謝罪文書」「ビジネスメール」「プレゼン資料・企画書・報告書」「社内報」「財務資料」といったビジネスシーンでは「明朝体」に最も多く票が集まった。ビジネスシーン以外の「LINEなどSNS」「TVのテロップ」では、「明朝体」のほか「ゴシック体」「丸ゴシック体」「UD書体」「デザイン書体」「装飾書体」「手書き書体」などにも票が分かれる結果になった。また「看板・チラシ・推し活のうちわ等祭事・催し事関連」においては「デザイン書体(33.0%)」「丸ゴシック体(30.6%)」「YouTubeなど動画コンテンツ」においては「手書き書体(38.8%)」「装飾書体(35.8%)」など、比較的ポップな印象のフォントが適切だと感じる人が多い傾向にあることがわかった。


さらに、文章とフォントが合っていないなど、フォントに対して違和感を覚えたことはあるかも調査をした。「あてはまるものはない」と回答したのは67.2%で、全体の32.8%、つまり約3人に1人は、違和感を覚えたことがあるようである。違和感を覚えたことがあるシチュエーションについて調査したところ、1位は「ビジネスメール(36.0%)」、次いで「謝罪文書(32.3%)」、「プレゼン資料・企画書・報告書(24.4%)」という結果となった。どんな違和感を覚えたのか具体的に聞くと、「ビジネスのメールにも関わらず遊びに使用するようなフォントで誠実さが伝わらない(神奈川県・44歳女性)」、「謝罪文でポップな文字が使われており誠意が伝わらなかった(青森県・38歳男性)」などの声が寄せられた。
■好きなフォント(男女別・年代別)
好きなフォントの分類について聞いたところ、最も多かったのは「明朝体(35.2%)」で、2位は「ゴシック体(18.8%)」、3位は「手書き書体(14.4%)」だった。「明朝体」が好きな理由としては「最も見慣れているから」「一番見やすく無難」「上品で誠実なイメージがあるから」といった声が寄せられた。「ゴシック体」は「シンプルでどこでも使える」「見やすく誰でも読みやすい」「かたすぎず、砕けすぎていないから」、「手書き書体」は「可愛らしいが読みやすい」「アナログで書いたような温かみがあるから」「温かみと愛嬌があり柔らかい印象を受けるから」との声が集まった。
男女別でみると上位3位のランキングは全体と同じだったが、4位は男性では「筆書体(11.2%)」、女性は「丸ゴシック体(12.8%)」となった。年代別では、1位は「明朝体」、2位は20代・30代が「ゴシック体(20代:25.6%、30代:24.8%)」、40代が「手書き書体(16.0%)」、50代が「UD書体(17.6%)」と年代によって好みが分かれる結果となった。


■「フォント de スタンプ」で使えるフォントの中で最も知名度が高いのは
モリサワの大阪・関西万博特設サイトでは、フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」を展開しており、大阪・関西万博モチーフのデザインを含むフレーム(台紙)とモリサワの12種類のフォントを使って、自身の好きな言葉や名前を入力したオリジナルデジタルスタンプ(スタンプ形式のデジタル画像)を作成、ダウンロードすることができる。今回の調査では、スタンプで使用できるフォントの中から一部のフォントについて、フォント名を記述式で回答。その中で最も正答率が高かったのは推し活うちわの文字などに人気の「勘亭流」だった。この機会にぜひフォントの名前を覚えて、勘亭流など12種類のフォントを使ったオリジナルデジタルスタンプを作るよう、同社は促している。
フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」
https://fontstamp.morisawa.co.jp/stamp/

■️フォントの知識について
「BIZ UDゴシック/BIZ UD Pゴシック」など、フォントには「P」がついているものとそうでないものがある。Pなしのフォントは等幅フォントで、かな・漢字は全角、英数は半角の等幅で表示されますが、P付のフォントは“プロポーショナルフォント”と言い、英数やかなの文字幅が文字の形によって異なる。この違いを知っているか聞いたところ、「知っている(3.6%)」と回答した人は1割にも満たない結果となった。「なんとなく使い分けているが、違いはよく知らない(33.2%)」は約3割いました。フォント自体の存在を知っている人は一定数いるものの、フォント名の認知度と同じように、フォントに関する専門的な知識は大多数の人が持っていないことがわかった。


モリサワでは、フォントや文字について気軽に学べるよう、大阪・関西万博特設サイトにおいて、クイズ王伊沢拓司氏が率いる知的エンタメ集団「QuizKnock」とのコラボレーションしたクイズコンテンツを公開している。「QuizKnock」が制作したクイズを通して、楽しく学び「フォントマスター」に挑戦してみることを進めている。明日からフォントの見方や選び方が変わるかも知れないかも。
「QuizKnockのフォント魅力発見!」目指せ全問正解!みんなで挑戦しよう!
https://fontstamp.morisawa.co.jp/quiz/
調査概要
・調査テーマ:フォントに関する意識調査
・調査方法:WEBアンケート調査
・調査対象者:全国の20~50代の働く男女 計500名
・調査期間:2025年8月20日~22日
・調査主体:株式会社モリサワ
・調査機関:株式会社ネオマーケティング
※今回の結果は、調査対象における年代別・男女別の回答傾向を示したもので、すべてに当てはまるものではない。
モリサワでは、「フォント de スタンプ」で作成したデジタルスタンプが、本物のハンコになって届く「万博記念!フォントが選べるオリジナルハンコプレゼント」キャンペーンも実施中である。ハンコのハンドル部分は、大阪・関西万博の公式キャラクターミャクミャクのデザインとなっており、世界に一つだけのオリジナル万博グッズになるかもしれない。
「万博記念!フォントが選べるオリジナルハンコプレゼント」キャンペーン
https://fontstamp.morisawa.co.jp/campaign/
モリサワと大阪・関西万博について

