ニュースリリース

2024.02.13

◆モリサワ   写研書体のOpenTypeフォント開発で今後100フォントをリリースすることを発表 邦文写真植字機発明100周年を皮切りに

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、20211月に発表(https://www.morisawa.co.jp/about/news/5280)した株式会社写研(代表取締役社長:笠原義隆 本社:東京都豊島区南大塚2-35-2、以下写研)とのOpenTypeフォント開発プロジェクトにおいて、数年内に合計100フォントに及ぶリリースを予定していることを、このほど発表した。

   

まずは、以前に発表(https://www.morisawa.co.jp/about/news/8693)した改刻フォントである「石井明朝・石井明朝オールドスタイルかな」「石井ゴシック」の13フォントと、写研のバリエーション豊かな見出し書体群を「写研クラシックス」としてOpenType化した30フォント、合計43フォントを2024年に提供します。そして2025年以降も、これらに続くラインナップを順次提供予定である。

写研書体にとって新しい歴史の幕が開く2024年は、邦文写真植字機の発明100周年を迎える節目の年。今後も、過去から未来へとつながる多彩な写研書体を提供していくとのことだ。

 
   

■写研クラシックスについて

今回新たに発表する「写研クラシックス」は、多種多様な名作見出し書体群が、写植全盛期の味わい深いデザインそのままに使用できるフォント。写研から提供を受けたアウトラインデータに加え、不足文字の作成、文字セットなどの仕様の整理を行った。見出し利用に特化させ、従来写真植字機でのみ利用可能だった多くの写研書体と、写真植字機時代に発表されていない書体を、現代のOpenTypeフォントとして再現している。

なお、改刻フォントは「写研クラシックス」とは異なる開発アプローチや仕様を採用している。モリサワ公式noteでは、改刻フォントの詳細を紹介している。

 

モリサワ公式note「写研書体の開発プロジェクト “至誠通天” 受け継がれる石井書体」

https://note.morisawa.co.jp/n/ndbff5c4d3cce

 

■写研のコメント

昭和から平成にかけて、書籍・マンガ・広告などのあらゆる誌面や画面を彩ったかつての写研の書体群を、書体の形状イメージはそのままに高品位デジタル化し、一部かなについては写植時代でも表現されなかった詳細なストロークで、書体原図より忠実に復刻し再現しました。このほど、モリサワ社との協業により、OpenTypeフォントとしてリリースされることを大変うれしく思います。生まれ変わった写研書体をぜひご利用ください。

 

2024年に提供開始を予定しているフォント

・改刻フォント

石井明朝 L / R / M / B、石井明朝オールドスタイルかな L / R / M / B、石井ゴシック L / R / M / B / EB

 

・写研クラシックス

有行書、石井楷書、石井中ゴシック、石井中丸ゴシック、石井中明朝、石井中明朝オールドスタイル大がな、イナクズレ、イナピエロ B、イナミン、イノフリー、いまぎょう、今宋、いまりゅう、織田特太楷書、ゴーシャ E、紅蘭中楷書、ゴカール H、ゴナ E、新聞特太ゴシック、新聞特太明朝、創挙蘭 E、曽蘭太隷書、スーシャ H、スーボ B、鈴江戸、ナール EL / E、ナミン、ボカッシイG、ミンカール

 

■仕様

改刻フォント

・文字セット…StdN

・プロポーショナルメトリクスやカーニング情報を搭載しています。

写研クラシックス

・文字セット…Min2(※)

・一部の書体でプロポーショナルメトリクス情報を搭載しています。

Adobe-Japan1に準拠するサブセットを採用し、4,833文字を収録したモリサワ独自の文字セットです。

■対象製品

Morisawa Fonts

■提供時期

2024年 秋

 

関連イベントのご案内

2024222日開催の無料オンラインイベント「Font College Open Campus 12 日本語デザインを変えた技術 発明100年に1から知りたい写植の話」にて、写植に関する講演とあわせ、今回発表したOpenTypeフォントの詳細や開発アプローチについて詳しく紹介する。

申し込みはこちら https://go.morisawa.co.jp/event_fcoc12

 

邦文写真植字機発明100周年について

2024724日に、モリサワの創業者 森澤信夫と写研の創業者 石井茂吉氏による邦文写真植字機の発明から100周年を迎えます。写植の技術は1960年代から90年代に最盛期を迎え、DTPが一般化するまでの間、印刷や広告、デザインの業界に大きく貢献した。モリサワは今後も、写植機が残した功績を次の世代に継承するため、発明100周年を記念したさまざまな活動を行っていく、。 

詳細はこちら https://www.morisawa.co.jp/about/news/9514

 

●同件に関する問い合わせ

 株式会社モリサワ ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課 

 E-mail:pr@morisawa.co.jp 

SNSでも最新情報を公開しております

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※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。

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2024.01.26

◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Form Magic5導入事例―株式会社 エイエイピー 「デジタル媒体」×「バリアブル印刷サービス」で顧客の課題を解決 Form Magicに切り替えたことで、業務効率とサービス品質の大幅な向上を実現

イベントやデジタル媒体、地域リノベーションなど様々なサービスと印刷物を組み合わせて顧客の課題を解決する総合印刷商社 株式会社エイエイピー(本社:静岡県静岡市駿河区森下町3-6、代表取締役社長:土屋康一氏)は、20231月に他社製品からFFGSの高機能自動組版ソフト『Form Magic 5』に切り替え、バリアブル印刷の業務効率やサービス品質の大幅な向上を実現した。その具体的な導入効果や活用状況について、専務取締役 土屋範之氏、プリントメディア事業部 技術担当部長 狩野真司氏、プリントメディア事業部 商品開発 副課長 久保田和弥氏に伺った。

 
  

