ニュースリリース
2023.12.14
◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Revoria Press PC1120導入・生産工程最適化事例 ――とうざわ印刷工芸株式会社 小ロットジョブのデジタル移行により、作業時間や予備紙のムダを削減
富山を拠点に、地域に根差した印刷ビジネスを展開するとうざわ印刷工芸株式会社(本社:富山県富山市婦中町広田5210、代表取締役社長:東澤善樹氏)は、2023年6月に新たな生産機として富士フイルムのカラープロダクションプリンター『Revoria Press PC1120』(以下、PC1120)を導入し、小ロットジョブのオフセットからデジタルへの移行など、生産体制の最適化を図るとともに、新たな成長戦略の一環として、PC1120を活用したオリジナル商品の開発も進めている。こうした取り組みの背景や、現時点での成果などについて、東澤社長に伺った。
■コロナ禍を機に小ロット化が加速
とうざわ印刷工芸は、1947年に富山市で創業し、今年で77年を迎える総合印刷会社。富山県内の官公庁、製造業、新聞社・出版社、広告代理店など、幅広い業種・業界のクライアントを持ち、ポスターやチラシ、カタログなどの商業印刷物をメインに手がけている。企画・デザインから印刷・加工までの一貫体制を活かし、短納期の要望にも柔軟に対応。写真などの色を美しく再現する技術力にも定評がある。また、社内に専属のカメラマンが在籍しており、観光ポスターやイベント関連のパンフレットなどでは写真撮影から印刷物制作まですべて内製できることも強みの一つだ。
東澤社長
一方、コロナ禍に入ってからは、印刷物とARや電子ブックなどを組み合わせた新たな付加価値創出にも取り組んでいる。
「たとえば、立山連峰の写真を使ったオリジナル年間カレンダーに、ARで山の名前を表示できる仕掛けを組み込んだり、地元の新聞社様と一緒に、デジタルスタンプラリーの企画に携わらせていただいたりと、印刷物を起点にデジタルツールも活用しながら、新しいニーズの掘り起こしに挑戦しています」(東澤社長)
2020年6月には、オンラインショップ『とうざわ商店』を開設し、カレンダーやファインアートプリントなどのオリジナル商品の販売も開始。着々とそのラインアップを拡充し、全国にファンを増やしている。
また、印刷物の受注状況も、コロナ禍を機に変化しているという。
「観光やイベントに関連する印刷物の受注は、一時激減しました。最近は徐々に戻ってきていますが、全体的な傾向として、コロナ前に比べてロットが小さくなっています。以前は一度に5,000部刷っていたものでも、『とりあえず1,000部だけ印刷し、足りなくなったら追加』というケースが多くなりましたね」(東澤社長)
■ジョブ分析によりオフセット機の生産効率を見える化
同社では、多品種・小ロット対応の一環として、2007年からトナータイプのデジタル印刷機を運用してきたが、生産の主力はその後もオフセット印刷機が担っていた。コロナ禍以降、小ロット化に拍車がかかり、“デジタル印刷向きのジョブ”が急増したが、デジタル機への移行は思うように進められなかったという。
「従来使用していたデジタル機は、品質や用紙適性などの面で制約があり、あまり汎用的に活用できるものではなかったため、小ロットのジョブでもオフセット機で対応せざるを得ないケースが、少なからずあったのです」(東澤社長)
オフセット機での小ロット対応は、頻繁なジョブ切り替えによるオペレーターの作業負荷増大、生産効率の悪化につながっていたため、この状況をいかに改善するかが、同社にとって大きな課題だった。さらに東澤社長はこう続ける。
「もう一つ課題になっていたのは、人材の採用です。とくに印刷オペレーターは、募集をかけても人が集まらず、なかなか新規採用ができずにいました。人材確保のためには、印刷オペレーターの仕事を“誇りの持てる仕事”にしなければならない。それにはまず、準備や片付けなどの作業に追われている状況を変えなければいけないと感じていました」
小ロット対応の強化、そして作業環境改善の要となる、新たな生産機の必要性を痛感していた東澤社長。導入の検討にあたっては、まず現状把握からスタートした。
「コロナ禍の影響で受注状況も厳しい中での設備投資ですから、確実に効果が出るものを選びたい。それには、現状の生産効率などを正確に把握した上で、導入効果を検証することが必要だと考え、FFGSさんにジョブ分析を実施していただきました」(東澤社長)
同社が保有する3台のオフセット印刷機について、2022年3月度の実績をもとに、ジョブ数、通し枚数、作業時間などを分析。その結果、3,000通し以下のジョブが全体の約80%を占めていることがわかり、小ロット化の傾向が明らかに。また、印刷前準備などの付帯作業時間を見ると、1ジョブにつき30~60分ほどかかる傾向にあり、総作業時間に占める付帯作業時間の割合が大きいことも判明。オフセット機の実質的な生産時間の割合を示す「可(べき)動率」は20%前後にとどまっていた。
「前準備や片付けに費やしている時間が思っていた以上に多く、驚きました。当社の場合、さまざまな仕様のジョブが混在しており、しかも大部数のものが少ないという事情もあると思います。逆に言えば、デジタル機の強みが発揮されやすい環境だということ。実際に、オフセット機が苦手とするジョブをデジタル機に振り分けることによって可働率が大きく改善するというシミュレーション結果も見せていただきました」(東澤社長)
2023年6月に導入されたRevoria Press PC1120。生産機として高い品質と瞬発
力を発揮するとともに、アイデアを即座にカタチにする“Create On Demand”
も可能にしている。
■付帯作業時間や予備紙などに明確な削減効果
「オフセットジョブのデジタル機への移行」を視野に入れ、導入機種を検討。その結果、品質と生産性、信頼性を高いレベルで兼ね備えたRevoria Press PC1120に決定した。その理由について東澤社長はこう語る。
「デジタルの主力生産機として使うことを考え、出力品質はとくに重視しました。オフセットと遜色のない仕上がりが、多種多様な仕事で安定的に得られるかどうか。その点、PC1120は理想的でしたね。ショールームでテスト印刷をさせていただき、その仕上がりを見て『これしかない』と確信しました」
実際の導入は2023年6月。まだ半年弱の運用だが、すでにその効果はさまざまな面で表れているという。
「現場では、品質や安定性などの面で、大きなメリットを感じているようです。どんな絵柄でもオフセット並みの色再現が得られますし、両面出力の際も、表裏見当の精度・安定性が高いので、途中で機械を止めて確認することなく最後まで流せる。この安心感は、オペレーターのストレス軽減に大きく貢献しています」(東澤社長)
このメリットは、生産性にも直結する。「導入してすぐに、ある急ぎの仕事でそれを実感した」と東澤社長。
「内容的にはオフセットでも対応できるジョブでしたが、乾燥待ちの時間を加味すると最短でも翌日納品になってしまうため、思い切ってPC1120で出すことにしたのです。すると、朝からスタートしてお昼ごろには断裁まで完了し、これまでにない早さで納品できました。お客さまも『もうできたの!?』と驚かれていましたね」
こうした実績を重ねながら、オフセットからPC1120への切り替えも徐々に進めている。同社では導入当初からPC1120とオフセット機とのカラーマッチングを図っており、ジョブの内容に合わせて両者を柔軟に使い分けることが可能だ。
「現状、デジタル/オフセットのどちらで印刷するかは、営業の判断で決めるケースが多いのですが、PC1120導入前に比べ、デジタルの比率は明らかに上がっています」(東澤社長)
小ロットジョブのデジタル移行が進んだことで、ムダな時間やコストも低減。課題であった印刷部門全体の生産効率も向上しているという。