モリサワは「大阪・関西万博PRブロンズパートナー」として協賛し、大阪・関西万博の会場サインやアプリなどで使用するための各種フォントも提供している。また、「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」のサポーターとして、展示ディスプレイや平面サインなどで使用されるフォントを提供しているほか、その他のパビリオンでも各種フォントが採用されている。
モリサワについて
株式会社モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けているフォントメーカー。Windows 10以降に搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体など、より多くの人にとって読みやすく設計されたUDフォントも開発している。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa FontsやUDフォント60書体が使えるMORISAWA BIZ+のほか、機器やアプリケーションへの組込みフォントやWebフォントなど、利用環境に合わせたさまざまなフォントサービスを提供している。
モリサワのUDフォントについて
モリサワのUDフォントは、「文字のかたちがわかりやすいこと」「文章が読みやすいこと」「読み間違えにくいこと」をコンセプトに開発されている。具体的には、濁点や半濁点を大きくして、区別をつけやすくしているほか、シルエットの似た文字を判別しやすくするために、はなれを明確にするなどの工夫をしている。第三者機関と共同で可視性・可読性に関する比較研究報告も実施している。
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ EXPO2025推進室
E-mail:EXPO2025@morisawa.co.jp
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2025.09.03
◆サイバーテック Web CMS利用者向けオウンドメディア開設! WordPressの活用をサポートする「WordPress通信」を開設
ITで企業のDX対応をサポートする株式会社サイバーテック(代表取締役社長:橋元 賢次、本社:東京都渋谷区、以下 サイバーテック)は、全世界で一番利用されているWeb CMS「WordPress」に関するオウンドメディア「WordPress通信」を2025年9月1日に開設した。
同社は、かねてより実施している「マニュアルDX」事業とともに、CMSの新規導入や移行をはじめ、サーバーを含めたWebサイト運用やWebマーケティング支援まで、企業のWebサイトをフルサポートする「Webソリューション」事業を実施している。今回の「WordPress通信」において、手軽に扱うことができるWeb CMS「WordPress」を活用したWebサイトを公開、あるいは運用を実施しているWeb担当者の皆様に有益な情報を提供できることを目指したオウンドメディアとして「WordPress通信」を開設した。
WordPressに関しては、新バージョンの情報やセキュリティアラート、プラグインなどの情報はいち早く英語圏でアナウンスされているが、サイバーテックは英語圏であるフィリピン セブ島に自社オフショア拠点を有しており、常にWordPressの最新情報を入手することが可能であることから、会員登録したユーザーに対して、WordPressに関するスピーディな情報提供を実施することが可能である。(会員登録は無料)
サイバーテックは、WordPressを活用している多くの日系企業の皆様をサポートできるよう、利用価値の高いオウンドメディアとして、今回リリースした「WordPress通信」を展開していく。


■「WordPress通信」特長
【脆弱性などのセキュリティに関する情報をいち早くGetしたい!】
↓
◎メールでのご案内:WordPressに関する最新情報は、メールで定期的に配信!
メールアドレスなどの情報を登録していただくことで、WordPressに関する最新情報や新着コンテンツを定期的にメールでお知らせいたします。通常利用であれば、費用はもちろん無料です。
【有効なプラグインをもっと知りたい・プラグインの設定がうまくできない!】
↓
◎検証済コンテンツ:エンジニアが実際に行った操作や設定情報のみを公開!
プラグインの設定など、エンジニアが実際に操作や設定を行った内容のみを掲載しているため、釣りコンテンツなどはありません。実操作に基づいた内容のため、掲載情報は安心して活用いただけます。
【豊富な情報は英語圏にあるのは分かっているけれども、手出しできない!】
↓
◎英語圏のセブ島:技術情報の中心は英語圏。いち早く情報取得~和訳済のコンテンツ!
ITに関する情報は英語圏が中心ですが、WordPressも同様です。当社は公用語が英語であるフィリピンセブ島の自社オフショア拠点で日々リサーチを行っており、英語圏の最新情報をスピーディに取得後、日本語でお届けします。
■「WordPress通信」紹介ページ
WordPressを活用する情報サイト「WordPress通信」は以下となります。
URL: https://wordpress.cybertech.co.jp/
<同件に関する問い合わせ先>
株式会社サイバーテック 管理部
広報担当:薮田
〒150-0044 東京都渋谷区道玄坂1-20-1 Osawa Bldg.5階
TEL: 03-5457-1770
FAX: 03-5457-1772
URL: https://www.cybertech.co.jp/
2025.08.28
◆モリサワ QuizKnock×モリサワのフォントクイズを大阪・関西万博特設サイトにて公開!全問正解でフォントマスターを目指そう
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)の「大阪・関西万博PRブロンズパートナー」として協賛していることを記念し開設した大阪・関西万博特設サイトにおいて、株式会社baton(代表取締役:衣川洋佑 東京都品川区)が運営するQuizKnockとのコラボレーションによるクイズページを、このほど、新たに公開した。