   
専務取締役 土屋 範之氏、プリントメディア事業部技術担当部長 狩野 真司氏、
 プリントメディア事業部商品開発副課長 久保田 和弥氏

■「イベント」・「デジタル媒体」×「バリアブル印刷物」で付加価値の高いサービスを提供

株式会社エイエイピーは、静岡県熱海市で旅館の支配人だった創業者により、1953年に熱海美術印刷社として創立された。設立当初から旅館の販促物や部屋で使う消耗品、ロビーの装飾物、旅館のイベントなど、旅館向けに様々なサービスを提供してきた。1968年に社名をアドアートプランニングの頭文字を取ったエイエイピーと変更、1988年には本社を静岡市に移転、2023年夏に70周年を迎えた。

現在では、印刷事業はもちろん、イベント企画・メディアプランニング・映像コンテンツ制作、デジタル媒体の企画・制作・運用など、幅広いソリューションを提供できる環境を構築しており、顧客の課題を解決するためにこれらを掛け合わせて提案・ワンストップで実施していく、総合広告代理店となっている。

 

「もともと、旅館やホテル、旅行会社、鉄道会社など観光に携わるお客さまが多かったので、コロナ禍はその影響を大きく受けました。更に印刷物が大きく減ってしまったこともありましたので、当社の営業も印刷物中心の提案をするのではなく、お客様の問題解決のために大きい視点でのプロモーションを企画提案しています。イベントやデジタル媒体などを軸にして、更にバリアブル印刷などデジタル印刷で価値を高めた印刷物を組み合わせるような、効果の高い施策を提案するように心掛けてきました」(土屋専務)
 
   土屋専務

この「イベントやデジタルでのプロモーション×バリアブル印刷物」の提案は顧客からの評価も高く、同社でのバリアブル印刷の仕事は順調に増えているという。例えば、ショッピングセンターで行われるスタンプラリー用のバリアブルQRコード付きカードなどは、採用実績が着々と増えている。

一方で、顧客のDXが進む中、顧客のデータベースと連携したバリアブル印刷サービスも増えている。「お客さまにご好評いただいている例としては、会員制ホテルのバースデーDMですね。現在、会員様が3万人くらいいらっしゃって、その方々の誕生月にバースデーDMをお送りしています。その内容は、会員様ごとに全く違うものになっています。また、カーディーラー様にご提供している車検予定の顧客向けDMも、データベースと連携した施策になっており、もう10年以上の実績があります」(狩野部長)

他にも同社では、チケットや金券のナンバリング、B3サイズのバリアブルポスターなど、様々なバリアブル印刷サービスを提供している。

■生産性とPDFワークフロー構築などの課題を解決するためにForm Magicを導

    同社は大ロットの印刷物もワンストップで提供できる設備を備えており、またデジタル機も富士フイルムのプロダクションカラー機(Iridesse Production Pressとインクジェットデジタルプレス Jet Press 750Sを設備し、小ロット多品種、バリアブル印刷に対応している。「印刷部数と用紙などでデジタル印刷機も使い分けています。トナーのプロダクション機も安定しているので、1部ぐらいまでは、DMサイズでしたらプロダクション機を使っています。工程全体で考えたらスピードも早いと思います。それ以上、2部、3部という案件では、Jet Pressで面付けして印刷した方が効率的ですね(狩野部長)


  狩野部長

   このように、エイエイピーは
Form Magic導入前からバリアブル印刷サービスを提供していたが、5年ほど前から当時活用していたバリアブル印刷ソフトの切り替えを検討していた。その理由のひとつに、バリアブルデータの生成に非常に時間が掛かっていたことがある。「当時、QRコードをバリアブルで印刷したいというニーズが出てきていたので、500種のバリアブルQRコードを生成して1万部印刷するテストを行なったんですが、データ生成の演算に50分くらい掛ったんです。この生成時間を短縮したいと思っていました」(久保田副課長)また、以前のソフトではPDFで面付けできないため、PDFワークフローを構築できなかったことも、今後の工場全体の最適化を進める上で大きな課題となっていた。そこで、同社では、Form Magicを含む4種類のバリアブル印刷ソフトをリストアップして検証をスタート、プリントメディア事業部で作成した、実運用のための大量のチェック項目をテストし、最終的に選んだのがForm Magicだった。Form Magicを選んだ理由としては、バリアブルデータ生成の演算速度が劇的に早くなったこと、PDFワークフローに対応できることもありますが、今まで以上にできることが増えたというのも大きくありますね。まだまだこれだけのことができるのだとわかったら、もうこれで問題ないと感じました」(久保田副課長)

 

Form Magicの機能性の高さとFFGSのサポート力を実感

 

Form Magicを導入して、ミスなども目に見えて減ったという。「出力前にPDFファイルを開いてチェックできるようになったのは便利ですね。あと以前は、人名などのデータで外字も多く、文字化けが心配でしたが、Form Magic 5では外字対応が強化されていることもあって、現場のオペレータからも文字化けやミスなどが無くなったと評価されています」。
 
  久保田副課長

データを指定のフォルダに入れるだけで自動組版・出力できる「ホットフォルダ機能」も、特に前述の会員制ホテルの会員向けバースデーDMといった定期案件の業務効率向上に大きく貢献している。「以前のソフトにも同じような機能があったのですが、それよりもずっと分かり易くできています。操作が簡単なおかげで、オペレータは『この作業、自動化の方が早いや』と言って積極的に使うようになり、サッと自動化に移行できました」(久保田副課長)。また、人の手が入る作業が少なくなったことで、安全性も高まったという。

こうした機能性の高さに加えて、FFGSのサポート力にも信頼を置いているという。「もともと富士フイルム製プロダクション機とJet Press 750Sなどデジタル印刷機のサポートをしっかりやっていただいていました。そこにForm Magic導入前のテストや導入時のセッティング、ワークフロー構築など、全体に協力していただき、お陰でソフトの切り替えもスムーズにできました」(狩野部長)。

 