「ジョブ分析で見せていただいた準備時間や片付け時間、予備紙などのデータは、現在も定期的に集計しており、直近のデータでは、先期に比べ作業時間も予備紙も明確に削減できています。効果が数字で見えるので現場のモチベーションも上がっていますし、『ここはこう改善したらいいのではないか』という自発的な改善提案も生まれるようになってきました」(東澤社長)
特殊トナー、長尺出力、幅広い用紙適性といったPevoria Press PC1100の特長をフルに生
かし、さまざまなサンプルを制作。また、同社の会社案内は富山県各地の風景を紹介す
る写真集にもなっており(右写真)、PC1120の色再現の美しさ、描画の精細さが発揮され
ている。
■運用ポリシーの確立で、さらなる効率化を目指す
オフセットを含めた印刷工程の効率化が図れ、超短納期ジョブへのスピード対応も可能になるなど、着々と生産改革が進んでいる同社だが、PC1120導入によるもう一つの効果として、東澤社長は、「新商品開発への意欲の高まり」を挙げる。
「実は数年前から、社内で『オリジナルの商品を創り出そう』という機運が高まっており、今回のPC1120の導入によって、その動きが一気に加速したと感じています。現在はPC1120のテストを兼ねてサンプル制作を進めている段階なのですが、担当オペレーターはもともとモノづくりが好きなこともあり、楽しみながら自主的に取り組んでいます。メタリックカラー、長尺、さらにはカッティングプロッターも駆使して立体物なども制作しており、私が現場に足を運ぶたびに、どんどん新しいアイテムが増えています(笑)」(東澤社長)
PC1120の基本性能の高さはもちろん、特殊トナーによる表現力や幅広い用紙適性といった特徴も、新たな価値を生み出す力としてフルに活用しているのだ。
同社は今後、このPC1120を加えた生産体制にさらに磨きをかけ、効率化と付加価値創出の両面で変革を推し進めていく考えだ。
「差し当たっての課題は、デジタル機とオフセット機の使い分け基準(運用ポリシー)を確立することです。その基準に従って工務担当がジョブの振り分けを行なえるようになれば、生産工程全体の効率がさらに上がると思います。また、PC1120を活かした商品企画・開発においては、オペレーターだけでなく制作部門のメンバーにも、メタリックカラーやホワイト、クリア、長尺などの活用に慣れてもらい、皆でアイデアを出せるようになると、より独創的な商品づくりができるのではないかと思います。ゆくゆくは、それをお客さまへの提案にも活かしていきたいですね」(東澤社長)
ムダのない効率的な生産環境。そして、社員が誇りをもって働き、価値ある製品を生み出せる会社。東澤社長が目指す同社の将来像は、いま着実に実現しつつある。
2023.12.12
◆モリサワ D4Vとスタートアップのデザイン業務支援で連携 2,000書体が無償など特別プランを提供
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)とベンチャーキャピタルのD4V(Design for Ventures、本社:東京都港区、CEO:高野真)は、日本国内のスタートアップ企業によるデザイン業務への支援で連携を開始した。まずはD4Vの投資先企業、ならびにD4Vが運営するスタートアップのデザイナーコミュニティ「First Designers」参加者を対象に、フォントサブスクリプションサービスMorisawa Fontsなどの特別プランを提供する。
連携の背景
モリサワはフォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」をリリース以来、スタートアップ企業から、予想を上回る反響となった。これは、1ライセンスで2台のPCまで利用できる点や、フォントを使って制作したロゴの商標登録が可能であることなどが、スタートアップ企業のワークスタイルやブランド構築のプロセスに合致したためで、Morisawa Fontsの契約数は増加傾向にあることが分かる。
一方で、スタートアップ企業の創業期においては、資金面でデザイン環境に十分な投資ができないという声も聞かれる。
D4Vは2016年の設立以来、50社を超える投資先スタートアップ企業に対し、資金や助言を含む経営支援に加え、ブランディングから製品開発、組織づくりに至るまでの多様なデザイン課題を支援してきた。また、2021年からスタートアップのデザイナー向けコミュニティ「First Designers」を運営し、スタートアップで活躍するデザイン人材の育成と活性化に貢献してきている。
モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に、より多くの方にとって読みやすく設計されたUD(ユニバーサルデザイン)フォントの開発や、デザインを学ぶ方への支援などを行ってきた。日本のスタートアップが「デザイン」を成長ドライバーとして最大限に活用できる未来を目指すD4Vの理念に共感し、今回の連携にいたった。両社はモリサワが提供するスタートアップ支援プログラムなどを通じてスタートアップのデザイン業務を支援し、事業成長に寄与することを目指していく。
■D4V向けスタートアップ支援プログラムの概要
対象:D4Vの投資先スタートアップ企業、およびD4Vが運営するスタートアップのデザイナーコミュニティ「First Designers」参加者
内容:Morisawa Fonts、Webフォント、組込みフォント、
SAFL(サーバーアプリケーション用フォントライセンス)などの特別プラン
Morisawa Fontsスタンダードプランの期間限定無償提供(※一部対象者限定)
Morisawa Fontsについて
2,000書体以上が使えるモリサワのフォントサブスクリプションサービスである。「文字とつながる。世界がひろがる。」をタグラインに、定番書体からデザイン書体までプランに収録されたすべてのフォントを、デバイスに依存しないユーザー単位のライセンスで利用することができる。フォント管理はもちろん、契約手続きもオンラインで完結でき、場所を選ばない新時代のワークスタイルをサポートしている。
Morisawa Fontsサービスサイトはこちら
https://morisawafonts.com/
First Designersについて
D4Vは、スタートアップで活躍することを目指すデザイナーを対象とした短期集中プログラムとコミュニティ「First Designers (旧:Startup First Designer Program)」を2021年1月に立ち上げ、2023年12月現在までに150人超のデザイナーを迎えている。プログラム参加者限定のコミュニティでは実践的な知見やネットワーク、各種勉強会への参加機会などを継続して提供し、日本のスタートアップ界におけるデザイン力の向上と、デザイナー同士が共に学べる環境づくりに取り組んでいる。
First Designerの詳細はこちら
https://d4v.com/jp/first-designers
株式会社モリサワについて
株式会社モリサワは、日本のフォント市場でシェアNo.1(※)を誇るフォントメーカーである。プロデザイナーに愛用されている定番フォントから、Windows10以降に搭載されているUDフォントまで多数開発している。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa Fonts(https://morisawafonts.com/)やWebフォント、機器やアプリケーションへの組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスを提供している。
(※)株式会社矢野経済研究所「2022年版 フォント市場の実態と将来予測」および当社実績より推計
D4V(Design for Ventures)について