今回公開したクイズページは、「QuizKnockのフォント魅力発見! 目指せ全問正解!みんなで挑戦しよう!」と題し、フォントや文字にまつわるクイズを楽しむことができる。 Webサイトや本、新聞や雑誌の記事、動画の字幕、案内標識など日常のさまざまな場面でフォントを見たり使ったりしている中で、フォントの特徴や使い分けについて、クイズ王 伊沢拓司氏が率いる知的エンタメ集団「QuizKnock」が制作したクイズを通して、楽しく学べる内容になっている。クイズは全部で10問、正答率によって、「フォントマスター」「フォント上級者」などにレベル分けされる仕組みになっており、楽しみながらフォントをマスターできる。同社では全問正解に挑戦することを促しているが、それによって、明日からフォントの見方や選び方が変わるかもしれない。
「QuizKnockのフォント魅力発見!」目指せ全問正解!みんなで挑戦しよう!
https://fontstamp.morisawa.co.jp/quiz/
また、モリサワの大阪・関西万博特設サイトは、「フォントの世界へようこそ クイズで学び、スタンプで遊ぼう」と題して、文字の力で大阪・関西万博を盛り上げる、さまざまなコンテンツを掲載している。フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」では、大阪・関西万博モチーフのデザインを含むフレーム(台紙)とモリサワのフォントを使って、自分の好きな言葉や名前を入力したオリジナルデジタルスタンプ(スタンプ形式のデジタル画像)を作成、ダウンロードすることができる。ダウンロードしたデジタルスタンプは、電子印鑑として使うのはもちろん、SNSのアイコンや写真、メッセージカードに加工するなど自由に利用することが可能である。クイズに登場する一部のフォントも選択することができので、この機会にフォントを変えることで言葉の印象が変わる楽しさを体験してみることを薦めている。
モリサワの大阪・関西万博特設サイト https://fontstamp.morisawa.co.jp/

また、作成したデジタルスタンプが、本物のハンコになって届く「万博記念!フォントが選べるオリジナルハンコプレゼント」キャンペーンも実施中。ハンコのハンドル部分は、大阪・関西万博の公式キャラクターミャクミャクのデザインとなっており、世界に一つだけのオリジナル万博グッズになるかもしれない。
「万博記念!フォントが選べるオリジナルハンコプレゼント」キャンペーン
https://fontstamp.morisawa.co.jp/campaign/

QuizKnockについて
QuizKnock(クイズノック)は、クイズ王・伊沢拓司が中心となって運営している、エンタメと知を融合させたメディアである。「楽しいから始まる学び」をコンセプトに、何かを「知る」きっかけとなるような記事や動画を毎日発信中。YouTubeチャンネル登録者数は250万人を突破(2025年8月時点)。
モリサワと大阪・関西万博について
モリサワは「大阪・関西万博PRブロンズパートナー」として協賛し、大阪・関西万博の会場サインやアプリなどで使用するための各種フォントも提供している。また、「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」のサポーターとして、展示ディスプレイや平面サインなどで使用されるフォントを提供しているほか、その他のパビリオンでも各種フォントが採用されている。
モリサワについて
株式会社モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けているフォントメーカーです。Windows 10以降に搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体など、より多くの人にとって読みやすく設計されたUDフォントも開発している。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa FontsやUDフォント60書体が使えるMORISAWA BIZ+のほか、機器やアプリケーションへの組込みフォントやWebフォントなど、利用環境に合わせたさまざまなフォントサービスを提供している。
モリサワのUDフォントについて
モリサワのUDフォントは、「文字のかたちがわかりやすいこと」「文章が読みやすいこと」「読み間違えにくいこと」をコンセプトに開発されている。具体的には、濁点や半濁点を大きくして、区別をつけやすくしているほか、シルエットの似た文字を判別しやすくするために、はなれを明確にするなどの工夫をしている。第三者機関と共同で可視性・可読性に関する比較研究報告も実施している。
●同件に関する問い合わせ
株式会社モリサワ EXPO2025推進室
E-mail:EXPO2025@morisawa.co.jp
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2025.08.20
◆モリサワ 総合モビリティカンパニー Hondaのコーポレートフォント 「Honda Global Font」ファミリーを開発
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、本田技研工業株式会社(取締役代表執行役社長:三部敏宏 本社:東京都港区、以下Honda)のコーポレートフォント「Honda Global Font」ファミリーをこのほど開発した。