バリアブル印刷を進化させることで、更なる提案力や課題解決力の向上を目指す

  エイエイピーは、バリアブル印刷サービスをさらに進化させることを目指している。例えば、顧客のライフスタイルなどのデータも加味した、さらにパーソナライズの度合いが高いDMの開発。こうしたサービスは、車検の案内にもプラスアルファで、『ご夫婦でのお出掛けにぴったりのこんな新車はいかがですか』『そろそろタイヤも変えましょう』といったメッセージを付け加えることもできるようになるという。

また、バリアブル印刷サービスを進化させるためには、バリアブル印刷に適したデータベースが不可欠である。不完全なデータベースだと人手を介して整備する必要があるが、人の手が入れば入るほど事故が起きる確率が高くなる。「当社グループにはシステム開発会社もありますので、データ収集の段階から相談することで、効果的なバリアブル印刷物を効率的に生産できる適切なデータベースを構築することができます」(土屋専務)

デジタルとバリアブル印刷物を連携させた施策から、印刷物の利用を増やす機会も生み出すこともできている。「私もお客さま先で、アンケート結果やアクセス分析のデータを見せていただくことがあるのですが、『イベントのことを印刷物で知った』という参加者が意外と多いことが分かりました。こうした点は顧客にも印刷物が評価されるきっかけになりますし、これらのデータを積極的に収集・活用することで、印刷物をもっと使っていただく機会を増やせると考えています」(狩野部長)

同社では、Form Magic があるからこそ実現できる、効果的・効率的なバリアブル印刷サービスの仕組みづくりも推進している。「ホットフォルダ機能を上手く活用することで、生産現場はもっと効率的に、スキルレスにできると思っています。プロダクション機の小回りの良さと、Jet Pressの色域の広さという特徴・強みを活かしたバリアブル印刷物を、デジタル媒体と上手く連携させることができる仕組みも作っていきます」(久保田副課長)

土屋専務は最後に、「バリアブル印刷には、まだまだたくさんの可能性があります。今後、バリアブル商材の売上比率は増えてくると確信しています。『Form Magic 5』には、当社の提案力や課題解決力を更に高めてくれることを大いに期待しています」と語った。

  

 

 

2024.01.12

◆モリサワ  クリエイティブソフトで中国大手のワンダーシェアーソフトウェアの動画編集ソフト「Filmora」に日本語やハングル、欧文フォントの提供を開始

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151代表、以下モリサワ)は、株式会社ワンダーシェアーソフトウェア(東京都千代田区、代表:呉太兵、以下ワンダーシェアーソフトウェア)が提供する動画編集ソフト「Filmora(フィモーラ)」にフォントの提供を開始した。

日本語をはじめ、モリサワが保有する多言語ライブラリーから欧文フォント、ハングルの

20書体を提供する。ワンダーシェアーソフトウェアは世界150か国以上で利用されるソフトウェアを開発し、製品インストール数は2億以上におよぶ。フィモーラは、AI技術を用いた時短かつ効率性を実現するオールインワンの動画編集ソフトである。

今回の提供により、フィモーラのユーザーは、動画制作に欠かせないテロップや字幕に

モリサワの高品質なフォントを使用することが可能となる。提供する日本語フォントとして、読みやすさに配慮した UD(ユニバーサルデザイン)フォントの「UD新ゴ」と「UD黎ミン」があらゆるシーンで汎用的に活躍するほか、映画字幕文字がベースで動画と相性抜群の「シネマレター」、可愛らしさを演出できるレトロモダンな「翠流ネオロマン」、定番人気の「丸フォーク」が、動画のデザイン性を高めるとともに、視聴者にわかりやすく情報を伝えることに役立つことになる。

また、欧文フォントではモリサワの欧文スーパーファミリー「Role」シリーズ、およびタイプデザイナーのサイラス・ハイスミス氏がリードするOccupant Fontsのラインナップなど、合わせて10書体を提供します。さらにハングルフォントにおいても、個性的なデザイン書体から、視認性が高く落ち着いた印象を与える書体まで幅広いラインナップを用意し、グローバルな動画制作をサポートしている。

パートナーシップの締結

このほど、ワンダーシェアーソフトウェアとモリサワは、パートナーシップに関する覚書を締結した。今後はワンダーシェアーソフトウェアが開発するさまざまなソフトウェアに、モリサワのフォントを提供していく予定である。

 

  左 : ワンダーシェアソフトウェア 代表取締役 呉 太兵氏、右 : モリサワ 代表
取締役社長 森澤 彰彦


ワンダーシェアーソフトウェア

モリサワのフォントをフィモーラに導入でき大変嬉しく思います。フィモーラを通じてモリサワのフォントをぜひ体験してほしい。今回のパートナーシップを機に、今後の両社の取り組みを楽しみにしている。

モリサワ
 今回のフォント提供により、フィモーラをご利用されている世界中のユーザーに、モリサワのフォントライブラリーを活用いただけることを嬉しく思う。

◆提供書体

〈日本語〉 

シネマレター、丸フォーク B、翠流ネオロマン、UD黎ミン EBUD新ゴ DB 

〈欧文〉 

Amira RegularAntenna Compressed Black ItalicBiscotti RegularOccupantGothic-BoldRole Serif Banner Pro HeavyRole Slab Text Pro Black ItalicRole Soft Banner Pro Black 

Stainless Black ItalicStainless Extended Bold ItalicRubberblade Ultra  

〈ハングル〉 

BaegdudaeganDeungdae Bold Eunhasu MediumEyeline 02 GakjinMeori 01 

※欧文およびハングル書体の一部は、「Morisawa Fonts」未搭載の書体である。

フィモーラの詳細はこちら

https://filmora.wondershare.jp/ 


モリサワについて

「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けているフォントメーカー。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」や、全55書体のユニバーサルデザイン(UD)フォントが使える「MORISAWA BIZ+」のほか、Webフォント「TypeSquare」や組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスを提供している。

 

●同社に関する問い合わせ先

 株式会社モリサワ 近畿中部営業部 本社営業課

 Tel:06-6649-1148

 Fax:06-6649-2154

SNSでも最新情報を公開している

X(旧Twitter):@Morisawa_JP

Facebook@MorisawaJapan

※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。

※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。

 