D4V(Design for Ventures)は世界的なデザインファームのIDEOとパートナーシップを結び、シード・アーリーステージのスタートアップへの投資を中心に行う独立系べンチャーキャピタルである。業種・業界を問わず社会にインパクトをもたらすスタートアップに投資し、投資先企業には経営とデザインの知見を生かしたハンズオン支援を提供している。
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ 東京本社 ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp
●D4V (Design for Ventures) 広報担当
E-mail: info@d4v.com
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter)@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2023.11.14
◆モリサワ 2023年新書体も探せる、新しい「モリサワ総合書体見本帳2023–2024」が完成! SNSで30名様にプレゼントキャンペーンを実施
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、このほど、2023年新書体を含むMorisawa Fonts搭載書体を網羅した「表現・特徴で見つけるフォントBOOK モリサワ総合書体見本帳 2023–2024」を制作・刊行した。前号と同様に、「つくりたい表現」や「特徴」といった親しみやすい独自のカテゴリで書体が見つかる、使い手目線にこだわった見本帳である。
この見本帳は、11月16日(木)開催の「Adobe MAX Japan 2023(https://www.morisawa.co.jp/about/news/9825)」をはじめとする各イベントでお渡しするほか、
Morisawa Fonts契約者にも届ける予定である。(※1)。
また、より多くの方に書体の魅力を知ってもらえるよう、全国の書店でも特製カバーつき別装丁版を購入することができる(※2)。さらに充実した見本帳をぜひ活用を。
(※1)詳細が決まり次第、契約者に順次案内していく。
(※2)発売日:2023年11月24日(金)順次発売
株式会社マイナビ出版
「表現・特徴で見つけるフォントBOOK モリサワ総合書体見本帳 2023–2024」
価格:1,320円(税込)
ISBN:978-4-8399-8514-1
詳細はこちら https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=141552
「モリサワ総合書体見本帳」のコンセプト
実際にユーザーが書体を探すシーンを考慮し、より最適な書体にアクセスしやすく、各書体の個性を活かした使い分けができるように3つの検索方法を採用している。
検索方法を複合的に使いながら目的の書体を探すことで、より制作物にマッチした書体が直感的に見つかる。
1.「つくりたい表現で探す」
「かわいい」「レトロ」「物語性」「パワフル」など、表現したい作風やイメージにマッチする11種類のキーワードから探すことができる。書体の使用シーンを彷彿とさせる組見本によって、ライブラリーの世界観を楽しみながら書体を見つけることができる。
2.「特徴で探す」
「ペン字・手書き」「コンデンス」「教育用」など、形や仕様、用途といった具体的な特徴から関連する書体同士を比較できる。細分化された書体ジャンルによって、制作物に合った特徴を持つ書体を探すことができる。
3.「全書体見本」
2,000書体を超えるMorisawa Fontsのライブラリーを、書体分類・ブランドに基づいて網羅的に一覧できる。
豪華な巻頭特集や役立つTipsを収録
DODO DESIGNによる特集企画では、コミック表紙、Webサイト、お酒ラベル、イベントグッズなど、2023年新書体を使った全6つのグラフィック作例が登場。個性的な書体によって生まれる多彩なデザインが、創作活動のヒントにつながる。
また、Morisawa Fontsの便利な使い方やUD(ユニバーサルデザイン)書体の解説、文字セットといった基本情報のほか、OpenType機能を使った字形の切り替え、カーニング設定など、役立つTips記事も掲載している。
「モリサワ総合書体見本帳」プレゼントキャンペーンについて
この「モリサワ総合書体見本帳 2023–2024」の完成を記念して、応募期間中、モリサワ公式X(旧Twitter)をフォローし、対象のキャンペーン投稿をリポストしたユーザーの中から抽選で30名にプレゼントする。同社では応募を呼び掛けている。
■キャンペーン概要
タイトル:モリサワ総合書体見本帳がもらえる!フォロー&リポストキャンペーン
期間:2023年11月14日(火)〜2023年11月26日(日)23:59
賞品および当選者数:
「表現・特徴で見つけるフォントBOOK モリサワ総合書体見本帳 2023–2024」…30名
■応募方法
(1)モリサワ公式X(旧Twitter)アカウント「@Morisawa_JP」をフォロー
※すでにフォロー済みの人は、追加の対応は不要である
(2)本キャンペーン対象の投稿をリポスト
■当選者発表
キャンペーン期間終了後、当選した人にXのダイレクトメッセージにて当選通知を連絡する。
■注意事項
・応募する際に預かる個人情報の保護方針に関しては、同社プライバシーポリシーを確認のうえ、応募を。
・預かった個人情報は、当選の連絡および賞品の発送に使用する。
※賞品の画像は、実際に送付するデザインと異なる場合がある。
※応募は、期間中1人1回限りとなる。
※同キャンペーンについての連絡や発送に関して、連絡する場合がある。
※賞品の発送は2023年12月下旬を予定しているが、諸事情により遅れる場合がある。
また、送付先は日本国内に限定。
※当選の連絡後、3日以内に正確な送付先などの必要な情報を提供いただけない場合、当選が無効となる。
※賞品発送の日時は指定できない。
※同キャンペーンによって生じたトラブルや損害に、株式会社モリサワは一切の責任を負わない。
※アカウントが非公開設定の方は、抽選の対象外である。また、今回のキャンペーンはリポストキャンペーンのため、引用ポストは抽選の対象外となる。
※賞品に不良がある場合を除き、返品・交換には応じかねる。また賞品に不良がある場合は、到着後7日以内に連絡を。
Morisawa Fontsについて
2,000書体以上が使えるモリサワのフォントサブスクリプションサービスである。「文字とつながる。世界がひろがる。」をタグラインに、定番書体からデザイン書体までプランに収録されたすべてのフォントを、デバイスに依存しないユーザー単位のライセンスで利用することができる。フォント管理はもちろん、契約手続きもオンラインで完結でき、場所を選ばない新時代のワークスタイルをサポートしている。
Morisawa Fontsサービスサイトは以下より
https://morisawafonts.com/
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp <mailto:pr@morisawa.co.jp>
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※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
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2023.11.09
◆モリサワ ゴールドスポンサーとして 「Adobe MAX Japan 2023」に協賛 11月16日東京で開催
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151代表、以下モリサワ)は、2023年11月16日(木)に開催されるクリエイターのための祭典「Adobe MAX Japan 2023」にゴールドスポンサーとして協賛する。