Hondaは、幅広いモビリティやサービスを世界中のユーザーに届けしている総合モビリティカンパニーである。100年に1度ともいわれる大きな変革期を迎えているなか、2001年に策定されたグローバルブランドスローガン「The Power of Dreams」を2023年に再定義し、改めて「Hondaのブランドマネジメントの起点」と位置付けた。夢のある商品・サービスをはじめとしたあらゆる企業活動を通して、この再定義に込めた想いを体現していくことで、よりHondaらしさを際立たせ、存在を期待される企業であり続けることを目指している。
そして、このグローバルブランドスローガンを起点としたブランディングの一環としてコーポレートフォントの策定が検討され、多数のオリジナルフォント開発実績があるモリサワが、「Honda Global Font」ファミリーを開発・提供した。「Honda Global Font」ファミリーの活用によって、Hondaブランドの発信の一貫性を高めるとともに、社内ブランディング意識の向上などが期待されている。

今回開発した「Honda Global Font」ファミリーは、欧文フォントの「Honda Global Font EN」と和文フォントの「Honda Global Font JP」、そして長体幅にしたUIフォント。Hondaのブランドデザインを手掛けるブランド・コミュニケーションセンターのチームと、モリサワのプロジェクトメンバーが、両社の垣根を越えてアイデアを交わし合い、開発が進められた。
同フォントは、Hondaの人中心思想に基づいて、モビリティに求められる瞬間認知等の機能性を前提に、一人ひとりの強い意思を想起させるフォントとしてデザインされた。

欧文フォントのHonda Global Font ENは、モリサワの「Clarimo UD PE」をベースにカスタマイズしたサンセリフ体である。大きめの字面やオープンな開口部の処理によって、走行中での文字の瞬間的な認知のしやすさに配慮している。また、安定感のある凛とした骨格と、勢いのある筆の運び、末端まで意識が通った丁寧な所作によって先進的かつこだわりを感じるモダンでクラフテッドな印象を作り出している。
そして、和文フォントのHonda Global Font JPは、モリサワの「あおとゴシック」をベースとしながら、有限会社字游工房の書体設計士 鳥海修氏が監修に携わり開発したゴシック体である。欧文と同じく視認性などの機能面に配慮しながらも、かなの横画に右上がりの傾斜を持たせることで、和文ならではの自然なリズムを表現している。ストロークの抑揚と骨格には筆のニュアンスを取り入れて、一文字ずつに豊かな表情と引き締まった印象を持たせたフォントとしている。
完成した「Honda Global Font」ファミリーは現在、社内文書をはじめ名刺、封筒といったビジネスツールなどHonda社内におけるコミュニケーション領域で活用されている。今後は、さまざまなブランドコミュニケーションを通じて、対外発信でも標準フォントとして使用されるほか、製品のディスプレイやメーター、カタログなどにも順次搭載・使用され、運用が段階的に拡大する予定である。
モリサワについて
株式会社モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けているフォントメーカーである。Windows 10以降に搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体など、より多くの人にとって読みやすく設計されたUDフォントなどを開発している。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa FontsやUDフォント60書体が使えるMORISAWA BIZ+のほか、機器やアプリケーションへの組込みフォントやWebフォントなど、利用環境に合わせたさまざまなフォントサービスを提供している。また、コーポレートフォントや製品サービス向けの専用フォントなど包括的な利用の提案も行っている。
その他の採用事例は以下より
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/original-font/
●同件に関する問い合わせ
株式会社モリサワ エンタプライズ営業部
E-mail:enterprise-sales@morisawa.co.jp
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※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2025.08.07
◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Revoria Press PC1120導入事例――株式会社新藤慶昌堂 特殊トナーを用いたビビッドな色再現が、品質重視の同人誌市場で高評価 大容量スタッカー・自動検査システムで大ロットジョブでも品
1931年創立の老舗総合印刷会社、株式会社新藤慶昌堂(本社:東京都江戸川区松江7-6-18、代表取締役:藤江弘明氏)は、2024年7月、富士フイルムのプロダクションカラープリンター『Revoria Press PC1120』(以下 PC1120)を導入し、商業印刷の小ロットジョブに加えて、高い印刷品質・表現力が求められる同人誌や、1万~2万部の大ロットの書籍・パンフレットなどの仕事にも活用している。また、デジタル印刷ならではのメリットを活かして作業の効率化を進め、生産性向上も実現している。導入の背景や効果、今後の展開などについて、生産管理本部デジタルプレスグループのグループリーダー・永井悟士氏に伺った。

■同人誌の受注拡大が見込める中、生産力の増強が課題に
新藤慶昌堂は、1931年に『新藤画版所』として設立された、90年以上の歴史を持つ老舗総合印刷会社である。創業当時はノート、ポスター、カレンダーといった紙工品の卸売業などを手がけていたが、数度の社名変更を経て2018年に『株式会社新藤慶昌堂』となり、現在は国内6拠点、従業員数160名の規模で、デザインから配送まで、幅広い商材やサービスを提供している。