2023.12.31

◆新年のご挨拶  富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社 代表取締役社長 山田 周一郎

 

 代表取締役社長 山田 周一郎


  このたびの能登地方を震源とする大規模地震により犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また被災地域のみなさまの安全確保、そして一日も早い復旧・復興を衷心よりお祈り申し上げます。

 
  さて、昨今は政治・経済・自然環境などが目まぐるしく変化し、産業界においては原材料・エネルギー価格の高騰といった要因も加わり、依然として先行き不透明な状況が続いていますが、
3年あまり続いてきたコロナ禍がここへきてようやく一段落し、人々の生活や経済活動に、徐々に活気が戻ってきました。

 一方、2023年は、スポーツの国際舞台で日本人選手が目覚ましい活躍を見せてくれました。3月のWBC(ワールドベースボールクラシック)をはじめ、世界水泳、世界陸上、バスケットボールW杯、ラグビーW杯、そしてバレーボール・パリ五輪予選。どの大会でも印象的だったのが、新しい世代、若い選手たちの躍進です。強靭なメンタルと緻密な戦略、見事なチームワークで、世界と伍して戦う姿は、私たちに感動と希望を与えてくれました。同時に、時代が変化し新しい風が吹き始めていることを、あらためて感じさせる1年であったように思います。

 印刷業界においても、環境の変化はますます加速しており、私たち自身もつねに変革が求められています。こうした中、FFGSは、202341日付けで社名を「富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ」から「富士フイルムグラフィックソリューショ

ンズ」へと変更すると共に、組織体制などの見直しを図りました。材料やシステムを提供するだけでなく、いままで以上にお客さまに深く寄り添い、「課題解決の方法を一緒に考え、最適なソリューションを提供できる会社」になる。そんな決意を胸に、新たなスタートを切ったわけです。これは「お客さまの相談相手」としての質をさらに高めるための変革の第一歩と考えており、いま、あらためて、社員一人ひとりの意識改革、提案力の向上に力を入れているところです。もちろん、ソリューションそのものの精度をさらに高めるべく、富士フイルムビジネスイノベーションと一体となった技術開発、パートナー企業とのアライアンスによる商品ラインアップ拡充にも、引き続き取り組んでまいります。

 本年もFFGSは、柔軟な発想で自らの変革に挑戦しながら、皆さまの持続的な企業成長、そして業界全体の発展に貢献してまいりますので、どうぞご期待ください。

 

最後になりましたが、皆さま方のご健勝とますますのご発展をお祈りし、新年のごあいさつとさせていただきます。


2023.12.31

◆新年のご挨拶   富士フイルムホールディングス株式会社 代表取締役社長・CEO 後藤 禎一

 

 代表取締役社長・CEO 後藤 禎一
 

  

   11日に発生した令和6年能登半島地震による甚大な被害に深い悲しみを感じています。

被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げるとともに、印刷業界の皆さまの1日も早い復旧に向けて必要な支援に努める所存です。


 現在、ポストコロナで国内の経済は回復傾向にあるものの、収束しない国際紛争、インフレの高進など、世界経済を取り巻く環境変化が激しく、将来の予測が難しい時代が続いています。その影響は印刷業界にも及んでいると思いますが、コロナ禍がもたらしたライフスタイルの多様化によって大きく需要が変化している今こそ、印刷の新たな可能性を切り拓くチャンスと言えるのではないでしょうか。

 当社も、かつて2000年代に急激なデジタル化の波で写真フイルムという本業喪失の危機に直面しましたが、長年培った写真技術を基盤に多角化を図り、幅広い事業をグローバルに展開する企業へと大きく業態転換しました。その経験を踏まえ、印刷分野の取り組みも時代の変化に対応しながら継続して強化しています。我々の競争優位につながるポイントは、2021年以降、富士フイルムと富士フイルムビジネスイノベーションの印刷関連事業の統合により、両社の顧客基盤や技術力を合わせ、シナジー効果を最大限に発揮できる体制を整えたということ。グローバルな販売体制を一段と強化し、商業印刷から企業内印刷までカバーする業界随一の製品ポートフォリオをさらに拡充させるとともに、DXによる生産工程の改善やスマートファクトリー化に取り組まれるお客さまを万全のワンストップ体制で支援します。富士フイルムグループの強力な製品群と幅広いソリューションを、8年ぶりにリアル開催される『drupa2024』に出展する予定ですので、どうぞご期待ください。

 おかげさまで当社は120日に創立90周年を迎えます。そして100年もその先もイノベーティブな価値創出に挑み続け、事業を通じた社会課題解決によって持続可能な社会の実現に貢献していきます。

 

 最後になりましたが、皆さまのご多幸とさらなるご繁栄を祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。



2023.12.14

◆ビジュアル・プロセッシング・ジャパン  媒体・コンテンツ制作におけるプロジェクト管理システムであるAPROOVE WM(アプルーブワークマネジメント)の最新バージョンをリリース。米国HiPAA法に準拠した高度なセキュア環境を実現

 株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン(本社:東京渋谷区 代表取締役社長 三村 博明、以下VPJ)は、このほど、同社が販売するAPROOVE Work Management 1996 年に制定された米国における医療保険の相互運用性と説明責任に関する法令 (HiPAA) の対象となる事業体にそのサービスを提供できるようになったことを発表した。
 HiPAA法では、保護対象保険情報(PHI)を扱う企業に対して、電子保護医療情報(ePHI)の収集、アクセス、処理、保存において必要なセキュリティ対策を導入することが求められている。APROOVEはこれらの要件を厳格に満たし、クライアントに安心して保護対象保険情報(PHI)を取り扱う環境を提供することが可能になった。

[APROOVE Work Management(以下AWM HiPAA法に準拠した主な特徴]