アドビ株式会社が主催するAdobe MAX Japanは、グラフィックデザイン、写真、Web制作、UI/UXデザイン、映像制作、3D制作などに携わるクリエイターたち、およびそれらを目指す人が楽しめる日本最大級のクリエイティブイベントで、モリサワの企業ブースでは、今秋リリースした2023年新書体と、2,000書体以上のフォントが使える「Morisawa Fonts」を中心に、各種フォントソリューションを紹介する。
また、今回のための特別企画となる、ポップアップストアをイメージした「FONTFUL SHOP inspired by MORISAWA」では、書体のデザインで彩るさまざまな生活アイテムを展示して、書体の魅力をお伝えします。創作意欲を刺激し、文字の可能性を感じる展示や、最新の総合書体見本帳などの来場者プレゼントを用意している。
■開催概要
名称:Adobe MAX Japan 2023
会期:2023年11月16日(木)10:00~20:00
会場:東京ビッグサイト 南展示棟
公式サイト・チケット購入はこちら https://maxjapan.adobe.com/
※来場者プレゼントの詳細は、モリサワの公式X(旧Twitter)「@Morisawa_JP」で。
■出展内容
〈フォントソリューション〉
・Morisawa Fonts https://morisawafonts.com/
・2023年モリサワ新書体 https://www.morisawa.co.jp/topic/upg2023/
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2023.11.09
◆富士フイルムグラフィックソリューションズ Jet Press 750S導入事例――株式会社彩匠堂 圧倒的高画質と小ロット対応力を活かし、新たな市場開拓に挑む POD機に代わる主力生産機として活用、オフセットジョブの内製化も実現
大阪と東京を拠点に、デジタルプレスを駆使して多様な印刷需要に応える株式会社彩匠堂(本社:大阪市中央区道修町2-2-6、代表取締役:伊達則幸氏)は、2022年3月に富士フイルムのB2判インクジェットデジタルプレス『Jet Press 750S』を導入し、それまでPOD機(トナー機)に特化していた生産体制を一新。新規受注の獲得や、外注していたオフセットジョブの内製化といった成果を挙げている。導入の経緯や具体的なメリットなどについて、代表取締役・伊達則幸氏、取締役・龍田浩平氏に伺った。
■デジタル機に特化し、短納期対応を強みとして成長
彩匠堂は、もともと複写業に携わっていた伊達社長が2009年に独立し立ち上げた新進気鋭の印刷会社だ。2012年に生産拠点として「深江橋プリントセンター」(大阪市東成区)を開設して以降、POD機を中心に積極的な設備導入を進め、当時のメインクライアントであった学習塾の仕事をはじめとして、バリアブルを含む小ロット・短納期の印刷物を手がけながら着実に成長を遂げてきた。
現在でも社内の印刷設備はデジタル機に特化。比較的部数の多い仕事はオフセットで対応するが、その場合は近隣の協力会社に依頼する形をとっている。
伊達社長
一方、個人情報を扱うDMなども受注するためプライバシーマークを取得するなど、万全の情報管理体制を構築。さらに、富士フイルムの高機能バリアブルソフト『FormMagic』の導入により、大部数のバリアブルジョブも効率的かつ高精度に処理できるシステムを確立した。2016年には「富士ゼロックス カラーマネジメントプロフェッショナル認定」(現在のFUJIFILM Business Innovation Color Management認定)を取得。高い品質を担保しながら超短納期要求にも応える体制を整えた。この生産基盤は現在に至るまで同社の大きな強みとなっている。
また2019年には、大阪市鶴見区に「鶴見フルフィルメントセンター」を開設。POD出力だけでなく、封入、アセンブリ、梱包・発送も含めた一貫対応が可能になった。
「PODを中心に据えてビジネスを展開していく中で、流通加工についてのご要望も多くいただいたことから、その工程を内製化することにしました。印刷から発送までの一貫サービスはもちろん、特定の工程のみの個別対応も可能で、たとえば検品のみの依頼などもあります。印刷とセットでなくてもお客さまの課題に応じて柔軟に対応しています」(伊達社長)
このようにクライアントの最新のニーズに応じて自社で持つ設備や工程を吟味し、協力会社とも密な連携を図りながら仕事の幅を広げてきた彩匠堂。「高品質・短納期・適正価格での提供」を徹底し、幅広い業種のクライアントから厚い信頼を得ている。
■導入の決め手は品質と信頼性の高さ
そんな同社が『Jet Press 750S』を導入したのは、2022年3月のこと。設立以来PODによるビジネスを主軸としてきた同社がJet Pressに着目したのは、どんな理由からなのか。伊達社長はこう説明する。
「これまでは、サイズ的にも品質的にもPOD機で対応できる仕事がメインでしたが、お客さまとの関係性が深まってくる中で、より高品質なものを望まれる声も増えてきたのです。ただ、当社にとって、いまからオフセット印刷機を導入するというのは現実的ではないため、デジタル機で我々の要件を満たすシステムを検討した結果、辿り着いたのがJet Press 750Sでした」
龍田取締役
龍田取締役もJet Pressに可能性を感じていた一人だ。
「私自身、実は720Sの時代からJet Pressに注目していたのですが、750Sへと進化して品質や生産性がさらに上がり、実用性が一段と増したと感じていました。一方で、当社の事業環境もコロナ禍による受注内容の変化、お客さまの品質要求の高まりといった要因から、POD特化型の設備を見直し次のステップへ進む必要性を感じる状況になってきました。具体的には、これまでの品質面の課題を解決しながら、より大きなサイズに対応することで仕事の幅を広げていこうと。そのための新たな戦力として最も適していると確信したのがJet Press 750Sでした」
導入の決め手になったのは、印刷品質とサポート面を含む信頼性の高さだったという。品質に関しては「POD機のトナー特有のテカリを解消したい」という思いから、オフセット印刷に近い、より自然な仕上がりを重視。また信頼性については、伊達社長はこう語る。
「Jet Pressは国内外で10年以上の実績がありますし、富士フイルムさんとのこれまでのお付き合いで、アフターサポートの対応も素晴らしいと感じていました。今後の当社の主力生産機として導入することを考えると、こうしたハード・ソフト両面の安心感は非常に重要な要素でした」
深江橋プリントセンターに設置されたJet Press 750s 主に500通し以下のジョブで活用している
■小ロット・高品質ニーズへの対応が可能に
Jet Press 750S導入にあたっては、それまで4台保有していたPOD機のうち3台を搬出し、「Jet Press 750S+POD機1台」という思い切った生産体制へとシフトした。
Jet Press 750Sは、さまざまな方式のデジタルプレスの中ではオフセット機に近い機構を持つことから、龍田取締役は「オペレーションの面でPOD機と勝手の違う部分が多く、当初は戸惑いもあった」と語るが、この点は実運用の中で克服し、現在では問題なく活用できているという。
同社がまずJet Press 750S活用のターゲットとしたのは、外注していたオフセット印刷のジョブだ。従来、売上の50%以上を占めていたオフセット印刷の仕事(外注)のうち、比較的ロットの小さいものをJet Pressに切り替え、内製化を進めた。