同社が初めてデジタル印刷機を導入したのは20年以上前。短納期のチラシや名刺といったオンデマンド市場を開拓しながら、デジタル印刷ビジネスの知見を蓄積してきた。2016年には、デジタル印刷サービスを担当するデジタルプレスグループが両国から千葉工場へと移転。製版部門・刷版部門・デザイン・Web制作とさまざまな部署を経験してきた永井氏が、グループリーダーに就任した。
同グループでは現在、3台のデジタル印刷機と後加工機を保有し、小ロットジョブから1~2万部という大ロットの書籍やパンフレット、永井氏が立ち上げた同人誌印刷サービスのジョブを、出力から梱包・発送まで4名のチームで一貫生産することで、幅広いニーズに応えている。
そんな同社がPC1120の導入検討を始めたのは、2024年1月頃。当時運用していたデジタル印刷機のうち1台の保守サポートが切れ、そのうえ機械トラブルが増加し生産性が下がっていた。

「当時、デジタルプレスグループでは“1台で1時間あたり1,000枚”を出力の目安にしていましたが、その実現が厳しくなっていました。また、同人誌印刷サービス『PriPera(プリペラ)』が軌道に乗ってきたタイミングでもあり、これから拡大していくマーケットが目の前にあるのに生産力が落ちていくことに、危機感を持ち始めていたのです。そんな状況を打開するためには、新機種への入れ替えが必須でした。せっかくなら、品質と生産性を高いレベルで兼ね備えたものを入れようと考え、検討を進めました」(永井氏)
■“ワクワク・ドキドキできるハイエンド機”としてPC1120を選択
機種選定において永井氏は、2つの点を重視したという。
「まず、営業やお客さまに満足していただける高画質と、大ロットにも対応可能な生産性を持つハイエンド機であること。そしてもう一つ、当グループのメンバー全員が『これから自分がどんなふうに仕事をしていくのかが想像でき、ドキドキ感・ワクワク感を持てる機材』であること。これがとても重要だと考えました」

2024年5月に、グループメンバー全員と前工程を担当するスタッフで、FFGSのショールームを訪問。実機やサンプルを見ながら、PC1120の画質や表裏見当精度、生産性などを確認するとともに、特殊トナーを使うことで広がる表現の可能性についてFFGSから説明を受け、イメージを膨らませていった。
「デジタルプレスの分野を長らく牽引してきた富士フイルムさんですから、製品のスペックとか品質についてはまったく心配していませんでしたし、長いお付き合いの中で、メーカーとしての信頼感もありました。あとは実際にこの機械を見てチームのみんなが『使ってみたい!』と思えるかどうか。そこがポイントでした」(永井氏)
こうしてメンバー全員が期待を持って選んだのがPC1120だった。同年7月には千葉工場に設置、夏に開催される同人誌即売会に向け、早速フル稼働を開始した。
今回同社が導入したPC1120は、後加工の作業をスムーズにするため、連続出力を可能にする大容量スタッカーや、合紙を差し込むインターポーザーといったオプションを採用。さらに自動検査システムも搭載し、万全の態勢を整えた。
「大きいロットの仕事でもしっかりと品質と生産性を維持するには、大容量スタッカーと検査システムは必要不可欠な組み合わせだと考えました」(永井氏)
■期待を超える印刷品質、現場のマルチタスク化によりサービス向上
PC1120を導入して最初に実感したメリットは、つねに安定した仕上がりが得られる「品質・安定性の高さ」だったと永井氏は語る。
「企業様からの仕事では、データ通りの忠実な再現が求められます。その点、PC1120の品質と安定性は非常に心強いものがあります。一方、同人誌の仕事では、イベント会場でパッと見たときのインパクト、“表紙のきれいさ”が何より重要になります。それも普通のきれいさではなく、“期待の上を行くきれいさ”が求められる。納品後、イベント会場に視察に行くこともあるのですが、そのときにお客さまから 『すごくきれい!』と喜びの声を直接お聞きすると、“期待以上の品質”の大切さをあらためて感じますね」(永井氏)
もう一つ、PC1120を導入したことで格段に向上したのが、デジタルプレスグループ全体の作業効率と生産性だという。
「導入・設置したのが同人誌の大きなイベントの直前だったのですが、メンバーの協力もあり、うまく立ち上がってくれて、稼働開始直後からトラブルもなくフル回転で生産に入ることができ、納期に間に合わせることができました」(永井氏)
このようなスムーズな立ち上がり、効率的な生産が実現した背景には、永井氏を含めた4名のグループメンバー全員が製本工程経験者であることも挙げられる。