強固なデータ暗号化: AWMは、ePHIを保護するために最新のデータ暗号化技術を導入しており、データの静止時および転送時のセキュアな処理が保証されている。
アクセス制御と監査機能: AWMは、ユーザーのアクセスを制御し、それに伴う操作を監査する機能を提供しており、ePHIへの不正なアクセスや操作を迅速に検知し対処することが可能である。
定期的なリスクアセスメント: AWMは、定期的なセキュリティリスクアセスメントを行い、システムの脆弱性を特定し、迅速に修復することでセキュリティを維持している。

APROOVE Work Management
は、他の企業がHiPAA法に準拠したシステムを提供している例に倣い、ePHIのセキュアな管理を実現している。  医療に限らず、金融業・製造流通業・食品広告表示におけるコンプライアンスなど、高セキュリティに則った媒体・コンテンツの校正、進行管理、承認プロセスを管理することが可能になった。

同社の詳細については、https://www.online-proof.net/ を参照。

 

◆製品・リリースに関する問い合わせ先

株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン
TEL
03-4361-2018  FAX03-4288-8617 Mail : info@vpj.co.jp

 

2023.12.14

◆富士フイルムグラフィックソリューションズ  Revoria Press PC1120導入・生産工程最適化事例 ――とうざわ印刷工芸株式会社 小ロットジョブのデジタル移行により、作業時間や予備紙のムダを削減

    富山を拠点に、地域に根差した印刷ビジネスを展開するとうざわ印刷工芸株式会社(本社:富山県富山市婦中町広田5210、代表取締役社長:東澤善樹氏)は、20236月に新たな生産機として富士フイルムのカラープロダクションプリンター『Revoria Press PC1120』(以下、PC1120)を導入し、小ロットジョブのオフセットからデジタルへの移行など、生産体制の最適化を図るとともに、新たな成長戦略の一環として、PC1120を活用したオリジナル商品の開発も進めている。こうした取り組みの背景や、現時点での成果などについて、東澤社長に伺った

■コロナ禍を機に小ロット化が加速

とうざわ印刷工芸は、1947年に富山市で創業し、今年77年を迎える総合印刷会社。富山県内の官公庁、製造業、新聞社・出版社、広告代理店など、幅広い業種・業界のクライアントを持ち、ポスターやチラシ、カタログなどの商業印刷物をメインに手がけている。企画・デザインから印刷・加工までの一貫体制を活かし、短納期の要望にも柔軟に対応。写真などの色を美しく再現する技術力にも定評がある。また、社内に専属のカメラマンが在籍しており、観光ポスターやイベント関連のパンフレットなどでは写真撮影から印刷物制作まですべて内製できることも強みの一つだ。

  
  
     東澤社長

一方、コロナ禍に入ってからは、印刷物と
ARや電子ブックなどを組み合わせた新たな付加価値創出にも取り組んでいる。

「たとえば、立山連峰の写真を使ったオリジナル年間カレンダーに、ARで山の名前を表示できる仕掛けを組み込んだり、地元の新聞社様と一緒に、デジタルスタンプラリーの企画に携わらせていただいたりと、印刷物を起点にデジタルツールも活用しながら、新しいニーズの掘り起こしに挑戦しています」(東澤社長)

 20206月には、オンラインショップ『とうざわ商店』を開設し、カレンダーやファインアートプリントなどのオリジナル商品の販売も開始。着々とそのラインアップを拡充し、全国にファンを増やしている。

 また、印刷物の受注状況も、コロナ禍を機に変化しているという。

「観光やイベントに関連する印刷物の受注は、一時激減しました。最近は徐々に戻ってきていますが、全体的な傾向として、コロナ前に比べてロットが小さくなっています。以前は一度に5,000部刷っていたものでも、『とりあえず1,000部だけ印刷し、足りなくなったら追加』というケースが多くなりましたね」(東澤社長)

 

■ジョブ分析によりオフセット機の生産効率を見える化

 同社では、多品種・小ロット対応の一環として、2007年からトナータイプのデジタル印刷機を運用してきたが、生産の主力はその後もオフセット印刷機が担っていた。コロナ禍以降、小ロット化に拍車がかかり、デジタル印刷向きのジョブが急増したが、デジタル機への移行は思うように進められなかったという。

「従来使用していたデジタル機は、品質や用紙適性などの面で制約があり、あまり汎用的に活用できるものではなかったため、小ロットのジョブでもオフセット機で対応せざるを得ないケースが、少なからずあったのです」(東澤社長)

 オフセット機での小ロット対応は、頻繁なジョブ切り替えによるオペレーターの作業負荷増大、生産効率の悪化につながっていたため、この状況をいかに改善するかが、同社にとって大きな課題だった。さらに東澤社長はこう続ける。

「もう一つ課題になっていたのは、人材の採用です。とくに印刷オペレーターは、募集をかけても人が集まらず、なかなか新規採用ができずにいました。人材確保のためには、印刷オペレーターの仕事を誇りの持てる仕事にしなければならない。それにはまず、準備や片付けなどの作業に追われている状況を変えなければいけないと感じていました」

 小ロット対応の強化、そして作業環境改善の要となる、新たな生産機の必要性を痛感していた東澤社長。導入の検討にあたっては、まず現状把握からスタートした。

「コロナ禍の影響で受注状況も厳しい中での設備投資ですから、確実に効果が出るものを選びたい。それには、現状の生産効率などを正確に把握した上で、導入効果を検証することが必要だと考え、FFGSさんにジョブ分析を実施していただきました」(東澤社長)

 同社が保有する3台のオフセット印刷機について、20223月度の実績をもとに、ジョブ数、通し枚数、作業時間などを分析。その結果、3,000通し以下のジョブが全体の約80%を占めていることがわかり、小ロット化の傾向が明らかに。また、印刷前準備などの付帯作業時間を見ると、1ジョブにつき3060分ほどかかる傾向にあり、総作業時間に占める付帯作業時間の割合が大きいことも判明。オフセット機の実質的な生産時間の割合を示す「可(べき)動率」は20%前後にとどまっていた。