「たとえば高級分譲マンションのパンフレットなどは小ロット化が顕著で、デジタル印刷向きのものが多くなってきていますが、品質はかなり高いレベルが求められるため、従来のPOD機では難しかったのです。しかしJet Pressなら品質面もまったく問題ないので、色校正も含めて内製化することができました」(伊達社長)
こうした「部数は抑えたいが品質は落としたくない」というニーズへの対応が可能になったことは、大きな営業メリットの一つだ。クライアントによっては、オフセットからJet Pressに切り替えたことで色味への評価がさらに高まり、リピート受注につながるケースもあるという。
■アーティストの作品集など、新たな市場へアプローチ
一方で同社は、Jet Pressの高い色再現性などを活かし、新たな領域へのアプローチも進めている。その一つがアート系の印刷物だ。いま売り出し中の若手アーティストの作品集や図録、ポスターなどを手がけている。
「印刷通販を利用されるアーティストさんもいますが、紙の選択肢が少なかったり、サイズが限られたりといった制約が多いため、なかなかイメージ通りのものがつくれないという声も聞きます。そういう方にJet Pressは非常にフィットしやすいですね。POD機に比べて特殊紙への適応力もありますし、色味についても、アーティストさんの意向をより忠実に反映することができます」(伊達社長)
Jet Press 750Sで制作した印刷物は、同社のコーポレートサイトやSNSで事例として紹介しており、アーティストのプロモーション、彩匠堂自身のブランディングの両面で効果を挙げている。
Jet Press 750Sの品質の高さについては、龍田取締役も「仕事の幅を広げる上で大きなメリットになる」と評価する。
「オフセットに比べて色域が広く、RGBデータの鮮やかな色を再現することもできます。富士フイルムさんの『オフセット印刷を凌駕する圧倒的な高画質』という謳い文句に嘘偽りはないですね。後加工適性も高く、折り加工によるインクの割れなどもありません。Jet Press 750Sによって、いままでオフセットの独壇場だった領域にデジタルで入っていくことが可能になりました」
ただ同社は基本的に、敢えて「Jet Pressを活かせる仕事」を狙う営業はせず、受注した仕事の内容に応じてJet Press 750Sを活用するというスタンスをとっている。
「あくまでお客さまの課題を最適な方法で解決するというのが私どものミッションであり、そのための新たな手段として、今回Jet Press 750Sが加わった形です。しかしそのおかげで、社内での対応力が格段に高まったことは間違いありません」(伊達社長)
■市場の変化を見据え、B2デジタルをメインに
創業以来、小回りのきく「A3サイズのPOD機」を駆使し、抜群の瞬発力を強みとしてビジネスを展開してきた彩匠堂だが、今後は主戦場をB2(菊半裁)以上の領域に移していく計画だという。
「A3のPOD市場は競合が多く、すでに値崩れが始まっている状況。デジタル印刷のノウハウを持っていても価格競争に巻き込まれかねません。一方で、オフセット印刷からデジタル印刷への移行がさらに加速することは世界の動向を見ても明らかで、実際に受注する仕事内容も小ロット・多品種・短納期の方向にシフトしています。そう考えると、B2あるいはB1サイズのデジタル機に軸足を移していくべきだろうと。Jet Press 750Sの導入はその第一歩と捉えています」(伊達社長)
デジタル機で事業を展開していく姿勢に変わりはないが、デバイスの種類については、インクジェットに絞ることはしない。つねにアンテナを張り、技術の進化と市場の変化を見極めながら、最良と判断したものを柔軟に採り入れていく考えだ。伊達社長は最後に富士フイルムへの期待を込めてこう結んだ。
「どんなデバイスでも生産機として使う以上、いかに安心して安定的に運用できるかが重要です。その点、富士フイルムさんのシステム自体の信頼性はもちろん、アフターサポートの丁寧さ、的確さも大きな魅力だと感じています。今後も良きパートナーとして、実践的なシステム提案、情報提供などを通じて、当社のビジネスを支えていただければと思います」
2023.11.02
◆モリサワ UDフォント開発と普及促進の取り組みが「STI for SDGs」アワード優秀賞を受賞
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(以下JST)が実施する「STI for SDGs」アワードにおいて「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)開発と普及促進」の取り組みが優秀賞を受賞した。
「STI for SDGs」アワードは、JSTが2019年度に創設したアワードです(後援:文部科学省)。科学技術・イノベーション(Science, Technology and Innovation: STI)を用いて社会課題を解決する日本発の優れた取り組みを表彰することで、その取り組みのさらなる発展や同様の社会課題を抱える国内外の他地域への水平展開を促し、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の達成に貢献することを目的として、毎年実施されている。
モリサワは、2009年に最初のUDフォントをリリース以来、これまでさまざまなUDフォントを開発してきた。今回、モリサワが取り組むUDフォント開発と普及促進の活動が評価され、優秀賞を受賞した。
■受賞した取り組み
名称:「UDフォント(ユニバーサルデザインフォント)開発と普及促進」
概要:ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)、加齢などによる視力や認知機能低下などで、文字からの情報収集に困難を抱える人にとって、文字の見やすさ、読みやすさは、日常生活に大きな影響を与える社会課題である。モリサワのUDフォントは、その課題に向き合い、さまざまな使用場面に応じて開発してきた。
その一つである「UDデジタル教科書体」は、読み書きに困難さを抱えた子どもに配慮したデザインであり、Windows OSに標準搭載されたことから、学校を含む教育現場でも活用されている。開発やデザイン修正の過程では、ロービジョンやディスレクシアなどの小学生を対象とした検証、障害当事者の参画、視覚障害シミュ
レーション用機器の利用などで、改善を重ねた。
英語、中国語、ハングル、アラビア語、タイ語などの多言語対応のUDフォントも開発・提供しており、現在進行形で新たなUDフォントの研究と開発を進めている。
UD教科書体の特徴
受賞理由
フォントの開発過程において、科学的な検証が繰り返し行われていること、読みやすさを重視するUDフォントの開発が多数行われていること、視覚認知に困難を抱える方のニーズに焦点をあて、当事者が間違いやすいポイントを丁寧に抽出し、修正と検証が繰り返すデザインプロセスを構築していることなどが評価された。
主としてSDGs目標4の他、3、11の達成への貢献が期待でき、UDフォント開発に携わるスタッフの活動やその意義は広く認知されるべきものであること、また他の目標達成を著しく損なうことのない活動であることから、選考委員会において優秀賞にふさわしいと判断された。
科学技術振興機構(JST)によるプレスリリースはこちら
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1649/index.html
「STI for SDGs」アワードについてはこちら
https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/
なお、JSTが主催する「サイエンスアゴラ2023」にて、受賞者による取り組みの紹介やトークセッションを行う。
タイトル:STI for SDGs ~科学のチカラで未来をつくる!~ STI for SDGs: Shaping the Future with the Power of Science!