「後工程をわかった上で出力するのと、データを出力することだけを仕事にするのとでは大きな違いがあります。当グループは、全員が出力から出荷まですべての工程を理解し、サポートし合える体制になっています。そんな環境にあって、PC1120の導入によって出力オペレーションの負荷が大幅に軽減されたので、全体の生産性向上につながっているのだと思います」(永井氏)
加えて、PC1120の大容量スタッカーや検査システムなどにより、出力している間にさまざまな作業を並行して進める「マルチタスク」的な動きができるようになったことも、生産性向上に大きく寄与している。とくに、製本加工や梱包、発送まで次々と効率よくこなさなければならない小ロット・短納期の仕事では、マルチタスクを可能にするPC1120は重要な役割を果たしている。
■PC1120のメリットをさらに引き出し、新たなサービス・商材の提供へ
新藤慶昌堂では現在、PC1120の大きな特徴である特殊トナーを前面に打ち出した新しいサービスや商材の準備を進めている。その中には、ピンクトナーを使った同人誌向けサービスや、ゴールドトナーを活用したカレンダーなどがある。
社内の経験値を蓄積するため、複数の同人誌の顧客に了解を得てピンクトナーを試験的に使用したところ、「イベント会場で飛ぶように売れた」との反応があったという。
「イベントでは、たくさんの同人誌がテーブルに並べられるわけですが、その中で、ピンクトナーを使った鮮やかな表紙は来場者の目を引き、予想以上に売れ行きが良かったそうです。特色の効果をあらためて実感しましたね」(永井氏)
また、同社では、PC1120の品質の高さを活かし、「営業がオフセット印刷・デジタル印刷を意識せずに仕事を流せる環境の構築」を目指している。現在は大部分の仕事で、顧客の予算感や納期などをもとに、オフセット印刷/デジタル印刷への振り分けを営業が判断しているが、後工程まで含めた効率・コスト面を考えると、デジタル印刷の方がメリットが大きくなるケースは多いという。
一方、社内にはデジタル印刷の品質に対する不安がまだ残っているといい、永井氏は「オフセット機とデジタル機のシームレスな活用を実現するためには、いままでのデジタル印刷に対するマイナスのイメージを払拭する必要がある」と語る。

「PC1120の品質の高さ、オフセットと遜色のない仕上がりを営業にしっかりと見てもらい、理解を促しつつ、活用の幅をさらに広げていきたいと思っています」(永井氏)
今後、新しいサービス・商材の開発や生産環境づくりを進めていくにあたり、FFGSの役割に対する期待も大きいという。永井氏は最後にこのように語ってくれた。
「私はこれまで、製本、製版、デザイン、Web制作、刷版などさまざまな部署を経験し、その過程で社内にたくさんの“相談できる仲間”ができましたが、FFGSさんも、サービスや商材のイメージを一緒に膨らませてくれたり、それを具現化する方法を一緒に考えてくれたりする仲間だと思っています。こうした仲間は、PC1120を有効に活かしていく上で欠かせない存在です。今後、デジタルプレスグループのメンバーの力も借りながら、PC1120のメリットをもっと引き出し、新藤慶昌堂としての商品開発力・提案力の底上げを図っていきたいと考えています」

■お客様プロフィール
株式会社 新藤慶昌堂
本 社:東京都江戸川区松江7丁目6-18
千葉工場:千葉県千葉市稲毛区六方町218-1
■関連リンク
「Revoria Press PC1120」に関する詳細はこちら
2025.08.06
◆モリサワ 大阪・関西万博記念、好きな言葉&デザイン&フォントでデジタルスタンプが作れる特設サイト「フォント de スタンプ」公開! ミャクミャクデザインのハンコが当たるキャンペーンも同時開催
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)において「大阪・関西万博PRブロンズパートナー」として協賛していることを記念し、このほど、大阪・関西万博特設サイトを開設、フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」を公開した。

フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」は、大阪・関西万博モチーフのデザインを含むフレーム(台紙)とモリサワのフォントを使って、自身の好きな言葉や名前を入力したオリジナルデジタルスタンプ(スタンプ形式のデジタル画像)を作成、ダウンロードでき、フォントを変えることで言葉の印象が変わる楽しさが体験できる。ダウンロードしたデジタルスタンプは、電子印鑑として使うのはもちろん、SNSのアイコンや写真、メッセージカードに加工するなど自由に利用できる。
また、作成したデジタルスタンプが、本物のハンコになって届く「万博記念!フォントが選べるオリジナルハンコプレゼント」キャンペーンも実施している。ハンコのハンドル部分は、大阪・関西万博の公式キャラクターミャクミャクのデザインとなっており、世界に一つだけのオリジナル万博グッズになるかもしれない。

■フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」
https://fontstamp.morisawa.co.jp/stamp/
フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」のフレーム(台紙)デザインは全部で9種類、期間限定で大阪・関西万博モチーフのデザインを選ぶこともできる。選べる12種類のフォントは、モリサワの代表的なユニバーサルデザイン(UD)フォントで、大阪・関西万博の会場サインなどに協賛で提供している「UD新ゴ」や、推し活うちわの文字などで人気の高い「勘亭流」、ビジネスシーンでも使用頻度の高い「正楷書CB1」、教育現場でも注目されている「UDデジタル教科書体」や「UD学参丸ゴシック」、近年人気の手書き風フォント「ぺんぱる」などで、自分にぴったりのオリジナルデジタルスタンプを作成することができる。

■「万博記念!フォントが選べるオリジナルハンコプレゼント」キャンペーンについて
フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」でデジタルスタンプを作成し、応募した中から抽選で100名に、「万博記念!フォントが選べるオリジナルハンコ」をプレゼントするキャンペーン。
https://fontstamp.morisawa.co.jp/campaign/
プレゼント内容:
応募作品をもとに制作した「万博記念!フォントが選べるオリジナルハンコ」ハンコのハンドル部分は、大阪・関西万博の公式キャラクターミャクミャクをあしらったデザイン