「前準備や片付けに費やしている時間が思っていた以上に多く、驚きました。当社の場合、さまざまな仕様のジョブが混在しており、しかも大部数のものが少ないという事情もあると思います。逆に言えば、デジタル機の強みが発揮されやすい環境だということ。実際に、オフセット機が苦手とするジョブをデジタル機に振り分けることによって可働率が大きく改善するというシミュレーション結果も見せていただきました」(東澤社長)

 

 
2023年6月に導入されたRevoria Press PC1120。生産機として高い品質と瞬発
  力
を発揮するとともに、アイデアを即座にカタチにする“Create On Demand”
 
も可能にしている。

   
付帯作業時間や予備紙などに明確な削減効果

 「オフセットジョブのデジタル機への移行」を視野に入れ、導入機種を検討。その結果、品質と生産性、信頼性を高いレベルで兼ね備えたRevoria Press PC1120に決定した。その理由について東澤社長はこう語る。

「デジタルの主力生産機として使うことを考え、出力品質はとくに重視しました。オフセットと遜色のない仕上がりが、多種多様な仕事で安定的に得られるかどうか。その点、PC1120は理想的でしたね。ショールームでテスト印刷をさせていただき、その仕上がりを見て『これしかない』と確信しました」

 実際の導入は20236月。まだ半年弱の運用だが、すでにその効果はさまざまな面で表れているという。

「現場では、品質や安定性などの面で、大きなメリットを感じているようです。どんな絵柄でもオフセット並みの色再現が得られますし、両面出力の際も、表裏見当の精度・安定性が高いので、途中で機械を止めて確認することなく最後まで流せる。この安心感は、オペレーターのストレス軽減に大きく貢献しています」(東澤社長)

 このメリットは、生産性にも直結する。「導入してすぐに、ある急ぎの仕事でそれを実感した」と東澤社長。

「内容的にはオフセットでも対応できるジョブでしたが、乾燥待ちの時間を加味すると最短でも翌日納品になってしまうため、思い切ってPC1120で出すことにしたのです。すると、朝からスタートしてお昼ごろには断裁まで完了し、これまでにない早さで納品できました。お客さまも『もうできたの!?』と驚かれていましたね」

 こうした実績を重ねながら、オフセットからPC1120への切り替えも徐々に進めている。同社では導入当初からPC1120とオフセット機とのカラーマッチングを図っており、ジョブの内容に合わせて両者を柔軟に使い分けることが可能だ。

「現状、デジタル/オフセットのどちらで印刷するかは、営業の判断で決めるケースが多いのですが、PC1120導入前に比べ、デジタルの比率は明らかに上がっています」(東澤社長)

 小ロットジョブのデジタル移行が進んだことで、ムダな時間やコストも低減。課題であった印刷部門全体の生産効率も向上しているという。

「ジョブ分析で見せていただいた準備時間や片付け時間、予備紙などのデータは、現在も定期的に集計しており、直近のデータでは、先期に比べ作業時間も予備紙も明確に削減できています。効果が数字で見えるので現場のモチベーションも上がっていますし、『ここはこう改善したらいいのではないか』という自発的な改善提案も生まれるようになってきました」(東澤社長)

 

 
特殊トナー、長尺出力、幅広い用紙適性といったPevoria Press PC1100の特長をフルに生
  かし、さまざまなサンプルを制作。また、同社の会社案内は富山県各地の風景を紹介す
  る写真集にも
なっており(右写真)、PC1120の色再現の美しさ、描画の精細さが発揮され
  ている。


運用ポリシーの確立で、さらなる効率化を目指す

 オフセットを含めた印刷工程の効率化が図れ、超短納期ジョブへのスピード対応も可能になるなど、着々と生産改革が進んでいる同社だが、PC1120導入によるもう一つの効果として、東澤社長は、「新商品開発への意欲の高まり」を挙げる。

「実は数年前から、社内で『オリジナルの商品を創り出そう』という機運が高まっており、今回のPC1120の導入によって、その動きが一気に加速したと感じています。現在はPC1120のテストを兼ねてサンプル制作を進めている段階なのですが、担当オペレーターはもともとモノづくりが好きなこともあり、楽しみながら自主的に取り組んでいます。メタリックカラー、長尺、さらにはカッティングプロッターも駆使して立体物なども制作しており、私が現場に足を運ぶたびに、どんどん新しいアイテムが増えています(笑)」(東澤社長)

 PC1120の基本性能の高さはもちろん、特殊トナーによる表現力や幅広い用紙適性といった特徴も、新たな価値を生み出す力としてフルに活用しているのだ。

 同社は今後、このPC1120を加えた生産体制にさらに磨きをかけ、効率化と付加価値創出の両面で変革を推し進めていく考えだ。

「差し当たっての課題は、デジタル機とオフセット機の使い分け基準(運用ポリシー)を確立することです。その基準に従って工務担当がジョブの振り分けを行なえるようになれば、生産工程全体の効率がさらに上がると思います。また、PC1120を活かした商品企画・開発においては、オペレーターだけでなく制作部門のメンバーにも、メタリックカラーやホワイト、クリア、長尺などの活用に慣れてもらい、皆でアイデアを出せるようになると、より独創的な商品づくりができるのではないかと思います。ゆくゆくは、それをお客さまへの提案にも活かしていきたいですね」(東澤社長)

 ムダのない効率的な生産環境。そして、社員が誇りをもって働き、価値ある製品を生み出せる会社。東澤社長が目指す同社の将来像は、いま着実に実現しつつある。




2023.12.12

◆モリサワ  D4Vとスタートアップのデザイン業務支援で連携 2,000書体が無償など特別プランを提供

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)とベンチャーキャピタルのD4VDesign for Ventures、本社:東京都港区、CEO:高野真)は、日本国内のスタートアップ企業によるデザイン業務への支援で連携を開始した。まずはD4Vの投資先企業、ならびにD4Vが運営するスタートアップのデザイナーコミュニティ「First Designers」参加者を対象に、フォントサブスクリプションサービスMorisawa Fontsなどの特別プランを提供する。