日時:2023年11月18日(土)14:30~16:00
会場:サイエンスアゴラ2023 5FオープンスペースE(テレコムセンタービル)
詳細はこちら
https://peatix.com/event/3699104
モリサワについて
モリサワは、大阪市に本社を置くフォントメーカー。Windows10以降に搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体など、より多くの人にとって読みやすく設計されたUDフォントも開発している。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa FontsやWebフォント、機器やアプリケーションへの組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスを提供している。
モリサワのサステナビリティ活動について
https://www.morisawa.co.jp/about/sustainability/
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ サステナビリティ推進部 ダイバーシティ推進室
E-mail:sustainability@morisawa.co.jp
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2023.11.02
◆富士フイルム 2023グリーンプリンティング認定制度で「GP資機材環境大賞」を受賞 GP資機材認定製品の機材部門において環境貢献度の高さを評価
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、一般社団法人日本印刷産業連合会(以下、日印産連)の『2023グリーンプリンティング(GP)認定制度表彰』において、「2023GP資機材環境大賞」を機材部門で受賞した。これは、GP資機材環境大賞が創設された2018年の資材部門での受賞に続き2度目となる。10月18日、東京・新宿区のDNP左内町ビル・ホールで行なわれた表彰式には、富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社 代表取締役社長・山田周一郎と、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 アドバンストオフセットアンドインダストリアルプリンティング事業部長・柳瀬健が出席し、日印産連副会長の堆誠一郎氏より賞状と盾が授与された。
「グリーンプリンティング(GP)」認定制度は、SDGsが社会の共通目標になる中、印刷総合環境配慮制度として日印産連が進めている取り組みで、印刷業界で環境配慮自主基準を達成した工場・事業所を認定するとともに、同基準に適合した印刷製品への「GPマーク」表示の認定、印刷工場が使用する資機材の認定などを行なっている。
富士フイルムが受賞した「GP資機材環境大賞」は、GP資機材認定製品の登録により、GP資機材認定製品を積極的に提供することで印刷工場の環境負荷低減および作業環境改善に貢献しているメーカーに贈られるものだ。富士フイルムは、インクジェットデジタルプレス『Jet Press 750S』をはじめとするJet Pressシリーズ、CTPセッターなどの多くが最高位であるスリースターの認定を受けていることから、今回の受賞につながった。
2023GP資機材環境大賞 機材部門 対象受賞 (左)日本印刷 左からグリーンプリンティングPR大使・小山薫堂氏、ウエノ
産業連合会副会長・堆誠一郎氏 (右)FFGS代表取締役社長・ 株式会社代表取締役社長・上野靖史氏、FFGS代表取締役社長・
山田周一郎氏 山田周一郎氏、日本印刷産業連合会副会長・堆誠一郎氏
賞状授与の後、「GP資機材環境大賞」を受賞した2社を代表して挨拶に登壇した山田社長は、「印刷会社様の環境負荷低減への意識が高まるなか、印刷業界の環境の改善に少しでも貢献できるよう製品開発と普及に取り組んできました。今回の受賞はその結果と考えており大変うれしく思います。2018年にいただいた資材部門に続き今回表彰いただけたことはとても栄誉なことです」と話した。
富士フイルムグループではこれまでも、CSR計画『Sustainable Value Plan 2030(SVP2030)』に基づき、生産活動で生じる環境負荷低減に注力しているほか、ご導入いただいたお客さま先での使用や廃棄に至るまでの製品のライフサイクル全体で、CO2排出量の削減や資材の有効利用を進めてきた。とくに近年では、印刷物の小ロット・多品種化が加速する中、オフセットライクな印刷品質で定評のあるインクジェットデジタルプレス『Jet Pressシリーズ』など、資材のロスを抑え、環境負荷低減に貢献しながら発注者のニーズに応えることのできる製品・ソリューションの開発・提案に注力している。富士フイルムグループはこれからも、ユーザーとのコミュニケーションを大切にし、品質・安定性・環境性を高いレベルで実現する製品の開発と普及に努めていくとのことだ。
2023GP資機材環境大賞 機材部門 大賞受賞 (左)富士フイルムビジネスイノベー
ションアドバンストオフセットアンドインダストリアルプリンティング事業部長・
柳瀬健氏 (右)FFGS代表取締役社長・山田周一郎氏
同件に関する問い合わせは、下記まで。
富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社 広報宣伝部
TEL:03-6419-0380 FAX:03-6419-9896
〒106-0031 東京都港区西麻布2-26-30 富士フイルム西麻布ビル
2023.10.23
◆モリサワ カワサキモータース初の電動・ハイブリッドバイクに モリサワ開発のオリジナルフォントが採用
株式会社モリサワ(代表取締役社長:森澤彰彦 本社:大阪市浪速区敷津東2-6-25、Tel:06-6649-2151 代表、以下モリサワ)は、このほど、カワサキモータース株式会社(代表取締役 社長執行役員:伊藤浩 本社:兵庫県明石市、以下カワサキ)が初めて手がけた電動モーターサイクルおよびハイブリッドモーターサイクルにオリジナルフォントを開発、提供した。
カワサキが、モーターサイクル用にオリジナルフォントを採用するのは今回が初めてです。カワサキ初の電動モーターサイクルであるNinja e-1とZ e-1およびハイブリッドモーターサイクルNinja 7 Hybridにふさわしいデザインを実現するため、オリジナルフォントを開発、採用することとなった。今回採用されたのは、「Kawasaki Type 001」と「Kawasaki Type 002」の2つのフォントで、TFTメーターの時計部分に「Kawasaki Type 001」、それ以外のスピード、ギアポジション、バッテリー表示などに「Kawasaki Type 002」が使用されています。また、車両の状態や走行ログなどを確認するためのアプリ『RIDEOLOGY THE APP』にも「Kawasaki Type 002」が採用されている。