◆応募条件:
・「フォントde スタンプ」サイト(https://fontstamp.morisawa.co.jp/stamp/)でデジタルスタンプを作成した人
・送付先に、日本国内の住所を持っている人
◆応募期間:
2025年8月6日(水)〜9月29日(月)
当選発表:
プレゼントの発送をもって当選発表とさせていただきます。
◆応募規約:
以下より確認。
https://fontstamp.morisawa.co.jp/campaign/terms/
注意事項など:
特設サイト(https://fontstamp.morisawa.co.jp/campaign/)で確認を。

■モリサワ大阪・関西万博特設サイトについて
「フォントの世界へようこそ クイズで学び、スタンプで遊ぼう」と題して、文字の力で大阪・関西万博を盛り上げる特設サイト。フォントを選んで作れる!「フォント de スタンプ」のほか今後は、クイズ王伊沢拓司氏が率いる知的エンタメ集団「QuizKnock」とコラボレーションしたフォントのクイズも公開予定である。
モリサワ大阪・関西万博特設サイト
https://fontstamp.morisawa.co.jp/
モリサワと大阪・関西万博について
モリサワは「大阪・関西万博PRブロンズパートナー」として協賛し、大阪・関西万博の会場サインやアプリなどで使用するための各種フォントも提供している。また、「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」のサポーターとして、展示ディスプレイや平面サインなどで使用されるフォントを提供しているほか、その他のパビリオンでも各種フォントが採用されている。
モリサワについて
株式会社モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けているフォントメーカーである。Windows10以降に搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体など、より多くの人にとって読みやすく設計されたUDフォントも開発している。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa FontsやUDフォント60書体が使えるMORISAWA BIZ+のほか、機器やアプリケーションへの組込みフォントやWebフォントなど、利用環境に合わせたさまざまなフォントサービスを提供している。
モリサワのUDフォントについて
モリサワのUDフォントは、「文字のかたちがわかりやすいこと」「文章が読みやすいこと」「読み間違えにくいこと」をコンセプトに開発されている。具体的には、濁点や半濁点を大きくして、区別をつけやすくしているほか、シルエットの似た文字を判別しやすくするために、はなれを明確にするなどの工夫をしている。第三者機関と共同で可視性・可読性に関する比較研究報告も実施している。
https://www.morisawa.co.jp/fonts/udfont/
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株式会社モリサワ EXPO2025推進室
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2025.08.05
◆モリサワ 新書体を2025年10月と2026年初頭にリリース 第1弾はタイプバンクフォント、写研フォントを含む85ファミリーを予定 〜新書体ティザーサイトを8月5日公開〜
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151
代表、以下モリサワ)は、2025–2026年新書体として、このほど、第1弾ラインナップを2025年10月、第2弾を2026年初頭にリリース予定であることを発表した。
2025年10月に予定している新書体第1弾では、長年愛されてきた書体を中心に拡充していく。これまで「TypeBank PASSPORT」から提供してきた個性豊かなタイプバンクフォントがフォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」で使用できるようになるほか、昨年に続き、写研書体のOpenTypeフォント開発プロジェクトによる「写研クラシックス」も合わせ、合計85ファミリーを提供する。
新書体第1弾の提供開始日、および2026年初頭に提供予定の新書体第2弾ラインナップなどの詳細は順次案内していく。
■新書体ティザーサイトを本日公開
本日より、新書体第1弾ラインナップが一覧できる一行見本PDFなどを公開しているほか、9月17日からは、デザインのヒントとして、新書体を使ったグラフィック作例を毎週更新予定である。
新書体ティザーサイト
https://new.morisawafonts.com/2025-2026/
■新書体第1弾 概要
新たにMorisawa Fontsへ搭載するタイプバンクフォントは、70ファミリー。 明るくおおらかなイメージでデザインされたかなとスッキリと整理されたエレメントを持つ漢字で構成された「TB明朝」、これまでMorisawa Fontsでは取り扱いのなかった「TBカリグラゴシック」のE、Uのウエイトをはじめ、「TBデジタル丸ゴシック」の漢字にレトロなあたたかみを演出するシネマ仮名を組み合わせた「TBシネマ丸ゴシック」、毛筆の自由な動きを原点として趣のある表情の「フローレン」、軽やかなペン字風の「日立つれづれぐさ」などが加わり、デザインの幅を広げている。
また、「写研クラシックス」として、新たな写研フォント15ファミリーを提供している。写研クラシックスは、写研から提供を受けたアウトラインデータをもとに、不足文字の追加や文字セットなどの仕様を整理したフォント。極太の縦画と細い横画が対照的な力強い印象の「大蘭明朝(おおらんみんちょう)」、シンプルで直線的なゴシック体に白いシャドウをあしらった「イダシェ」、横画が縦画よりも太いファンテール体をもとに、モダンスタイルの要素を取り入れた「ファン蘭」、肉付きのよいしっかりとした書風が特徴の「田行書(でんぎょうしょ)」などを含む多彩なラインナップとなっている。また、写植書体としてはリリースされていない完全新規公開の書体として、おおらかで柔らかな手書き風のデザイン書体「アキフリー」も登場させる。
「写研クラシックス」の詳細についてはこちら(https://www.morisawa.co.jp/about/news/10088)を閲覧。
対象サービス
Morisawa Fontsの以下プラン(※1)
スタンダードプラン(学生・教職員向け特別価格を含む)
Select8/24(※2)
業界別プラン(教育機関/公共団体/エンタープライズ)
Webフォント(※3)
(※1)MORISAWA PASSPORTへの新書体提供は終了している。新書体の利用に当たってはMorisawa Fontsへの移行を促している。MORISAWA PASSPORTを利用中のユーザーに向けて、下記より詳細を案内している。
・MORISAWA PASSPORTはこちら
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport/migration/
MORISAWA PASSPORTのサービス終了予定の案内以前に複数年で契約され、現在も利用中のユーザーを対象に、新書体サポートプログラムを実施している。対象条件などの詳細はこちら(https://www.morisawa.co.jp/about/news/9507)を閲覧。
・MORISAWA PASSPORT アカデミック版はこちら
https://morisawafonts.com/plans/standard/nt-support-program-academic/
・教育機関向け/公共団体向けMORISAWA PASSPORTはこちら
https://mf-migration.morisawa.co.jp/hc/ja/articles/360020539372#h_01J5Z9YNHNAYJ1WAHRW1F4DYP9
教育機関向け/公共団体向けMORISAWA PASSPORTにおける新書体サポートプログラムの詳細は追って通知する。今後の案内に注目を。
(※2)「Select8」プランでは、第1弾ラインナップにおける全ての写研フォント、および一部のタイプバンクフォントは提供対象外である。
(※3)Webフォントサービス「TypeSquare」には、2025–2026年新書体は提供されない。Webフォントの利用に当たっては、Morisawa Fontsのプランを検討すること。
詳細はこちら(https://www.morisawa.co.jp/about/news/16213)
(※)フォント提供アプリ「MORISAWA PASSPORT for iPad」には、2025–2026年新書体は提供されない。詳細はこちら(https://www.morisawa.co.jp/about/news/16148)
提供時期
2025年10月より順次
■「TypeBank PASSPORT」提供終了のお知らせ
この度のタイプバンクフォントの「Morisawa Fonts」搭載に伴い、2027年12月末日をもって「TypeBank PASSPORT」の提供を終了する。また、Morisawa Fontsへの搭載対象には、一部含まれないタイプバンクフォントがある。詳細はこちら(https://www.morisawa.co.jp/about/news/16223)を確認のほど。
Morisawa Fontsの詳細はこちら
https://morisawafonts.com/
●Morisawa Fontsへの契約移行に関するお問い合わせ
https://mf-migration.morisawa.co.jp/hc/ja
●本件に関するお問い合わせ
株式会社モリサワ コーポレート・ブランディング部 広報宣伝課
E-mail: pr@morisawa.co.jp
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2025.08.05
◆モリサワ TypeBank PASSPORT サービス提供終了のお知らせ
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、TypeBank PASSPORTの提供を2027年12月末日に終了する。