 
   

 

連携の背景

モリサワはフォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」をリリース以来、スタートアップ企業から、予想を上回る反響となった。これは、1ライセンスで2台のPCまで利用できる点や、フォントを使って制作したロゴの商標登録が可能であることなどが、スタートアップ企業のワークスタイルやブランド構築のプロセスに合致したためで、Morisawa Fontsの契約数は増加傾向にあることが分かる。

一方で、スタートアップ企業の創業期においては、資金面でデザイン環境に十分な投資ができないという声も聞かれる。

D4V2016年の設立以来、50社を超える投資先スタートアップ企業に対し、資金や助言を含む経営支援に加え、ブランディングから製品開発、組織づくりに至るまでの多様なデザイン課題を支援してきた。また、2021年からスタートアップのデザイナー向けコミュニティ「First Designers」を運営し、スタートアップで活躍するデザイン人材の育成と活性化に貢献してきている。

モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に、より多くの方にとって読みやすく設計されたUD(ユニバーサルデザイン)フォントの開発や、デザインを学ぶ方への支援などを行ってきた。日本のスタートアップが「デザイン」を成長ドライバーとして最大限に活用できる未来を目指すD4Vの理念に共感し、今回の連携にいたった。両社はモリサワが提供するスタートアップ支援プログラムなどを通じてスタートアップのデザイン業務を支援し、事業成長に寄与することを目指していく。

 

■D4V向けスタートアップ支援プログラムの概要

対象:D4Vの投資先スタートアップ企業、およびD4Vが運営するスタートアップのデザイナーコミュニティ「First Designers」参加者

内容:Morisawa FontsWebフォント、組込みフォント、

SAFL(サーバーアプリケーション用フォントライセンス)などの特別プラン

Morisawa Fontsスタンダードプランの期間限定無償提供(一部対象者限定)

 

Morisawa Fontsについて

2,000書体以上が使えるモリサワのフォントサブスクリプションサービスである。「文字とつながる。世界がひろがる。」をタグラインに、定番書体からデザイン書体までプランに収録されたすべてのフォントを、デバイスに依存しないユーザー単位のライセンスで利用することができる。フォント管理はもちろん、契約手続きもオンラインで完結でき、場所を選ばない新時代のワークスタイルをサポートしている。

Morisawa Fontsサービスサイトはこちら

https://morisawafonts.com/

First Designersについて

D4Vは、スタートアップで活躍することを目指すデザイナーを対象とした短期集中プログラムとコミュニティ「First Designers (旧:Startup First Designer Program)」を20211月に立ち上げ、202312月現在までに150人超のデザイナーを迎えている。プログラム参加者限定のコミュニティでは実践的な知見やネットワーク、各種勉強会への参加機会などを継続して提供し、日本のスタートアップ界におけるデザイン力の向上と、デザイナー同士が共に学べる環境づくりに取り組んでいる。

First Designerの詳細はこちら

https://d4v.com/jp/first-designers

 

株式会社モリサワについて

株式会社モリサワは、日本のフォント市場でシェアNo.1)を誇るフォントメーカーである。プロデザイナーに愛用されている定番フォントから、Windows10以降に搭載されているUDフォントまで多数開発している。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa Fontshttps://morisawafonts.com/)やWebフォント、機器やアプリケーションへの組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスを提供している。 

(※)株式会社矢野経済研究所「2022年版 フォント市場の実態と将来予測」および当社実績より推計

 

D4VDesign for Ventures)について

D4VDesign for Ventures)は世界的なデザインファームのIDEOとパートナーシップを結び、シード・アーリーステージのスタートアップへの投資を中心に行う独立系べンチャーキャピタルである。業種・業界を問わず社会にインパクトをもたらすスタートアップに投資し、投資先企業には経営とデザインの知見を生かしたハンズオン支援を提供している。

 

●同件に関する問い合わせ先

 株式会社モリサワ 東京本社 ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課

 E-mail:pr@morisawa.co.jp

●D4V (Design for Ventures) 広報担当

 E-mail: info@d4v.com

SNSでも最新情報を公開している

X(旧Twitter@Morisawa_JP

Facebook@MorisawaJapan

 

※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。

※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。

2023.11.14

◆モリサワ   2023年新書体も探せる、新しい「モリサワ総合書体見本帳2023–2024」が完成! SNSで30名様にプレゼントキャンペーンを実施

 株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、このほど、2023年新書体を含むMorisawa Fonts搭載書体を網羅した「表現・特徴で見つけるフォントBOOK モリサワ総合書体見本帳 2023–2024」を制作・刊行した。前号と同様に、「つくりたい表現」や「特徴」といった親しみやすい独自のカテゴリで書体が見つかる、使い手目線にこだわった見本帳である。
 
    


    この見本帳は、1116日(木)開催の「Adobe MAX Japan 2023
https://www.morisawa.co.jp/about/news/9825)」をはじめとする各イベントでお渡しするほか、
Morisawa Fonts
契約者にも届ける予定である。(※1)。
 また、より多くの方に書体の魅力を知ってもらえるよう、全国の書店でも特製カバーつき別装丁版を購入することができる(※2)。さらに充実した見本帳をぜひ活用を。
(※1)詳細が決まり次第、契約者に順次案内していく。
(※2)発売日:20231124日(金)順次発売
 
   