「Kawasaki Type 001」「Kawasaki Type 002」いずれも、走行中の振動や天候などさまざまな状況下における視認性を重視しつつ、「Kawasaki Type 002」は、スピード感やメカニック感といった個性をデザインで表現し、「Kawasaki Type 001」は、より幅広いモデルでの使用を想定している。ともに、今後、カワサキが発売する新たなモデルにも採用予定だ。
TFT液晶スクリーンの時計部分にはKawasaki Type 001、それ以外の
部分には、Kawasaki Type 002が使われている。
今回、発表されたNinja e-1、Z e-1は、欧州など導入国にて順次発売が開始され、日本国内においても発売が予定されている。Ninja 7 Hybridは2024年より、導入国にて順次発売予定です。燃費の良さと高い走行性能を両立し、近距離の通勤通学からツーリングなどで活躍するモーターサイクルである。
初のオリジナルフォント採用の背景や開発中のエピソードについて、モリサワではカワサキモータース企画本部デザイン部のスタイリングデザイナーに伺っているので、インタビュー内容は下記URLより見ることができる。
モリサワUser’s Voice
カワサキ初の電動モーターサイクル、ハイブリッドモーターサイクルとともに誕生
屋外走行に耐える視認性を備えたオリジナルフォント
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/voices/9797
モリサワnote
カワサキ初の電動モーターサイクル、ハイブリッドモーターサイクルに導入された
「視認性×個性」を叶えたオリジナルフォントの話
https://note.morisawa.co.jp/n/nb8a8a1b0e944
オリジナルフォントとは、独自のブランドや製品のイメージに合わせてカスタマイズする独自のフォント。既存のフォントをベースにデザインをカスタマイズしたり、新たな文字を追加することなどもできる。欧文フォントと和文フォントの組み合わせや、Webフォントや組込みフォントなど、利用目的に合わせた提供が可能である。
モリサワのオリジナルフォントについては以下より
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/embedding/original-font/
Ninja e-1、Z e-1については以下より
https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20230921_1.html
Ninja 7 Hybridについては以下より(英文)
https://www.kawasaki.eu/en/News_and_events/kawasaki--change-the-game--with-new-strong-hybrid-ninja-7-hev.html
今回、発表されたNinja e-1、Ninja 7 Hybridは、Japan Mobility Show 2023 に展示予定。
https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/corp/news/23-10-12/index.html
モリサワについて
モリサワは、大阪市に本社を置くフォントメーカーです。Windows10以降に搭載されているBIZ UDフォントやUDデジタル教科書体など、より多くの人にとって読みやすく設計されたUD(ユニバーサルデザイン)フォントも開発しています。2,000書体以上が使えるフォントサブスクリプションサービスMorisawa FontsやWebフォント、機器やアプリケーションへの組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスを提供しています。
●オリジナルフォントに関する問い合わせ先
株式会社モリサワ エンタプライズ営業部 エンタプライズ営業課
E-mail:enterprise-sales@morisawa.co.jp
●同件に関する問い合わせ先
株式会社モリサワ 東京本社 ブランドコミュニケーション部 広報宣伝課
E-mail:pr@morisawa.co.jp
SNSでも最新情報を公開している
X(旧Twitter):@Morisawa_JP
Facebook:@MorisawaJapan
※記載されている内容は、予告なく変更する場合がある。
※記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標である。
2023.10.05
◆富士フイルム グラフィックコミュニケーション事業分野で6点の製品・技術が「グッドデザイン賞」を受賞 「構造色インクジェット技術」が「グッドデザイン・ベスト100」に選定
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2023年度グッドデザイン賞※1において、外観デザインの美しさのみならず、優れた性能や快適な操作性を実現するデザインなどに対する高い評価を受け、グラフィックコミュニケーション事業分野の製品や技術においては計6点が「グッドデザイン賞」を受賞した。このうち、「構造色インクジェット技術」は「グッドデザイン・ベスト100」※2に選ばれている。
※1 1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」を母体とし、1988年より財団法人日本産業デザイン振興会(現公益財団法人日本デザイン振興会)の主催事業として運営される日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。
※2 「グッドデザイン賞」受賞製品のなかでも特に高い評価を得た100製品に贈られる賞。
【受賞製品と審査委員評価コメント】
■「構造色インクジェット技術」<グッドデザイン・ベスト100>
構造色インクジェット技術は、特定の光波長を反射する微細構造をインクジェットで形成することで、色素がなくとも発色する「構造色」を発現させる技術。モルフォ蝶やタマムシのような構造色の色彩や、自然界に無い構造色のパターンもインクジェット印刷で自在に描画でき、デザインの可能性が広がる。
審査委員評価コメント
色素が発する色ではなく、光の屈折や干渉が発する色(構造色)を再現できるインクジェット技術である。これまでの印刷の常識にとらわれず、自然界の色を印刷で再現できないかという社内デザイナーの夢が取り組みのきっかけとなっており、柔軟な発想を生み出す環境と、それを具現化する技術力が実現したイノベーションに審査委員の評価が集まった。これからの教育やパッケージデザイン、製品加飾、アートの分野の表現を大きく拡張する、新たな印刷技術として大いに期待したい。
■プロダクションカラープリンター「Revoria PressTM PC1120」
CMYKトナーに加え最大2色の特殊トナーを搭載した6色トナー使用時も、120頁/分の高速プリントによる高い生産性、2400×2400dpiの高い出力解像度による高精細な表現、プリンターの生産性を最大限に引き出す高性能なプリントサーバーが特長。世界初※3の接着機能を持つ圧着トナーは、販促目的で使用される圧着はがきなどの制作工程を効率化。
※3 当社調べ。接着機能を持つ実用化されたトナーおよびその技術は世界初。(2023年4月25日時点)