TypeBank PASSPORTは、株式会社タイプバンク(※2019年にモリサワに吸収合併)により2012年に提供が開始され、以降同社にて販売を継続してきた。モリサワでは長年にわたって同製品を使用してきたユーザーに謝意を表明。今後は、より利便性と機能性を高めた後継製品であるフォントサブスクリプションサービスMorisawa Fontsにて従来の書体を活用できるようにした。
◆サービス終了時期 2027年12月末日
今後の購入および更新について
新規契約受付:2025年10月14日(火)購入申請書発行終了
契約更新受付:2026年12月末契約満了のユーザーまで
台数追加受付:契約期間中は手続きを受け付ける
Morisawa Fontsでの同製品書体のお取り扱い
一部書体を除き、Morisawa Fontsの2025-2026年新書体として搭載される(2025年10月予定)。
・TypeBank PASSPORTに搭載されている以下7書体はMorisawa Fontsには搭載されない。なお、「TBUD学参丸ゴシック」は2024年10月に改定常用漢字表に対応した「TBUD学参常改丸ゴシック」をリリースしているので、こちらを利用すること。
TBFZ 鉄筋隷書 L
TBFZ 流飄行書 B
TBFZ 行書ビターPlusK B
TBFZ 行書マイルド PlusK B
TBUD学参丸ゴシック
TBUD学参太丸ゴシック
TBUD学参極太丸ゴシック
・組体裁に影響がある書体がある。改訂内容の詳細は、Morisawa Fontsサービスサイトにて案内予定である。
・プランによって一部提供内容が異なる。詳しいラインナップは、新書体提供開始後、対象プランを選択して確認すること。
Morisawa Fonts 2025-2026年新書体ニュースは以下より
https://www.morisawa.co.jp/about/news/16216
TypeBank PASSPORT製品ページは以下より
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/typebank/passport/
Morisawa Fontsサービスサイトは以下より
https://morisawafonts.com/
●同件に関する問い合わせ
https://support.morisawafonts.com/hc/ja/requests/new
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
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※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
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