   株式会社マイナビ出版
 「表現・特徴で見つけるフォントBOOK モリサワ総合書体見本帳 2023–2024
 価格:1,320円(税込)
 ISBN978-4-8399-8514-1
 詳細はこちら 
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=141552
「モリサワ総合書体見本帳」のコンセプト
実際にユーザーが書体を探すシーンを考慮し、より最適な書体にアクセスしやすく、各書体の個性を活かした使い分けができるように3つの検索方法を採用している。
 検索方法を複合的に使いながら目的の書体を探すことで、より制作物にマッチした書体が直感的に見つかる。
 1.
「つくりたい表現で探す」
「かわいい」「レトロ」「物語性」「パワフル」など、表現したい作風やイメージにマッチする11種類のキーワードから探すことができる。書体の使用シーンを彷彿とさせる組見本によって、ライブラリーの世界観を楽しみながら書体を見つけることができる。
 2.
「特徴で探す」
「ペン字・手書き」「コンデンス」「教育用」など、形や仕様、用途といった具体的な特徴から関連する書体同士を比較できる。細分化された書体ジャンルによって、制作物に合った特徴を持つ書体を探すことができる。
3.
「全書体見本」
2,000
書体を超えるMorisawa Fontsのライブラリーを、書体分類・ブランドに基づいて網羅的に一覧できる。
 
豪華な巻頭特集や役立つTipsを収録
 DODO DESIGNによる特集企画では、コミック表紙、Webサイト、お酒ラベル、イベントグッズなど、2023年新書体を使った全6つのグラフィック作例が登場。個性的な書体によって生まれる多彩なデザインが、創作活動のヒントにつながる。
 また、Morisawa Fontsの便利な使い方やUD(ユニバーサルデザイン)書体の解説、文字セットといった基本情報のほか、OpenType機能を使った字形の切り替え、カーニング設定など、役立つTips記事も掲載している。

「モリサワ総合書体見本帳」プレゼントキャンペーンについて
 この「モリサワ総合書体見本帳 2023–2024」の完成を記念して、応募期間中、モリサワ公式X(旧Twitter)をフォローし、対象のキャンペーン投稿をリポストしたユーザーの中から抽選で30名にプレゼントする。同社では応募を呼び掛けている。
 
■キャンペーン概要
タイトル:モリサワ総合書体見本帳がもらえる!フォロー&リポストキャンペーン
期間:20231114日(火)〜20231126日(日)23:59
賞品および当選者数:
「表現・特徴で見つけるフォントBOOK モリサワ総合書体見本帳 2023–2024」…30
■応募方法
(1)モリサワ公式X(旧Twitter)アカウント「@Morisawa_JP」をフォロー
※すでにフォロー済みの人は、追加の対応は不要である
(2)本キャンペーン対象の投稿をリポスト
■当選者発表
キャンペーン期間終了後、当選した人にXのダイレクトメッセージにて当選通知を連絡する。
■注意事項
・応募する際に預かる個人情報の保護方針に関しては、同社プライバシーポリシーを確認のうえ、応募を。
・預かった個人情報は、当選の連絡および賞品の発送に使用する。
※賞品の画像は、実際に送付するデザインと異なる場合がある。
※応募は、期間中11回限りとなる。
※同キャンペーンについての連絡や発送に関して、連絡する場合がある。
※賞品の発送は202312月下旬を予定しているが、諸事情により遅れる場合がある。
また、送付先は日本国内に限定。
※当選の連絡後、3日以内に正確な送付先などの必要な情報を提供いただけない場合、当選が無効となる。
※賞品発送の日時は指定できない。
※同キャンペーンによって生じたトラブルや損害に、株式会社モリサワは一切の責任を負わない。
※アカウントが非公開設定の方は、抽選の対象外である。また、今回のキャンペーンはリポストキャンペーンのため、引用ポストは抽選の対象外となる。
※賞品に不良がある場合を除き、返品・交換には応じかねる。また賞品に不良がある場合は、到着後7日以内に連絡を。
 Morisawa Fonts
について
 2,000書体以上が使えるモリサワのフォントサブスクリプションサービスである。「文字とつながる。世界がひろがる。」をタグラインに、定番書体からデザイン書体までプランに収録されたすべてのフォントを、デバイスに依存しないユーザー単位のライセンスで利用することができる。フォント管理はもちろん、契約手続きもオンラインで完結でき、場所を選ばない新時代のワークスタイルをサポートしている。
Morisawa Fonts
サービスサイトは以下より
https://morisawafonts.com/
●同件に関する問い合わせ先
 株式会社モリサワ ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
 E-mail:pr@morisawa.co.jp <
mailto:pr@morisawa.co.jp>
 SNSでも最新情報を公開している
 X(旧Twitter):@Morisawa_JP Facebook@MorisawaJapan
 
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
   
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2023.11.09

◆モリサワ  ゴールドスポンサーとして 「Adobe MAX Japan 2023」に協賛 11月16日東京で開催

株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151代表、以下モリサワ)は、20231116日(木)に開催されるクリエイターのための祭典「Adobe MAX Japan 2023」にゴールドスポンサーとして協賛する。

アドビ株式会社が主催するAdobe MAX Japanは、グラフィックデザイン、写真、Web制作、UI/UXデザイン、映像制作、3D制作などに携わるクリエイターたち、およびそれらを目指す人が楽しめる日本最大級のクリエイティブイベントで、モリサワの企業ブースでは、今秋リリースした2023年新書体と、2,000書体以上のフォントが使える「Morisawa Fonts」を中心に、各種フォントソリューションを紹介する。

また、今回のための特別企画となる、ポップアップストアをイメージした「FONTFUL SHOP inspired by MORISAWA」では、書体のデザインで彩るさまざまな生活アイテムを展示して、書体の魅力をお伝えします。創作意欲を刺激し、文字の可能性を感じる展示や、最新の総合書体見本帳などの来場者プレゼントを用意している。

 

■開催概要

名称:Adobe MAX Japan 2023

会期:20231116日(木)10002000

会場:東京ビッグサイト 南展示棟

公式サイト・チケット購入はこちら https://maxjapan.adobe.com/

※来場者プレゼントの詳細は、モリサワの公式X(旧Twitter)「@Morisawa_JP」で。

■出展内容

〈フォントソリューション〉

Morisawa Fonts https://morisawafonts.com/

2023年モリサワ新書体 https://www.morisawa.co.jp/topic/upg2023/

 

●同件に関する問い合わせ先

 株式会社モリサワ ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課

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