審査委員評価コメント
特殊トナーを使用し、金、銀、白、クリアー、ピンクなどの色彩を活用して、オンデマンド印刷における新たな表現の可能性を進化させる開発姿勢には驚かされる。さらに、複雑になる出力物に対して、モニター上の3Dで特殊トナーの光沢感と色味が出力される質感が映し出され、誰もが一目で確認することができる。このような精度の高い確認が出力前に行えることで、無駄の少ない高品質な出力を達成できることは非常に優れている点である。本体はダークグレイとホワイトの色で上下に面取り処理で分割され、軽快な印象を与えるその造形は、横並びになると、連続性が強調され、凛とした精緻で美しい繋がりを魅せる。機械上面部の作業エリアや、モニター、出力トレイなども印刷物の視認性を良く見せるダークグレーで統一され、オペレーターへのきめ細やかな配慮もなされている。
■プロダクションプリンター「ApeosProTM C810 / C750 / C650」
美しい出力品質、幅広い用紙汎用性で、さまざまな販促物もスピーディに作成できる。プロユースでありながら、100V電源を実現し、セキュリティーをはじめ、複合機に求められる最新の機能をしっかり備え、一般のオフィスワークにも「1台2役」で活用可能。ビジネスの可能性を大きく広げる。
審査委員評価コメント
通常は外注することでしか得られなかった、特殊用紙を用いた高品質なチラシやポスターなどの印刷を可能にする高性能複合機である。 世界初である2400dpi×2400dpiの高画質印刷ができるプロユースの高性能複合機にも関わらず、無骨さを感じさせることは一切なく、Apeosシリーズとしての統一感を踏襲し、ユーザーフレンドリー、オフィスフレンドリーを製品全体で表現するデザインとしてまとめられている。
■印刷工程管理ソフトウェア「Revoria OneTM Production Cockpit」
印刷の全工程を1か所で管理可能な、統合型ワークフローシステムを実現するソフトウェア。「オープン化」「自動化」「見える化」により、生産性向上と業務改善に貢献する。印刷工場のスマートファクトリー化を実現し、印刷ビジネス拡大のための変革を推進する。
審査委員評価コメント
わたしたちの日常生活を支えるあらゆる製造業や工場などの業務の現場における人手不足は大きな社会課題であり、業務DXによる省力化や効率化による生産性向上のニーズが高まっている。本ソフトウェアは、印刷会社における工程を網羅的に一元管理できるソフトウェアとして必要な機能を備え、プロフェッショナルツールとしてユーザーインターフェイスのデザインも洗練されている点が評価された。
■軟包装用水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」
水性インクを使用する軟包装用インクジェットデジタル印刷機。食品用の軟包装印刷にも安心して利用できる水性顔料インクを使用し、最大790mm幅のロールメディアを50m/minのスピードで高速印刷可能。BOPPやPETフィルムに印刷するための前処理により水性インクでも高い定着性を可能とし、1200 X 1200 dpiの印刷ヘッドにより高解像度で、2つのホワイトインクジェットチャネルにより鮮やかな発色による最高品質の印刷が可能。
審査委員評価コメント
小ロット、多品種の印刷はもちろん、一つ一つ異なるパッケージさえも多品種と同型のジョブで、同一ロールの面付により達成し、高速印刷、高品質を実現している。それは端正な印象にまとめ上げられた、美しい産業向けデジタル印刷機である。シリーズのハイエンドイメージであるブラック&シルバーのカラーリングも踏襲され、ユーザーにとって長年の信頼を感じられる表現として確立できている。日本の誇る印刷技術力が結集した機器を感じさせる堅牢感ある扉と、そこに施された側面の緩やかなテーパーなど、強さの中にも洗練された新しい進化の風格を感じる。有機溶剤を使用しない水性インクの採用においても、良好な作業環境の実現と環境負荷の低い運用につながり、高い付加価値をもたらす取り組みにとして高く評価したい。
■「メタリックインクジェット技術」
独自の分散技術とインクジェット技術を掛け合わせることで、輝度の高いメタリック印刷を可能とした技術。インクジェットの特長を活かしたグラデーションや質感表現、カラーメタリックなど、表現の可能性を広げる印刷技術。
審査委員評価コメント
デジタル化によって縮小するフィルム事業で培った技術が、デジタル化がもたらす新しい需要に応える開発に活かされることは消費者、技術者、企業、そして産業にとって理想的な流れといえる。箔押しに近い高いレベルで再現できる技術は質感の制御が可能で、単に箔押しの代用ではなく新しい表現手法としてグラフィックデザインの可能性を広げるだろう。
2023.10.02
◆千代田グラビヤ/SCREEN GA 軟包装印刷のデジタル化推進に向けた協業に合意
株式会社千代田グラビヤ(以下、千代田グラビヤ)と株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(以下、SCREEN GA)は、このほど、小ロット~中ロット印刷の本格的な生産が可能な水性デジタルインクジェット印刷機「Truepress PAC 830F」を活用した、軟包装印刷のデジタル化推進に向けた協業に合意した。
左から千代田グラビヤ 代表取締役社長 佐藤裕芳氏、SCREEN GA Truepress PAC 830F
代表取締役社長執行役員 田中 志佳氏
近年、世界的に「サステナブルな社会」への対応が進行する中、パッケージ業界でも環境配慮型の生産と供給責任のニーズが高まっている。これまで業界でスタンダードとなっていたグラビア印刷は、大ロットの印刷に適した印刷方式であるため、「小ロット~中ロット」の印刷において、生産性が低い、印刷オペレーターへの負担が大きい、廃棄ロスが多い、などの課題があり、関係各社が解決策を模索している状況だった。
このような業界の動向を背景に、千代田グラビヤとSCREE GAでは、SCREEN GAが「小ロット~中ロット印刷」を本格的に量産できる水性デジタルインクジェット印刷機として開発した「Truepress PAC 830F」を千代田グラビヤに導入。生産機としての対象アプリケーションの拡大、デジタルワークフローの構築、小ロット~中ロット生産プロセスでの諸課題の抽出およびその解決に向けて、両社の協業によって軟包装印刷のデジタル化を推進していくことに合意しました。
両社は、千代田グラビヤが掲げる企業理念「信頼」「挑戦」「人づくり企業」と、SCREENグループが掲げる存在意義「人と技術をつなぎ、未来をひらく」に基づき、社会貢献を果たすとともに、軟包装生産現場の労働環境の改革を実現し、社会に新しい「彩(いろどり)」を創り続けるために、さらなる技術革新への挑戦に協働していくとしている。
また、両社は今回の協業体制による実際の生産運用を通して、現在懸案となっている「小ロット~中ロットに向けたソリューション」にとどまらず、「軟包装市場DX化に貢献する最適な生産フローの構築」を目指していく。
●同件についての問い合わせ先
株式会社千代田グラビヤ
パッケージ事業部 Tel:03-3492-0311
株式会社SCREENグラフィックソリューションズ
ビジネス統轄部 営業推進部 Tel:0774-46-6402